第2期市民後見人養成講座7日目

第2期市民後見人養成講座(7日目)を開催しました。

グループホームぼくらの家の施設長をされている精神保健福祉士の山本真理子さんを講師に、精神障害者概論、対人援助の基礎(援助活動の意義)について学びました。

初めの精神障がい者概論では、精神障がい者の現状や施策について理解を深めるとともに、統合失調症、気分障がい、パニック障がいの特徴や接し方等について学びました。

次の対人援助の基礎では、個性を尊ぶこと、自己実現を支援すること、権利が侵害されている少数派へ支援すること、自分や相手の価値観に気づくことなど、援助活動の中でとても重要となる視点を学びました。また性格や才能、関心事、人間関係や地域資源などその人がもっている強みや長所(ストレングス)に着目した支援の必要性についても学び、ついマイナスの部分に目をむけてしまいがちな関わりかたをしていることに改めて気づかされました。

講義の最後には、「誰の権利を擁護するのか?」「何をするための後見人か?」「本人の意思を尊重しているか?」「財産管理のみに気を取られていないか?」など10項目の後見活動のチェックポイントを示していただきました。法人後見に携わるうえでも常にこのポイントについて、自分に問い続けながら、活動していきたいと思います。

災害時の活動は、、、

今日は、9時30分から、稲築住民センター2階会議室で、平成26年度高校生災害ボランティアサポーター養成研修会を開催しました。近年、各地の被災地で大学生をはじめとする若い世代の活躍が大きな支援力となっていることから、嘉麻市でも若者世代のサポーターの裾野を広げるとともに、災害時の支援が日常の活動と強くつながっていることを地域のみなさんと一緒に学びたいという思いで企画し、稲築志耕館高校、嘉穂東高校、嘉穂高校の生徒、かまボランティア・市民活動センター運営委員、稲築地区福祉推進員、県社協職員、本会職員の計42名が参加しました。
講師には、特定非営利活動法人にいがた災害ボランティアネットワーク理事・事務局長の李仁鉄さん、またサポーターとして、一般社団法人九州防災パートナーズ代表理事の藤澤健児さん、福岡防災研究会の宮崎雄輔さん、藤井里紗さんがお越しくださいました。
まず、李さんによる基礎講座『災害救援の全体像』では、初めに昨日丸20年が過ぎた阪神淡路大震災の映像が流され、私たちは災害と隣り合わせであることが伝えられました。そして、防災として何ができるかということについて、災害ボランティアとして『命を守る』『暮らしを支える』という2つの大切なポイントを教わりました。また、ボランティアには多様な役割があり、つなぐ役割、支える役割、支える人を支える役割があることを学び、地域にいるからこそできること、高校生だからこそできることなど、関係ない人などおらず、みんなの力が必要だということが分かりました。
??????????????????????????????? ???????????????????????????????
午後からのワークに向け、リズム遊びで5~6人ずつのグループに分かれ、炊き出しの開始です。
朝から職員、ご協力くださった福祉推進員、ボランティア運営委員のみなさんが作った豚汁とおにぎりをみんなでいただきました。自己紹介をしながら、美味しい食事に会話も弾みました♪
休憩を挟み、午後は、『避難所生活と支援』というテーマで皆で考えを出し合う時間でした。避難所での生活で起こる様々な問題について、どんな対応ができるか、どんなアイディアがあるかということをグループごとに話し合いました。例えば、『車いすを使っている人が避難所にいます。どんな配慮ができるでしょうか?』というケースでは、各グループから、『通路側に場所をとり、できるだけ動きやすくする』『ヘルパーなどの協力を得る』『段差を確認する』という意見が出ました。李さんからは、段差がない所を通るようにするだけでなく、段ボール等を使って段差をなくすこともできること、ないものは作っていくという考え方、またバリアフリーやユニバーサルデザインの考え方についての説明があり、一つのケースからいろんな事柄を学ぶことができました。
??????????????????????????????? ???????????????????????????????
どのグループでも高校生が積極的に発言、発表をして、とても頑張っていました(^O^)
最後に、今日のまとめとして李さんから、災害時にはみんなが助け合える仕組みを作ることが大切で、それは『助ける』ということを超えて、『お互いさま』という気持ちで支えあうということになるということが伝えられました。また災害時に支えあうことができるためには、日常での活動がそのまま生かされることを話され、大切なポイントを皆で共有するこができました。
参加した高校生からは、『ボランティア=身のまわりの日常を守ることにつながるということを強く感じた』『いろんなボランティアがあると知った。自分の高校が避難所になったら改善すべきことがあると気付かされた』等という感想があり、たくさんの気づき、発見があったようです。今後もみなさんとつながって、支えあいのまちづくりについて一緒に取り組んでいきたいと思います。
???????????????????????????????
とても有意義な研修会となりました。

