「ボクが『障害』から学んできたこと」

今日は、稲築住民センター2階で研修会を開催しました。
NPO法人ちくほう共学舎「虫の家」事務局長の髙石伸人さんにお越しいただき、「ボクが『障害』から学んできたこと」というテーマでお話を伺いました。
当初は、本会の障がい児日中一時支援事業スタッフ研修会として企画を始めたのですが、髙石さんのお話をもっと多くの方に聞いていただきたいと思い、保護者のみなさんや社会福祉施設の職員の方、ひきこもり親の会「つながり」のメンバーのみなさんにもご案内し、14名が参加しました。
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「障害」との出遇いから、髙石さんがいつも感じておられること等の話がありました。

色眼鏡をかけて見てしまっているいつもの自分をちょっとだけ横において、出会う時は、「障害者のAさん」という風に〇〇さんの条件等に目を向けて出会うのではなく、まず「Aさん」と自然に出会うことが大切だということ。
たとえば嘉麻市民約43,000人がみーんなそれぞれ顔も体も心も違うように、人はみんな当たり前に違っていて、制度やサービスの都合で障害者や健常者等と分けられているだけで、国際障害者年のテーマである「完全参加と平等」とは、「分けない、はずさない、一緒に」ということであること。(今の日本はこの配慮ができていないこと)
障害をもつ人と関わるなかで、相手を分かろうとしてしまうが、自分以外の人のことは簡単に分かるはずがないということを分からせてくれること、分からないことの豊かさを感じるということ。
病気や障害によってその人は他人にない何かを「もつ」いう視点。何かが 欠けている ことを示すのではなく、その人に何かを もたらしている のであり、別の価値を見出してくれ、自分の凝り固まった考えや考え方の焦点をずらすことができること。(十人十色であり、オンリー・ワン)
病状や障害に着目する医療モデルではなく、その人が生活するうえでどんなことに困っているのかという社会モデルの視点が必要だということ。
障害を持つ方の文化や世界はとてもほっとするもので、せかせかしているこの社会の中で、その場の空気をあたためてくれること。

こういったお話を聞き、自分の普段の考え方や心の持ち方を改めて見つめなおすことができた貴重な時間でした。
髙石さんの言葉をいつも心に留めておきたいな…そう感じました。

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