今日と明日にかけて、福岡市立早良区市民センターと福岡県立ももち文化センターで、第18回全国社会福祉協議会職員のつどいが行われ、本会からは10名の職員が参加しています。
初日の今日は、「社協の自由解放!できるできる社協はできる」をテーマにパネルディスカッションが行われました。
パネリストに長崎県社協事務局長の益本さん、滋賀県東近江市社協地域福祉課長の真弓さん、福岡県筑後市社協コミュニティワーカーの卜部さんが壇上し、大阪府立大学小野先生コーディネートのもと、それぞれの立場で社協が、自分自身がどうあるべきか、自由であることによって創発的な取り組みができるがそれは可能なのか。自由から存在感をどのように満たせるのか。何にこだわり、何がポイントになるのかについてディスカッションされました。
卜部さんは職員の立場から、様々な方との出会いを通して、自分がやりたいと思ったことから始めた取り組みを話され、その支援を通して新たなニーズや地域に取り残されている課題に気づいたこと、社協職員としての想いについて話されました。
眞弓さんは、管理職の立場から、社協が活動できるように、住民に説明していくことや人育てを通して地域福祉の実践をしていること。組織の中で与えられている役割を通して、管理職になろうがコミュニティソーシャルワーカーであるという気持ちで、社協活動に取り組んでいると話されました。
益本さんは、県社協としての立場から、市町村社協が自由にあるために、県社協がどうあるべきか、こんな社協はいいねという視点から県社協に求められていること。また、都道府県社協と市町村社協が共同して社協のあり方を追求し、社協の存在価値を地域社会に示していくべき時である。自由であることは好き勝手とは違う。地域のニーズに素早く柔軟に対応していくこと、成熟した組織になれば自由になれる組織秩序と明確なミッションが必要だと話されました。
立場は違えど、社協職員としてどうあるべきかをご自身に問いかけながら、社協活動に取り組んでおられ、大きな刺激を受けることができました。
その後の分科会では、本会職員も4つの分科会に分かれ参加しました。
第4分科会では、生活困窮者自立支援制度からみる「期待される社協になるために」をテーマに、福岡県家計相談支援事務所(グリーンコープ生協ふくおか) 家計相談支援員 北島さん、NPO法人 抱樸 山田さん、北九州市社協地域福祉部地域支援課南里さんから実践報告とそれぞれの現状と課題や社協に対して感じていること、思っていることを聞きました。
かま自立相談支援事業では、来年度から家計相談支援や無料職業紹介事業に取り組む準備を進めています。相談者が自立していく過程で、家計や就労の問題を解決することはもちろんのこと、相談してもらえる関係をつくること、生活を見守り、サポートしてくれる人たちを地域で作っていくことが大切と感じました。
明日はグループワークを行い、生活困窮者制度を通して社協として何ができるのかなどを話し合います。全国の社協職員とのつながりを深め、しっかり学んでいきたいと思います。