今日は、福岡県中小企業振興センターで行われた「平成27年度子育て支援研修会 子育て支援にかたろう」に参加しました。民生委員や保育所、社会福祉協議会などから180名以上の方が参加され、見えにくい子どもの貧困問題について考えました。
まず初めに、幸重社会福祉士事務所代表の幸重忠孝さんから、「子どもの貧困支援に地域ができること」をテーマに、子どもの貧困を背負う家庭の実態や地域ではじめた子どもをひとりぼっちにしない取り組み、地域の居場所づくりから必要な子どもをつなげる仕組みについて公演が行われました。
次に、田川市にある伊加利小鳩保育園の保育士である日野多賀美さんから、早朝から深夜まで働く父親が妻の家出を機に、小学校と保育園に通う兄弟の朝の送り出しができなくなったケースを通して、「保育所における貧困家庭への関わり」について伺いました。ケース会議では、行政や保育園の立場から施設入所などが提案されましたが、父親の「通い慣れた小学校や保育園に行きながら、親子3人で生活したい」との想いを受けて、日野さんは、次男が小学生になるまでの1年間に、兄弟が自分たちで朝の準備ができるようになることを目標にし、 地域やPTAの協力を得ながら、親子3人の生活をサポートしたそうです。
また、NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク(東京都豊島区) 理事長の栗林知絵子さんからは、プレイパークで出会った少年の学習支援を通してできたつながりから、WAKUWAKUネットワークを立ち上げ、月に2回のペースで行っている子ども食堂の取り組みを伺いました。地域の子どもは地域で育てるとの考え方から、通う子どもの要件は設けてず、見守るネットワーク活動を実践しているそうです。
最後に、「子どもの貧困の問題に“地域の子育て力”でどう向き合うか」をテーマに、パネルディスカッションが行われ、参加者の皆さんでやってみたいことを話し合い、「地域」でできることを考えました。
今日の学びを今後の活動に活かしていきたいです。