今日は、福岡商工会議所で開催された、福岡県地域福祉活動職員連絡会中堅職員向け研修会~社協は「制度の狭間にある課題とどう向き合うか~に参加しました。
午前中の講義の中では、講師の箕面市社会福祉協議会地域福祉推進課長(ソーシャルワーカー)の高田浩行さんから、「箕面市社協のCSW機能による支援を通じてというテーマで話がありました。
その中では、支援を通じて感じている近年の傾向として、世帯に複数の課題が存在していること、自分の課題に気づかず、SOSを出せない人が増えていること、また制度に当てはまらない生活課題の相談が増加していることなどを挙げられました。
また、ワーカーとして、自分の価値観や思い込みを押し付けてしまっていないかを意識することや相手をその気にさせるリフレーミング(肯定しながら前向きな言葉に変える)などコミュニケーション技術を使いこなすことなども大切なことだと話されました。
関係機関との関わりについては、「連携」というよりも、「役割分担」をして、そのどこも担えない「穴」を把握し、どのようにその「穴」の部分をいかにカバーしていくかを考えていくことが大切という話がありました。
午後のグループワークでは4つのグループに分かれて、制度の狭間にある課題へのかかわりについて、意見交換を行いました。
最後の講師の総括では、社協活動のポイントとして、ニーズがあること、禁止されていないこと、気持ちを動かすことの3点を挙げられました。
また、フットワークの積み重ねでネットワークが築かれていくこと、「困難ケース」とは支援者自らが作り出している評価であること、本人が望んでいることを察知して、寄り添うことなど多くの大切な視点を学ぶとともに、たくさんの刺激を受けた研修会でした。