水俣の声にふれる

今日は、博多・覚永寺で開催された「水俣・福岡のつどい2015」に参加し、お二人の講師の方の話を伺いました。
最初に、胎児性水俣病患者の加賀田清子さんの講演がありました。幼少から過ごされた施設での生活を写真や映像で振り返り、家族と過ごしたい、病気が治りたいと思われていたことを話されました。また、「不知火海」という映画のワンシーンが映し出され、加賀田さんが「今から先のこと、何を考えていいかわからん」と原田正純医師に話されていました。加賀田さんの一言一言に重みがあり、私たちにたくさんのことを問いかけていることを感じました。
次の講演は、水俣病患者の方たちがチッソ東京本社で直接交渉をしようと座り込みをされていた時から医師として関わられていた山田真さんからでした。
東日本大震災以降は、福島に通われていて、医学の現場から感じておられる社会の違和感についてお話がありました。現在の福島は水俣と同じ経験をしていて、様々な差別を受けていること、事実を隠すことで同じ過ちが繰り返されていることを知りました。
この集いで、貴重なお話を伺うことができ、水俣から学ぶことがたくさんあることを改めて感じました。今年度は、10周年記念事業として、秋頃に水俣病を学ぶ講座を企画しています。市民のみなさんと一緒にしっかり勉強したいと思いました。

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