平成30年度筑豊ブロック市町村社協連絡協議会公開講演会

3月8日(金)、桂川町住民センターにて筑豊ブロック市町村社協連絡協議会公開講演会を開催し、80名が参加されました。
昨年、兵庫県で精神疾患を持つ長男を、両親が長年自宅で監禁するという事件が発覚しました。監禁は子の人権を踏みにじる行為であり許されることではありませんが、この事件の背景にあったものを紐解き、私たち一人ひとりがしっかり受け止めたうえで、誰もが安心して暮らせる地域づくりを目指していきたいと考えて企画しました。
講師には、日頃から障がいや精神疾患を持つ方々の支援に携わっていらっしゃる飯塚市・嘉麻市・桂川町障がい者相談支援センターの藤嶋勇治さんをお招きしました。
藤嶋さんは、三田市障害者虐待に係る対応検証委員会の検証報告書を引用しながら、父親の言動や行動から、監禁が始まった当時からの家族の苦悩や心の動きを話されました。また、障がい者を取り巻く法律の歴史や専門職でも疑問を抱かずスルーしてきた社会的風潮、支援者の人権意識の希薄さなど、「今だからこそ言えることかもしれないが」と、言葉を一つひとつ選びながら、話してくださいました。
相談を受け支援していく中で、「絶対にやってはいけないことはやってはいけない」という自分の中の正義をしっかり持ち、ご本人の思いややりたいこと、決めたことを実現できるように支援する。福祉サービスという限られた枠の中だけでなく、生活する場である地域というフィールドで、多くの方々が支える繋がりを作っていく。改めて、地域共生社会の実現に向けて、私たち一人ひとりが何をすべきなのかを考える機会となりました。

フリースペース

3月7日(木)、寄ってこハウスでフリースペースを開催しました。雨が降る中、5名が参加されました。
家であった出来事やお出かけしたこと、嬉しかったこと、辛いなと感じたことなどを話しました。参加者より、少しずつ家族と会話ができるようになったと嬉しそうに話され、会話することの大事さをみなさんと共有しました。
フリースペースは、「相手を否定しない」「何もしない自由がある」「秘密を守る」というルールを決めて、運営しています。来週も木曜日に13:30~から開催します。この場所で、お一人おひとりの声をそのまま受け止め、一緒に考えさせてもらえたらと思っています。
問い合わせ先 TEL.0948-42-0751E-mail tiiki@kama.syakyo.com

元気の秘訣

先日、90代の男性Aさんのお宅を訪問すると、持っていたノートを見せてくださいました。そこには、車の走行距離や気温、出納簿など、毎日の記録が書かれていました。何のための記録なのかを尋ねると「私が考えた、認知症予防法だよ。日記だと、何を書くか迷うけど、数字なら何も迷わずに書けるから、無理なく続けられている。おかげで、90歳を過ぎた今でも、野菜を作ったり、車でお出かけしたりと、元気に過ごせているよ」と教えてくださいました。無理のない方法で元気を保てることは素敵だなと感じました。

あっとふるやまだ⑩

2月19日、山田活性化センターで山田校区の協議体を開催しました。
木城、筑紫、尾浦第一行政区の移動販売の進捗状況や三菱第一行政区で開催したミニ協議体について報告しました。
三菱第一行政区では、2月26日(火)に地域の人が集まっておしゃべりをしようということになり、そこに移動販売車にも来てもらうことになっています。協議体参加者からは、行政区単位で話し合った方が具体的な話し合いができ、仕組みづくりがしやすいとの意見が上がりました。また、今後協議体に参加してほしい人や仕組みづくりに協力してくれそうな人を紹介し合いました。
現在、下山田から参加している人が少ないため、いつどこで誰が誰に声をかけていくか、協参加したメンバーで協力することになりました。また、メンバーからある病院で地元のお店が移動販売を実施した事例が紹介され、山田校区でも実践できないか考えていくことになりました。

