令和6年9月24日(火)、稲築保健センターにて、令和6年度 自分らしく生きるための終活研修会の3日目を開催し、19名が参加しました。
今回は『財産をどうしたい?~家、土地、お金のこと~』をテーマに、加藤丈雄司法書士事務所の加藤丈雄さんにお話をしていただきました。
前半は、最近の相続に関するニュースを取り上げながら、相続に関する制度について説明がありました。その一つが「相続土地国庫帰属制度」。これは相続した土地の所有権を国に移転する制度で、相続した土地の処分に困る人が増加する中で注目されているそうです。もう一つは「相続放棄制度」。借金などの負債を相続しないために利用されることが中心でしたが、使い道のない土地などを相続しても困るといった方が利用することが増えているということで、どちらも相続が発生する前に土地などの処分方法について、家族間で話し合っておくことが大切とのことでした。
後半は、相続の流れについてのお話でした。家族が亡くなることで相続が開始となり、まずは相続人の調査、次に遺産の調査、そして相続の承認、最後に遺産分割と進んでいき、それぞれの場面での手続きやどこで必要な書類を取得するのかなど、具体的な方法について、詳しく説明がありました。
今回、自分らしく生きるための終活研修会を3回にわたり開催しました。毎回、参加者は熱心に講義に耳を傾けられていました。
また「終活について考える機会になった」「家族と話し合い、少しずつ準備しておきたい」などの感想も聞かれ、市民のみなさんの関心の高さを改めて感じる研修会となりました。