新山野にお住まいの長尾俊臣さんにゲストティーチャーとして、牛隈小学校で4年生を対象に話をしていただきました。
長尾さんは視覚に障がいを持たれており、ご自宅で鍼灸マッサージ院を営みながら、サウンドテーブルテニスのコーチなどとしても活躍されています。
長尾さんは、福岡市の交差点で財布を落としたことに気づかなかった時に、女性の方が教えてくれた時のことを例に出して、「身体に障がいを持つ方は運動の障がいであって、どこに落としたということがわかっていてもそれを拾うことが難しいけれど、視覚障がいは情報の障がいであって、どこに落としたという情報がわかれば拾うことはできるんです。」と違いについて、わかりやすく説明されました。
児童のみなさんは、事前に長尾さんに尋ねたいことを考えられていて、中には広報紙えがおNO.106で碓井小学校での福祉教育の記事を読んで自主学習している児童もいました。
質問コーナーでは「買い物はどのようにしているのですか?」という問いには「店員の方に買いたいものを伝えて、その売り場まで連れて行ってもらっています」と答えられました。また、「時間を知りたい時にはどうしているのですか?」という問いには、「携帯電話の音声通知や手で触れる腕時計もあるんですよ」と話し、実際に携帯電話を使用してみせてくださいました。
最後に長尾さんは、「私は不自由だけど、不幸と思ったことはありません。もし街で視覚障がい者と出会って、何か困っている様子だったら、何か手伝うことがないか尋ねてください」と話されました。