空き家管理住まいるサービス

市内には、一目で空き家と分かる家屋が年々増えています。そのままにしておくと、草木が生い茂って害虫が発生することもあり所有者や周辺住民の中には不安を感じている方もいらっしゃいます。本会では市内の空き家を適切に管理していくことで、みなさんに安心をお届けする「空き家管理住まいるサービス」を実施しています。
このサービスは、本会との契約により月に1度、敷地内外のチェックや通水、換気等を行うほか、大雨や台風などの有事前後の見回り等を行うもので、現在9軒のお宅を管理しています。
嘉麻市内にある空き家の管理でお悩みの方は、ぜひご利用ください。ご不明な点がありましたらお気軽に下記までお問い合わせください。
対象家屋:嘉麻市内にあり、本人、配偶者、子または父母が所有者となっている家屋(公営住宅や賃貸、商用物件は除きます)
お問い合わせ先:嘉麻市社会福祉協議会
電話0948ー42ー0751

あっとふるやまだ⑨

1月15日(火)、白馬ホールにて山田校区協議体「あっとふるやまだ」を開催し、12名が参加しました。
前回の協議体で、買物については移動販売が実施できるようになったため、今後は助け合いの仕組みづくりについて考えることにしましたが、移動販売ができたからと言ってすべてが解決できるとは思わないので、引き続き買い物についても考えていきながら、次のテーマも考えた方がよいとの意見が出ました。移動販売を始めたところについても、定期的に話を聞いていくことにしました。
また、地域で話を聞いていく中で分かった困りごとを、みなさんで共有しながら、支え合いについて考えました。地域の困りごとは行政区長さんに寄せられることが多く、区長さんをはじめとする特定の人が行うことで解決されるケースがほとんどのため、次回の協議体までに、それぞれが協力してもらいたい人を考えることにしました。

冷え込みにご注意を

今日は小寒。二十四節気の一つで本格的な寒さが始まると言われています。
昨年2月には寒波により、筑豊地区のあちらこちらで水道管が破裂し、断水が続いた地区もあり、大変だったと話を聞きました。
マイナス4℃以下になると水道管の凍結や蛇口の破裂が発生しやすくなるそうです。保温材の取付けなど、早めにご準備ください。

大掃除から考える

先日、上山田住民センターで女性学級のみなさんと年末の大掃除から地域づくりを考えました。
6つの行政区から8名が参加されており、みなさん年齢を重ねるごとに換気扇や電気、床の拭き掃除が大変になってきたそうです。日頃からこまめに掃除するように心がけていますが、高いところにのぼったり屈んだりする姿勢は足腰の負担が大きく、あきらめている方もいらっしゃいました。また、灯油の配達をしてもらうため、玄関に灯油缶を準備しても運ぶことができず、そのままにしていたり、団地では階によって配達料が異なるそうです。
みなさんの困りごとは共通していることも多く、地域の課題として考えてみることにしました。Aさんは、テレビや新聞で地域通貨を活用した支え合いの仕組みについて話してくれました。「そんなことができるなら、地域で話し合ってみたいね」「今度サロンにも話しに来て」と声をかけてもらい、話し合いの場を広げるきっかけをいただきました。

地頭鶏

先日お伺いしたお宅の庭で、珍しい鶏が散歩していました。宮崎県の地頭鶏(じとっこ)という鶏だそうです。
顔まわりの茶色が、羽先に向かうにつれて深い藍色に変わっています。思わずそっと後ろから追いかけて、写真を撮らせてもらいました。

第8回福岡県生活支援コーディネーター連絡会

10月17日(水)、メイトム宗像で第8回福岡県生活支援コーディネーター連絡会に参加しました。

最初に、公益財団法人さわやか福祉財団の阿部かおりさんから、地域ケア会議と協議体の違いについて説明がありました。地域ケア会議は個別課題の解決を目指す場であるのに対し、協議体はそれを地域課題として捉え、地域づくりについて住民を交えて話し合う場であることを学びました。
次に、福津市と大刀洗町が取り組んでいる移動支援サービスについて、始まったきっかけや実施方法を教えてもらいました。
最後に、準備会を協議体にシフトチェンジする方法、第2層生活支援コーディネーターを選任する方法、新たなサービスの創出の3つをテーマにグループワークで話し合いました。「まずは地域のみなさんに協議体について理解してもらい、協力してもらえるよう働きかける工夫が必要だね」「趣味を生かしたボランティアや子どもの学習支援を入り口として、幅広い世代の方が協議体に参加してくれるようになるといいね」等、活発な意見交換が行われました。
連絡会を通して、協議体とはどのような場であるのかを振り返ることや県内の生活支援コーディネーターの話を聞き、協議体を進めるうえでたくさんのヒントを得ることができました。