時候の挨拶

 最近、業務の都合で時候の挨拶をよく目にします。時候といえば、季節を連想させるものが用いられますが、その由来は何なのか気になり、調べてみました。
 諸説あるとのことですが、「季節を愛でる」という感性が根底にあり、長い歴史の中で、自然と礼儀の中に組み込まれていったようです。四季をもつ国は他にもありますが、このような慣用表現を用いる国は他になく、まさに日本特有の文化を象徴するものであると言えます。
 昨今では、年賀状などの習慣や行事を重んじる姿勢が、時代とともに薄れつつあります。常識として身に付いているとはお世辞にも言えませんが、関心をもつことは忘れないようにしたいと思います。