今日は、平成26年度第2期市民後見人養成講座の最終日でした。
振り返り、総まとめとして、本会事務局長の木山が講義を行いました。
改めて、平成12年度の介護保険制度と同時に、それまでの禁治産、準禁治産制度から成年後見制度に改正され、身上監護に重きを置くようになったこと、そのなかで市民後見人が必要とされるようになった流れ等を復習しました。また、嘉麻市社協が実施している地域福祉権利擁護事業、日常生活自立支援事業、法人後見事業に関してどのように取り組んでいるのかについての説明を受け、そのうえで、支援とはどういうことを言うのか、管理にならないように常に自分に問いかけながら関わっていかなければならないこと、パターナリズムに陥ってないか自己点検する必要があること、私たち福祉関係者は、治療する、正常に近づける医療モデルではなく、そのままのかたちを受け入れ、その方にどんなものが必要なのかを一緒に考える生活モデルの考え方に立たなければならないことなど、これまでの講座でも学んだことを、もう一度確認しました。
それから、申し立て時の問題を考える事例について、各グループで考え、発表しました。解説では、ほぼ100点の答えだと評価してもらいました(^O^)みなさんこれまで学んできたことをしっかり吸収されていました。

その後は、閉講式を行いました。
始めに、嘉麻市保健福祉部高齢者介護課池田巌課長よりご挨拶をいただき、熱心に受講されたみなさんへのねぎらいの言葉、また今後も活躍してほしいという希望が伝えられました。

そして、本会会長の村上から、お一人ずつ修了証を授与しました。
会場は拍手と笑顔で溢れました(*^_^*)

16名のみなさんとこの日を迎えることができて本当に嬉しいです。ありがとうございます。
来年度はフォローアップ講座を予定していますので、今後もよろしくお願いいたします。
また、受講生のみなさんとの出会いを大切に、この事業だけに関わらず、嘉麻市社協が取り組む地域で支えあう活動を広めていきたいと思います。
社協だよりクイズ
本会が発行している広報紙えがおに「社協だよりクイズ」のコーナーがあります。クイズの答えは、その広報紙を読んでいただければ、見つけることができます。 正解された方の中から、抽選で、毎月2名の方に千円分の図書券をプレゼントしています。 読んだ感想も添えて、ぜひご応募ください。
フォーラムの準備
今日は、日曜日に開催する「みんなの力で地域を支え合うフォーラム」の準備で、会場となる稲築地区公民館に行ったり、配布資料や参加者名簿の作成などを行いました。
今回のフォーラムは、第1部では、本会が作成した電子紙芝居「かまこさんのお悩み解決~成年後見制度って?」を、第2部では、講師に行政書士で社会人落語家の生島清身さんをお招きし、遺言知識を深める創作落語「天国からの手紙」を行います。成年後見制度や遺言などは堅苦しいイメージがありますが、楽しく学ぶことができたらと考えています。当日の参加も可能ですので、ぜひご参加ください。
日時 平成27 年2 月22 日(日)13 時~15 時30 分
会場 稲築地区公民館(嘉麻市岩崎1141 番地)
内容・電子紙芝居 成年後見制度って?
・創作落語 「天国からの手紙」
行政書士・社会人落語家 生島清身(天神亭きよ美)さん
参加費 無料
主催 嘉麻市・嘉麻市社会福祉協議会
参加申し込み 嘉麻市社会福祉協議会 0948-42-0751
講座11日目★
今日は、11日目となる市民後見人養成講座でした。
まず、福岡家庭裁判所飯塚支部書記官の垂山周平さんから、家庭裁判所の役割について講義していただきました。
初めにDVDを見て後見活動の概要についてを学びました。その後、家庭裁判所の組織、機能などについての説明を受け、成年後見と裁判所の関係について学ぶことができました。また、後見等開始審判申立事件の流れや裁判所が行う情報収集の話や後見人に選任されたらどんな仕事をどのようにしなければならないのかも教わり、これまでの講座の復習もすることができました。

次の講座は、北九州市社会福祉協議会権利擁護・市民後見センター「らいと」所長の河原一雅弁護士に、成年後見人の心構えについてお話いただきました。
講義の前に4つのグループに分かれて事例検討を行いました。事例に出てくるAさんにはどんな問題があり、どのように方針を立てて関わっていくのかを話し合いました。河原さんからは、いろんな視点でAさんの生活を支えることができるように解説がありました。後見人は、本人の状況をしっかり把握し、生活全体をコーディネートしなければならないという話もありました。また、どこを誰にお願いするかを考えていくということから、改めて後見人としてネットワークを築いていく重要性を感じました。誰のための支援なのか、本人にとってよりよい支援とはなにかを常に考えながら、本人自らによる意思決定を支援する努力が必要だということを学びました。

最後の講座は、NPO法人ちくほう共学舎「虫の家」事務局長の髙石伸人さんから、「いま、当時者支援について考える」というテーマでお話いただきました。無縁社会の闇についてや低下するいのちと人とのつながりについて等、現在の社会の状況についてお話がありました。その現在の社会で今よく使われている言葉「支援」について話をされ、ついつい私たちはパターナリズムになっていないかということを投げかけられました。パターナリズムは個人の行為の自由を干渉するもので、自己決定権を侵害してしまうとのという話に加え、私たちは支援しようとするとき、支える側は強者、支えられる側は弱者、と自然に思い込んでしまっている、そのことを自覚しておかなければならないということを強調されました。支援とはこういうものだという定義などなく、直面する困難に規定され、「聴く、頷く、手伝う、守る、闘う、立ち尽くす」などいろんなことがあるという話もありました。また、支援が目的とならにように、あくまでも、いのちや人権、自由、平等、共生、自立、平和などの実現のための支援であることを話されました。
そして、自由を奪い干渉することはしない、でも、「あなたのことが気になるんです」ということを言い続けることが大切だ(立ち入らず、立ち去らず)という話を聞き、改めて支援とはどうあるべきなのかについて考えさせられました。市民後見人ということだけでなく、今後地域の中での支えあい活動に関わっていただきたい受講生のみなさんと共有することができた貴重な時間となりました。

次回は、24日(火)、いよいよ最終日です。振り返り、事例検討、閉講式を行う予定です。
かまっぴ編集会議
今日は、寄ってこハウスでかまっぴ編集会議を開催しました。
今回は、11号から20号までをまとめて一冊の冊子にする作業です。
たくさんの思いが詰まった記事なのですが、全部を載せるわけにはいかないので、どの記事を掲載するかを考えました。
ある程度意見がまとまったので、次回の編集作業である程度完成できそうです。
次回は、2月23日(月)10時から寄ってこハウスで開催しますので、関心のある方は下記までご連絡ください。
嘉麻市社会福祉協議会 0948-42-0751








