ハンセン病差別と「共に生きる」こと

今日は、業務終了後に、職員自主勉強会を行いました。NPO法人ちくほう共学舎「虫の家」事務局長の髙石伸人さんから、『ハンセン病差別と「共に生きる」こと』というテーマでお話を伺いました。
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ハンセン病という病気について、本当のことが言い伝えられず、「感染する」「怖いもの」という言葉だけが拡がってしまい、そのことがとてもひどい差別を生んでたくさんの方が苦しめられたことについて、詳しく話されました。これまで何度もその地域や療養所に行かれ、本人からお話を聞いて勉強されてある髙石さんの言葉は一つひとつにとても重みがあり、胸に突き刺さりました。
終生強制隔離をされた患者の方は時間(未来)と空間(ふるさと、関係)を全て奪われたこと、家族まで差別され迷惑をかけるからと自分の存在証明である名前を隠すために偽名を持たれること、「優生保護法」において患者は不妊手術をしなければならなかったこと、監禁室や重監房で気が狂うような生活を送っていたこと、人間としての尊厳など、どこにもないようなこういった差別が「らい予防法」という法律によって守られていたこと等々、、、、全ての話に胸が締め付けられました。
このような事実を学び、現実に起きたこのことに向き合わなければならないこと、過去のことではなく、自分はどこに立っているのか、自分のことばかり考えていないか、自分の問題として捉えなければならないことを髙石さんから教わりました。
最後に、療養所に入所されている方はどんどん減っていて、このままこの事実を消してしまったら絶対だめ、このことをずっと語り続けなければならない、ハンセン病の患者の方に、ひどかったけど「生きてきてよかった」と思わせないといけないはずだと力強く話された髙石さんの言葉はとても胸に響きました。
また、ハンセン病問題は終わっておらず、水俣のこと、沖縄のこと、福島のこと、全てにつながっているというお話もあり、誰かを犠牲にして生きている自分の人生についていつも見つめなおし、考え、思いを寄せなければならないと思いました。人間の自己中心主義、このような社会で便利なものに囲まれて生きる自分についても考えさせられる講義でした。
髙石さんが教えてくださったことを聞いてそのまま終わりにするのではなく、もっと学び、市民のみなさんとも一緒に共有していきたいと思っていますので、平成27年度には、研修会を予定しています。
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髙石さん、貴重なお話を本当にありがとうございました。

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