夏の線引き~10周年記念事業~

今日は、夢サイトかほで、少数者の側から問題を提起をすることをテーマにした、第4回支えあいのまちづくりサポーター養成講座を開催しました。
講師は、アーサー・ビナードさんで、アメリカで生まれ育ち、広島文化賞を受賞した詩人です。
アーサーさんのお話は、私たちが知らないことばかりでした。
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まず、戦後70年を振り返り、日本の歴史の見方をちょっと変えること、見方を変えるためには今までの概念を捨てて日本語の言葉の意味を考えることなどを話されました。
そして、広島と長崎の原爆投下にふれ、8月6日と8月9日を一緒に考えるのではなく線を引いてみること、原爆を体験された方たちは、原子爆弾という言葉は使わずに、体験された方が作られた「ピカ」「ピカドン」という言葉を使うこと、その意味などを教わりました。また、一つ一つの言葉には、歴史を読み解くほどの力があり、その言葉を使うときに自分がどこに立っているのかを考えることが大切だと学ぶことができました。
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参加者の方からは、「初めて聞いた話ばかりで感銘を受けた」「戦時中のことを思い出した」「ショックな話だった」など、いろいろな感想をいただいた講座となりました。
講演後には、アーサーさん、併設している嘉穂図書館から頼まれ、図書館にあったアーサーさんの本全部にサインをされていましたよ。嘉穂図書館には、現在、アーサーさんの本を展示したコーナーがありますので、良かったら行ってみてくださいね。

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