8月22日(火)、第5期嘉麻市市民後見人養成講座8日目を開催しました。
はじめに、かま権利擁護センター木山センター長が講師を務め、市民後見人概論をテーマに話しました。
日本は将来、75歳を迎える人が700万人になり、一人暮らしでかつ認知症ある方が増えていくと推測されています。その中で市民後見人は、地域で権利擁護できる役割を担っていることや高齢者だけでなく、地域の中にある困りごとを感じ、総合的な見立てやコーディネートができる人材として期待されていると話しました。
今後は専門職後見人の補完という立場ではなく、新たな地域福祉のリーダーとしての活動が求められ、広い知識と技術の習得、自己覚知をしていかなければいけないことを学びました。
次に嘉麻市高齢者介護課高齢者相談支援センターの上村美智子係長より、嘉麻市の高齢者支援の仕組みについて説明してもらいました。
嘉麻市の人口は減っているが、単身者世帯や高齢者夫婦のみの世帯の増加とともに高齢化率も上昇しており、それに伴って認知症関連の相談件数が増加しているそうです。嘉麻市には、認知症地域支援推進員や在宅医療推進事業コーディネーターといった専門職の配置に加えて、それぞれの地区で介護保険相談窓口を設けているとのことでした。また、地域ケア会議や認知症カフェの普及、認知症サポーター養成講座の推進をしているとの話があり、嘉麻市の福祉政策について理解を深めることができました。