今日は、9時30分から、稲築住民センター2階会議室で、平成26年度高校生災害ボランティアサポーター養成研修会を開催しました。近年、各地の被災地で大学生をはじめとする若い世代の活躍が大きな支援力となっていることから、嘉麻市でも若者世代のサポーターの裾野を広げるとともに、災害時の支援が日常の活動と強くつながっていることを地域のみなさんと一緒に学びたいという思いで企画し、稲築志耕館高校、嘉穂東高校、嘉穂高校の生徒、かまボランティア・市民活動センター運営委員、稲築地区福祉推進員、県社協職員、本会職員の計42名が参加しました。
講師には、特定非営利活動法人にいがた災害ボランティアネットワーク理事・事務局長の李仁鉄さん、またサポーターとして、一般社団法人九州防災パートナーズ代表理事の藤澤健児さん、福岡防災研究会の宮崎雄輔さん、藤井里紗さんがお越しくださいました。
まず、李さんによる基礎講座『災害救援の全体像』では、初めに昨日丸20年が過ぎた阪神淡路大震災の映像が流され、私たちは災害と隣り合わせであることが伝えられました。そして、防災として何ができるかということについて、災害ボランティアとして『命を守る』『暮らしを支える』という2つの大切なポイントを教わりました。また、ボランティアには多様な役割があり、つなぐ役割、支える役割、支える人を支える役割があることを学び、地域にいるからこそできること、高校生だからこそできることなど、関係ない人などおらず、みんなの力が必要だということが分かりました。
午後からのワークに向け、リズム遊びで5~6人ずつのグループに分かれ、炊き出しの開始です。
朝から職員、ご協力くださった福祉推進員、ボランティア運営委員のみなさんが作った豚汁とおにぎりをみんなでいただきました。自己紹介をしながら、美味しい食事に会話も弾みました♪
休憩を挟み、午後は、『避難所生活と支援』というテーマで皆で考えを出し合う時間でした。避難所での生活で起こる様々な問題について、どんな対応ができるか、どんなアイディアがあるかということをグループごとに話し合いました。例えば、『車いすを使っている人が避難所にいます。どんな配慮ができるでしょうか?』というケースでは、各グループから、『通路側に場所をとり、できるだけ動きやすくする』『ヘルパーなどの協力を得る』『段差を確認する』という意見が出ました。李さんからは、段差がない所を通るようにするだけでなく、段ボール等を使って段差をなくすこともできること、ないものは作っていくという考え方、またバリアフリーやユニバーサルデザインの考え方についての説明があり、一つのケースからいろんな事柄を学ぶことができました。
どのグループでも高校生が積極的に発言、発表をして、とても頑張っていました(^O^)
最後に、今日のまとめとして李さんから、災害時にはみんなが助け合える仕組みを作ることが大切で、それは『助ける』ということを超えて、『お互いさま』という気持ちで支えあうということになるということが伝えられました。また災害時に支えあうことができるためには、日常での活動がそのまま生かされることを話され、大切なポイントを皆で共有するこができました。
参加した高校生からは、『ボランティア=身のまわりの日常を守ることにつながるということを強く感じた』『いろんなボランティアがあると知った。自分の高校が避難所になったら改善すべきことがあると気付かされた』等という感想があり、たくさんの気づき、発見があったようです。今後もみなさんとつながって、支えあいのまちづくりについて一緒に取り組んでいきたいと思います。
とても有意義な研修会となりました。
カテゴリー: お知らせ
阪神淡路大震災から20年
今日は、1月17日。6434人の尊い命が奪われた阪神・淡路大震災から、20年という長い月日が流れました。亡くなられた方々のご冥福をこころからお祈りします。
当時、被災状況を伝えるニュースの中で、全国からたくさんのボランティアが駆けつけていることが伝えられました。「ボランティ元年」と言われ、日本におけるボランティア活動の 歴史を大きく変えました。
明日は、市内近郊の高校生を対象にした災害ボランティアセンター訓練を行います。阪神淡路大震災を知らない彼らにたくさんのことを伝えることができたらと思います。
第5ブロック懇談会
