本会の社協だより「えがおNo.148]今月の一冊で紹介した「買物難民~もうひとつの高齢者問題」を紹介します。
この本は、日本の高齢化率が20%を超えた直後の2008年に、高齢者の買い物の実情を「買物難民」という言葉で表現し書かれた一冊です。私は、入職してすぐに、中学校区ごとの協議体に参加しました。その中で、高齢者の買い物について考える機会があり、一人暮らしをしている私の祖母も、このような問題に直面していることから、もっと深く学びたいと感じ、この本を手に取りました。
私の祖母は車を持たないため、両親や私の車に乗り、買い物に行っています。家族が忙しいときには生協や鮮魚9の移動販売を利用しており、とてもありがたいと話していました。しかし、週に利用できる日は限られて、移動販売自体も減っているのが現状です。
近年、大型店舗やスーパマーケット、コンビニエンスストアは増え続け、昔ながらの商店は減る一方です。小売業界の勢力図の変化や利便性を求める消費者側の事情もありますが、店先で顔を合わせ、話しながら買い物をするよ生文化が減ってしまうことは、とても寂しく思います。
この本には、高齢者にとって買物は、栄養摂取や健康管理につながり、生きることそのものである。買い物ができない環境は生きがいをなくすことになりかねないと書かれています。
嘉麻市でも、買い物に困っている人たちを支える仕組みづくりを考えていきたいです。