先日、ある方の訪問を終え、帰ろうとすると、近くにあるイチジクの木の前で1人の女性に出会いました。「この近くにお住まいなんですか」と声をかけると「私は市外に住んでいるけど、亡くなった姉が住んでいた土地に、時々こうやって遊びに来ているの。今でも、思い出すと涙が出てくる」と話してくださいました。イチジクの木は、昔お姉さんが育てていた木だったと聞き、Aさんにとって大切な思い出のものなんだと感じました。私が普段は何気なく見ているものも、それは誰かにとっては、大切な思い出がつまったものかもしれないということに気付かされたひとときでした。