午前11時から、銭代坊公民館で第5ブロックの懇談会を開催しました。
はじめにそれぞれの地区で開催しているふれあい・いきいきサロンの現状と課題について話し合いました。出席された福祉推進員さんからは、「準備の負担を減らすために、昼食は弁当を業者から取るようにしたけれど、活動費が足りずに、参加費を高くしなければならなくなった」、「参加費を高くすると参加者も減ってしまう」といった課題が出されました。他の福祉推進員さんからは、「サロンの中の出しものなどでゲストを呼ぶときは、地域の中の人に協力をしてもらうなどして費用を抑えるようにしている」などの話しがあり、それぞれのサロンが継続して開催していけるように様々な工夫をされている現状が見えてきました。
また、何か活動しようとしても一人ではできること限られているので社協や民生委員、行政などと密接に連携をとって、地域の福祉のことを考えていく必要があると感じるといった意見もありました。
福祉推進員さんや民生委員さん、地域のみなさんともっと関係を深めて、近い距離で、地域の福祉のことについて一緒に悩み、考えていきたいという思いを強く持ちました。
第4ブロック懇談会
午前10時から鴨生第一公民館で、稲築地区福祉推進員の第4ブロックのみなさんによる懇談会を開催しました。
まず、それぞれの地区のサロンや地域福祉部の取り組みの現状について、情報交換を行いました。「サロンに参加しやすいように参加費を安くしたが、なかなか参加者が増えない。」と話されると、「チラシを配るのも効果があると思う。」、「昔は一軒、一軒回って参加を呼び掛けていた」など様々な話が出ていました。また、「毎年、年末に弁当を作って、一人暮らし高齢者のお宅に届けている。喜ばれる方が多く、行政区内の一人暮らし高齢者の状況を把握する機会にもなっている」と活動を紹介されると、「うちの地区でも取り組めるように、地域福祉部の会合の時に提案してみようと思う」と話す方もおられました。
また、最近地区内で不審火や盗難が相次いでいること、空き家が増えていることが不安に感じるとの話があったため、空き家管理住まいるサービスについて説明しました。
出席された推進員さんからは、「ほかの地区の取り組みはとても参考になったので、自分たちのところの活動に生かしていきたい」といった意見も聞かれました。
明日は銭代坊公民館で第5ブロックの懇談会を開催する予定です。
市民後見人養成講座6日目
今日の市民後見人養成講座は、認知症高齢者概論、知的障がい者概論について学びました。
まず、認知症高齢者概論では、宅老所よりあい代表の村瀬孝生さんの講義で、これまで介護職として村瀬さんが関わってきた方、また、宅老所よりあいを立ち上げる中で関わってきた方、そして宅老所よりあいで関わっている方のことについて触れながら、『老い』について、『ボケる』ということについて、認知症高齢者の方が生きる世界について、地域住民や専門職の関わりについて話をされました。心が温かくなるようなエピソードに、ついつい笑って最後まで話を聞きましたが、大事な視点や考え方を教わりました。印象に残ったお話や言葉をいくつか紹介します。
・老いということを他人事ではなく自らの老いとしてみなさんにとらえてほしい。誰もが老いの階段を一つひとつ降りていき、できないことが増えていくのは当たり前で自然なこと。本人はできないことを受け入れているのに、まわりが受け入れることができず、安全、安心だけを優先して施設に入れと言うが、本人はそれでいいのでしょうか。
・認知症になると、妄想が出ることもあるが、自分が思ったことが事実(主観的事実)で、それは我々も何歳の人でも一緒であり、「違うでしょ」と対応する自分は客観的事実であり、私たちは認知症を作っている側であることを現場で感じた。
・ボケるということは、時間と空間の見当がつかなくなること(⇒時空を超える)で、谷川俊太郎さんも言われているように、10歳も30歳も40歳も生きてきたのだから全部自分の中にいて、時間の概念をもっているからその歳のふるまいをしているだけで、時間の概念がなくなればタイムスリップすることもある。認知症の方は今この瞬間を生きている。
こういったいくつものお話から、老いや認知症について、自然のことなんだということを感じ、ありのままを地域の中で受け入れることができるようにしたいと感じました。
