菊池恵楓園に行ってきました

8月3日に開催する第5回支えあいのまちづくりサポーター養成講座(フィールドワーク)の事前打ち合わせのため、熊本県合志市の国立療養所菊池恵楓園に行ってきました。5月27日に開催した同講座で、講師としてハンセン病のことについてお話された、NPO法人ちくほう共学舎「虫の家」事務局長の髙石伸人さんが案内してくださいました。
始めて療養所に入ったのですが、まず広さに驚きました。
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「一つの国」だという言葉を聞いて、「療養所」という世界での生活を強いられ、外に出ることが許されなかった現実を改めて考えさせられました。

勉強会等で、髙石さんに写真を見せてもらったことはありましたが、実際のコンクリート壁を見ました。
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当時、入所者の方が逃げ出すのを防ぐために作られたこの壁は2mあったのですが、今は土等を植えられたために、当時ほどの壁の高さはないそうです。ただ、目の前にしてみると、外が全く見えないとても厚い壁で、閉ざされていたということを改めて知らされました。

旧監禁室は、療養所の規則に違反した人が収容されたそうです。
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中に入ると、暗く、とても冷たい空気を感じました。
生活する所とは思えない場所で、30日以内の謹慎等が科せられたそうです。

他にも、納骨堂や、火葬場の後、いろいろな場所を見学させていただきました。
その後、所内で暮らす杉野さんご夫婦の部屋にお邪魔し、お話を伺いました。
杉野さんからは、療養所内に保育園ができたことで、今まで静かだったけど子どもの声が聞こえて嬉しいといった話がありました。開かれた場所にし、地域との交流ができるように、入り口からすぐ近くに保育園が建てられ、杉野さんも子ども達とよく話をするそうです。また、家族や親族との関係が全くないことなど辛い思いも話されました。杉野さんは、きれいな所でご飯が食べれていいねという言葉をかけられることがあるそうですが、「家もない人からすればそうかもしれないが、今までの経緯があることをちゃんと知ってもらわなければならない」ということを語られました。見学をして終わりということではなく、差別の歴史等をきちんと勉強しなければならないということを改めて感じました。
8月3日のフィールドワークや10月に予定しているサポーター講座の打ち合わせもさせていただき、市民の方と一緒に勉強したいという私たちのお願いを快く引き受けてくださいました。
最後に、歴史資料館を見学しました。
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ハンセン病のことや差別のことについて写真や資料で分かりやすく説明されてあり、ガイドの方が詳しい話もしてくださいました。

8月3日のフィールドワークでは、市民のみなさんと一緒に、この場所で学び、杉野さんが講演もしてくださいます。
多くの方と一緒に勉強できればと思っていますので、ぜひご参加ください。

〈お問い合わせ先〉
嘉麻市社会福祉協議会 ☎0948-42-0751

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