今日から、第3期市民後見人養成講座~基礎編~がスタートしました。
初めに開講式を行ったあと、最初の講義として、弁護士の岩城和代さんに成年後見制度の基礎~地域福祉と権利擁護~をテーマにお話しいただきました。
法定後見と任意後見の違い、判断能力の不十分な高齢者・障がい者の尊厳を守るために成年後見制度があること、同じ地域において同じ市民目線で、本人の心に寄り添うことのできる市民後見人が求められることなどをわかりやすく話していただきました。
また、多様な価値観を受容すること、そのためにも自分の価値観を知ること(自己覚知)が大切であることを学びました。
次の講義では、本会のかま権利擁護センター長の木山が講師を務め、グループに分かれて、事例検討を行いました。
一つの事例に対して、どのようなことが課題であるのか整理し、必要な支援について考えました。
介護保険制度などをはじめ、様々な社会資源を把握、理解しておくことが必要なこと、支援にあたっては、対象者を「何もできない人」と見るのではなく、ストレングス(長所)に目を向けること、支援者はパターナリズムに陥りやすいことから、そうならないためにも、自分の価値観を知る(自己覚知)が大切であるということを学びました。
この講座は12回コースで2月23日まで続きます。
今回受講されている31名全員で最後の日を迎えることができればいいなと思っています。