次に、知的障がい者概論では、NPO法人ちくほう共学舎「虫の家」事務局長の髙石伸人さんの講義で、知的障害の方たちがこれまでどのように見られてきたかということが伝えられ、『私』のなりたちについて考えた時、偏見を持たずにニュートラルな視点を持つことができるという話をされました。世間には、さり気なくではあるが「優生思想」の考え方が溢れていて、命を選別することにもつながることを指摘されました。また、制度化するということには、安定性や公平性というメリットもあるが画一化されてしまうデメリットがあることを問題意識としてもっておくことが大事だということ、そして成年後見制度のように「代行する」支援は、もちろん必要なことではあるが、自分のことは自分で決める自己決定を失いかねないという話があり、後見活動をする中でも自分の心にもしっかり留めておきたいと感じました。
他にもいろいろなお話がありここには書ききれませんが、印象に残った言葉やお話をいくつか紹介します。
・ノーマライゼーションという言葉があるが、障害をもつ人を健全な人に近付けようとするという考え方になってしまってはいないだろうか。同化させてはいけないし、できない。
・支援とは、関係が煮詰まらないようにちょっと間を置きながらあなたの困難を分けてもらって歩んでいけないだろうかという気持ちを相手に伝えること。
・誰が障害者で誰が健常者という風に分けることなんでできるはずがないのに、社会が認めるという価値づけが割り込んできてしまうこと⇒分けられない世界であること。
知的障害をもつ方の困難についても、相手の視点に立つことが難しいことや見通しを立てにくいこと等の話がありましたが、生きるかたちの違いだけだということが伝えられ、心に響きました。
どちらの講師の方からも、ありのままでいいじゃないか、それぞれの生きるかたちがあるだけだということを教わり、とても興味深いお話で引き込まれました。
次回は、1月21日です。
民法入門学習会3日目
今日は、民法入門学習会の3日目で、債権総論、各論について学びました。
・債権は、人に請求する権利であり、3つの要件(適法であること、可能であること、確定していること)を備えなくてはいけない。
・債権譲渡の対抗要件は通知または承諾である。
・契約の締結は自由。成立するには当事者の合意が必要。
・契約成立は承諾の意思が申込者に到達したとき。
とても身近な債権の話で、日常の中で行われる出来事を民法の視点から考えることができました。
華やかな木目込み人形
今月末まで、山田ふれあいハウスに、華やかな木目込み人形が展示されています。
この作品は、毎週金曜日にふれあいハウスの会議室で活動されている木目込み人形教室のメンバーの皆さんの作品です。ぜひご覧ください。
山田ふれあいハウス 住所:嘉麻市上山田502-6 お問い合せ先:0948-52-1847
どんど焼き&餅つき会
今日は、福祉推進員さんや行政区長さんなどからお誘いいただき、鴨生第一、鴨生町、山野第一の3つの地区のどんど焼きにおじゃましてきました。その様子を少し写真でご紹介します。
《鴨生第一》午前9時に点火されました。来られた方にはぜんざいやお漬物などが振舞われていました。
《鴨生町》午前10時に点火されました。婦人会や福祉部の方々などがうどんやいなり寿司などを販売されていました。
《山野第一》午前11時に点火されました。ぜんざいや豚汁などがを来られた方に振舞われていました。
また、嘉麻北日中一時支援事業所では、ほのぼのサークルはぐるま主催の餅つき会が行われました。多くのボランティアのみなさんが準備から協力され、とても賑わっていました。
足白地区の鬼火焚き
足白地区で鬼火焚きが行われました。
この行事は、足白小学校の統廃合をきっかけに、地域をもう一度盛り上げていこうと、昔行われていたものを復活させられたそうで、今年で2回目となります。
正月を明けて、昨年の3倍近くの竹笹などを使いやぐらづくりに取り掛かったそうですが、完成してまもなく強風によって、崩れてしまい、再度立て直してこの日を迎えました。
午前6時、地域の住民の方たちが見守る中、子どもたちがたいまつで火を入れると、やぐらはバチっ、バチっと音を立てながら、あっと言う間に大きな火柱となって燃え上がりました。
竹が燃える大きな音と熱気に圧倒されながら、火柱を見上げている子どもたちの後ろ姿がとても印象的でした。