合理的配慮の考え方

今日は、春日市クローバープラザで、毎日新聞社論説委員 野沢和弘さんの講演があったので聞きに行きました。
障がい者の権利擁護と合理的配慮について学ぶ内容で、『障がいをもつ人ももたない人も暮らしやすい地域とは』というテーマで話がありました。
合理的配慮について、差別せず一般の人と区別しないのではなく、区別をし配慮してくださいという自主的な考え方であること、後見人として業務をする時はどんな場面で合理的配慮が必要なのか考えなければならないことなど、大切なポイントをたくさん教わりました。特に雇用と教育の場面では絶えず必要な考え方で、民間企業で取り組まれていること等を事例を交えた話があり、具体的なイメージをもつことができました。統合教育の中で必要となる合理的配慮の視点や発達障がいをもつ人が抱える生きづらさについての話もありました。
野沢さんは、合理的配慮は、きちんと理解してみんなが取り組めば、ユニバーサルな効果があり誰にとっても優しい社会に変わっていくことを強調されました。人数の多い多数派が作る法律や社会は、どんどん効率的に、便利になっていくが、そこにのっかることができない人はどんどん不便になっていて、いつ自分やまわりの大切な人がその存在になるかも分からないのにそのことに目も向けないのと、気付いて配慮をしていくのはどちらがいいでしょうかと投げかけられ、外してはいけないポイント、大切な考え方を学ぶことができました。他にも、地域協議会につていや条例を作ることの大切さも教わり、とても勉強になった一日でした。

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