平成28年の熊本地震の発生から、5年を迎えます。熊本出身の私は14日の前震と16日の本震、それから続く1,000回を越える余震を経験しました。ゴーと響く地響きの音と激しい縦揺れ、壁がはがれ、100枚以上の瓦が落ち、大きな被害があった家の様子、1週間を越える車中泊の日々、給水車の長蛇の列に並んだことなど、今でも昨日のことのように覚えています。
その中でも、16日未明に発生した本震のあと、隣近所の方が「大丈夫か?早く外に逃げろ」と懐中電灯を持って見回りに来られ、とても心強かったことが忘れられません。その後も、自宅の片付けや断水の日々を家族や親類、隣近所の方々に支えられて過ごしました。
熊本地震では多くのものを失った一方で、家族の絆や地域つながり、復興へ向けて一丸となったことなどたくさんのことを学ばせてもらったと思います。