第5ブロック懇談会

午前11時から、銭代坊公民館で第5ブロックの懇談会を開催しました。

はじめにそれぞれの地区で開催しているふれあい・いきいきサロンの現状と課題について話し合いました。出席された福祉推進員さんからは、「準備の負担を減らすために、昼食は弁当を業者から取るようにしたけれど、活動費が足りずに、参加費を高くしなければならなくなった」、「参加費を高くすると参加者も減ってしまう」といった課題が出されました。他の福祉推進員さんからは、「サロンの中の出しものなどでゲストを呼ぶときは、地域の中の人に協力をしてもらうなどして費用を抑えるようにしている」などの話しがあり、それぞれのサロンが継続して開催していけるように様々な工夫をされている現状が見えてきました。

また、何か活動しようとしても一人ではできること限られているので社協や民生委員、行政などと密接に連携をとって、地域の福祉のことを考えていく必要があると感じるといった意見もありました。

福祉推進員さんや民生委員さん、地域のみなさんともっと関係を深めて、近い距離で、地域の福祉のことについて一緒に悩み、考えていきたいという思いを強く持ちました。

 

第4ブロック懇談会

午前10時から鴨生第一公民館で、稲築地区福祉推進員の第4ブロックのみなさんによる懇談会を開催しました。

まず、それぞれの地区のサロンや地域福祉部の取り組みの現状について、情報交換を行いました。「サロンに参加しやすいように参加費を安くしたが、なかなか参加者が増えない。」と話されると、「チラシを配るのも効果があると思う。」、「昔は一軒、一軒回って参加を呼び掛けていた」など様々な話が出ていました。また、「毎年、年末に弁当を作って、一人暮らし高齢者のお宅に届けている。喜ばれる方が多く、行政区内の一人暮らし高齢者の状況を把握する機会にもなっている」と活動を紹介されると、「うちの地区でも取り組めるように、地域福祉部の会合の時に提案してみようと思う」と話す方もおられました。

また、最近地区内で不審火や盗難が相次いでいること、空き家が増えていることが不安に感じるとの話があったため、空き家管理住まいるサービスについて説明しました。

出席された推進員さんからは、「ほかの地区の取り組みはとても参考になったので、自分たちのところの活動に生かしていきたい」といった意見も聞かれました。

明日は銭代坊公民館で第5ブロックの懇談会を開催する予定です。

 

