幼少期の経験

 先日、拝読した本の内容が印象に残ったので紹介しようと思います。
タイトルは「毒になる親」。1999年初版と古い本のため、表現や価値観に若干の偏りはありますが、実際に生きづらさを感じている人たちの事例を通して、子どもと親(家族)という関係の大切さを知ることができました。
 特に、本書の中で一貫して綴られているのが、「子どもに責任を負わせてはならない」ということ。一見、当然のことのように思えますが、実際に多くの家庭で、子どもは何らかの形で責任を負わされているとあります。例えば、個人的にはっとしたのが、「過度の期待をかける」ことも「責任を負わせる」のと同義であり、生きづらさに直結するのは、決して虐待やネグレクトなどに限らないということです。自分に置き換えて考えてみると、ずっと続けているルーティンがあり、幼少期の経験や親(家族)の存在が、いかに人生に影響を与えているかを実感しました。
 ニュースなどに目を通すと、現代の子ども達の大半が何かしらの生きづらさを抱えているといわれてます。将来を担う子ども達が、自分らしく生きるためにはどんなことが必要なのか、改めて考えてみたいと思います。