3月19日(月)、夢サイトかほにて「みんなの力で地域を支え合うフォーラム」を開催し、市内外から60名が参加しました。
第1部は、福岡家庭裁判所飯塚支部の横溝良幸さんに、「成年後見制度利用促進法と市民後見人の役割について」話してもらいました。
今後、認知症高齢者の増加が想定される中、その数と比較して成年後見制度を利用する方は少なく、預貯金の管理等での困りごとが生じない限り、申し立てが進んでいない現状があります。
また、親族後見人より専門職後見人の割合が増え、専門職数に限りがあるため、受け皿が不足することも危惧されており、市民後見人の活躍が求められています。
しかし、一方では、財産管理や不正防止が重視されるあまり、利用する側がメリットを感じられず、利用しづらくなっています。
そこで、平成29年3月に成年後見制度利用促進基本計画が閣議決定され、踏み込んだ権利擁護支援が重視されるようになり、権利擁護支援の地域連携ネットワークづくりの充実が図られるようになりました。
市民支援員に期待されるのは、同じ地域に住む、より身近な存在であるという安心感です。
実際に本会で市民支援員として活動されている伊藤英亟さんと有吉直子さんに、支援員として活動する中で、感じたことや思いを発表してもらいました。
第2部は、法人後見を受託している社協と今後受託を考えている社協に分かれ、意見交換会を行いました。
複雑な課題を抱える方々からの相談も多く、支援に悩んだり迷ったりすることもあります。社協職員同士で顔見知りになり、今後も相談し合える関係を築いていければと思います。