市民後見人養成講座6日目

今日の市民後見人養成講座は、認知症高齢者概論、知的障がい者概論について学びました。
まず、認知症高齢者概論では、宅老所よりあい代表の村瀬孝生さんの講義で、これまで介護職として村瀬さんが関わってきた方、また、宅老所よりあいを立ち上げる中で関わってきた方、そして宅老所よりあいで関わっている方のことについて触れながら、『老い』について、『ボケる』ということについて、認知症高齢者の方が生きる世界について、地域住民や専門職の関わりについて話をされました。心が温かくなるようなエピソードに、ついつい笑って最後まで話を聞きましたが、大事な視点や考え方を教わりました。印象に残ったお話や言葉をいくつか紹介します。
・老いということを他人事ではなく自らの老いとしてみなさんにとらえてほしい。誰もが老いの階段を一つひとつ降りていき、できないことが増えていくのは当たり前で自然なこと。本人はできないことを受け入れているのに、まわりが受け入れることができず、安全、安心だけを優先して施設に入れと言うが、本人はそれでいいのでしょうか。
・認知症になると、妄想が出ることもあるが、自分が思ったことが事実(主観的事実)で、それは我々も何歳の人でも一緒であり、「違うでしょ」と対応する自分は客観的事実であり、私たちは認知症を作っている側であることを現場で感じた。
・ボケるということは、時間と空間の見当がつかなくなること(⇒時空を超える)で、谷川俊太郎さんも言われているように、10歳も30歳も40歳も生きてきたのだから全部自分の中にいて、時間の概念をもっているからその歳のふるまいをしているだけで、時間の概念がなくなればタイムスリップすることもある。認知症の方は今この瞬間を生きている。
こういったいくつものお話から、老いや認知症について、自然のことなんだということを感じ、ありのままを地域の中で受け入れることができるようにしたいと感じました。
???????????????????????????????
次に、知的障がい者概論では、NPO法人ちくほう共学舎「虫の家」事務局長の髙石伸人さんの講義で、知的障害の方たちがこれまでどのように見られてきたかということが伝えられ、『私』のなりたちについて考えた時、偏見を持たずにニュートラルな視点を持つことができるという話をされました。世間には、さり気なくではあるが「優生思想」の考え方が溢れていて、命を選別することにもつながることを指摘されました。また、制度化するということには、安定性や公平性というメリットもあるが画一化されてしまうデメリットがあることを問題意識としてもっておくことが大事だということ、そして成年後見制度のように「代行する」支援は、もちろん必要なことではあるが、自分のことは自分で決める自己決定を失いかねないという話があり、後見活動をする中でも自分の心にもしっかり留めておきたいと感じました。
他にもいろいろなお話がありここには書ききれませんが、印象に残った言葉やお話をいくつか紹介します。
・ノーマライゼーションという言葉があるが、障害をもつ人を健全な人に近付けようとするという考え方になってしまってはいないだろうか。同化させてはいけないし、できない。
・支援とは、関係が煮詰まらないようにちょっと間を置きながらあなたの困難を分けてもらって歩んでいけないだろうかという気持ちを相手に伝えること。
・誰が障害者で誰が健常者という風に分けることなんでできるはずがないのに、社会が認めるという価値づけが割り込んできてしまうこと⇒分けられない世界であること。
知的障害をもつ方の困難についても、相手の視点に立つことが難しいことや見通しを立てにくいこと等の話がありましたが、生きるかたちの違いだけだということが伝えられ、心に響きました。
どちらの講師の方からも、ありのままでいいじゃないか、それぞれの生きるかたちがあるだけだということを教わり、とても興味深いお話で引き込まれました。
次回は、1月21日です。

華やかな木目込み人形

今月末まで、山田ふれあいハウスに、華やかな木目込み人形が展示されています。

image

この作品は、毎週金曜日にふれあいハウスの会議室で活動されている木目込み人形教室のメンバーの皆さんの作品です。ぜひご覧ください。

山田ふれあいハウス     住所:嘉麻市上山田502-6  お問い合せ先:0948-52-1847

どんど焼き&餅つき会

今日は、福祉推進員さんや行政区長さんなどからお誘いいただき、鴨生第一、鴨生町、山野第一の3つの地区のどんど焼きにおじゃましてきました。その様子を少し写真でご紹介します。

《鴨生第一》午前9時に点火されました。来られた方にはぜんざいやお漬物などが振舞われていました。

DSC_5582 DSC_5589

《鴨生町》午前10時に点火されました。婦人会や福祉部の方々などがうどんやいなり寿司などを販売されていました。

DSC_5596DSC_5599

 

《山野第一》午前11時に点火されました。ぜんざいや豚汁などがを来られた方に振舞われていました。

DSC_5608DSC_5611

 

また、嘉麻北日中一時支援事業所では、ほのぼのサークルはぐるま主催の餅つき会が行われました。多くのボランティアのみなさんが準備から協力され、とても賑わっていました。

