分科会3に参加して②

[社協活動の再検証]「『私』の立ち位置を問う ~いま、社協の求められていること」というテーマの分科会3ですが、28日(日)、2日目は、1日目に引き続き講師の髙石伸人さんを交えて、日常業務を見つめ直す討論会を行いました。3名の話題提供者から、実践を通じて感じる疑問の提起があり、「私は」の一人称で意見を交換しました。
①担当者会議や専門職ネットワーク会議が、地域で暮らせないことの合意形成の場になっていないか②未だ出会えていない本当に支援を必要としている人とつながり、取り組んでいることについて③本人のニーズが社会のルールに反するとき、自己決定をどう尊重するか、支援者の価値観のおしつけについて この3つの話題について、参加者のみなさん日頃の業務で感じておられることを含め話いろんな意見を交わしました。
最後に、「社協活動の現在を問う視点」というテーマで、髙石さんが総括をされ、専門家ゆえのパターナリズムがあることを常に意識すること、支援という言葉が流行っているが、される側は切ないのではなかろうかという想いは留保しておいた方が良いこと。リスク社会と言われるように犯罪のリスクや貧困のリスクなど様々なリスクは避けられない現実だが、そのリスクは自分が負わないとは決して言いきれず、そのリスクをみんなで分け合うことを考えなければならないこと。エンパワメントとよく言われているがそれは自分のことは自分でしなきゃという強迫観念になっていないか、「弱くっていいんだよ」と私たちは言わなければならないのではないか。という問いかけをいただきました。個別事例のうしろには状況があり、近代化により何を失ってきたのかということは歴史からしっかりと学んでいかなければならないと話されました。そして、憲法改正がこのまま通れば、基本的人権はなくなるという社協で活動する私たちにとって、とても危機的な状況の中で、今、踏ん張らないといけない時であるということを言われました。
限られた時間であったため、全国のみなさんと十分な討論をすることができませんでしたが、私の立ち位置を問う中で、基本であり常に心において考え続けていかなければならないことをみなさんと共有することができ、有意義な分科会でした。
m280228

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