今日は、小竹町の虫の家で開催された、「6・22『らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日』講演会」に行ってきました。朝日新聞大阪本社編集委員の高木智子さんが、「『隔離の記憶』の先に ~共感ジャーナリズムから考える」というテーマで講演されました。
高木さんは、ハンセン病のこと、隔離や差別のことについて知った時から、「何がこうさせたのか」「どんな事実があったのか」ということを全国の療養所での取材をとおして追い求められています。「知らない人にどれだけボールを投げることができるか」ということを常に大切にし、興味をひくような言葉を使い、押し付けるのではなく浸透させるというお話を伺い、「読んでもらいたい」という強く熱い思いを感じました。
また、誰のために何のために報道するのかということを常に自分に問いかけ、被害者の方の名誉の回復のためだと言われたことがとても心に残りました。その思いから、できるだけ笑っている写真を使ったり、辛い暗いイメージだけでなく、ふるさとで受け入れる家族もいることを記事にしたり、療養所でたくさんの友人と楽しく過ごされている方のことも伝えられています。
全国の療養所で出会ったお一人お一人の想いを大切しながら取材されている高木さんのこだわりや「伝えたい」という強い気持ちから学ばせていただいたことはとても多く、ハンセン病について学んで伝えていきたいと思っている自分にとって、とても貴重なお話でした。