DSC_5620

足白地区の鬼火焚き

足白地区で鬼火焚きが行われました。

この行事は、足白小学校の統廃合をきっかけに、地域をもう一度盛り上げていこうと、昔行われていたものを復活させられたそうで、今年で2回目となります。

正月を明けて、昨年の3倍近くの竹笹などを使いやぐらづくりに取り掛かったそうですが、完成してまもなく強風によって、崩れてしまい、再度立て直してこの日を迎えました。

午前6時、地域の住民の方たちが見守る中、子どもたちがたいまつで火を入れると、やぐらはバチっ、バチっと音を立てながら、あっと言う間に大きな火柱となって燃え上がりました。

DSC_5511

竹が燃える大きな音と熱気に圧倒されながら、火柱を見上げている子どもたちの後ろ姿がとても印象的でした。

DSC_5530

 

稲築地区福祉推進員第1ブロック懇談会

午前10時から稲築才田公民館で、稲築地区福祉推進員の第1ブロックの懇談会を開催しました。

この懇談会は年に一度開催しており、5つのブロックに分かれて、それぞれの日々の活動等について、意見・情報交換等を行っています。

今日の懇談会の中での意見等を一部ご紹介します。

【ふれあいいきいきサロン・地域福祉部活動の現状や課題】

・行政区の範囲が広すぎて、1か所で実施するのであれば、送迎が必要になる。もっと小さな範囲で集まる場が必要だと思う。

・サロン以外にも趣味の活動など集まる機会はいくつかあるが、参加する人は決まっていて、男性の参加が少ない。

・以前は、参加者を世話役がもてなすような感じが強かった。しかし世話をしていた人たちも高齢化してきて、負担が大きくなり、みんなでするような意識に変わってきた。

・毎回ごはんを作るというのは負担に感じる。継続して実施していくには、お茶飲みのような感じで気軽に集まれるサロンにしていくことも検討したい。

【福祉課題等】

・マップ作りは地域のことを考えるきっかけになると思うので、自分の地域でもやっていきたいと思うが、みんなをやる気にさせるためには、まず「なぜ必要なのか」ということをしっかりと話していく必要があると思う。

・サロンや地域福祉部などの会合の時に、社協のことやまちづくりのことなどについて、話をしてもらう機会を設けたい。

・地域福祉部としての取り組みは、ほとんど行事ばかりで、地域の福祉課題などを話し合う機会になっていない。

残りの4つのブロックも今月中に開催する予定にしていますので、その様子もまたご紹介したいと思います。

在宅介護者の集い定例会

午後1時から山田ふれあいハウスで在宅介護者の集い定例会を開催し、8名の方が参加されました。

今日は年が明けて初めての集いということで、挨拶をした後、正月中の出来事から話が始まりました。

ご主人を介護しているAさんのお宅には、娘さん夫婦が帰省して来られ、介護も手伝ってくれたそうです。しかし、ベッドから車いすへの移乗中に娘さんとご主人が一緒に転倒してしまったそうです。幸いどちらとも怪我はありませんでしたが、なかなか起き上がることができず、近所の方に手伝ってもらって、ようやく車いすに乗ることができたそうです。

他にも同じような経験をされた方がおられ、「そういう時って近所の人がスーパーマンに見えるほど、心強く感じるよね」、「昼は仕事に出ている人が多い、夜には気が引けて、頼み事もお願いできない。近所にいつでも頼りにできるスーパーマンのような存在がいてくれれば心強い」「昔は近所に目配り、気配りをしてくれる年配の方がいたけれど、最近はそういう人が少なくなった」など様々な話が出ていました。

また、義母を介護しているBさんは、「最近、自分がいっぱいいっぱいで義母に優しくできなくなってきている。」と話されました。ほかの参加者は自分の経験などを話しながら「がんばっているのはみんなが見ているから、もう少し肩の力を抜いてもいいんじゃない」などたくさんの声をかけられていました。

来月は12日(木)に開催する予定です。