高齢のご夫婦との出会いで

 先日、民生委員を通じて、Aさん(90代)とBさん(80代)のご夫婦に出会いました。Aさんは教員を退職後、地域でボランティア活動をしていましたが、1年前に体調を崩してからは毎日散歩やリハビリに行ったりしながら、日々過ごしているそうです。
 嘉穂校区の歴史や地域のことを伺う際に、話をするAさんの側にBさんが座られ、同じ話を繰り返されても、遮ったり、否定することなく、時にはスムーズに話せるようにサポートされるBさんの姿やAさんの穏やかな表情がとても印象的でした。また、帰る時には、ご夫婦が見送られ、「またいつでもおいで」と言ってもらい、温かな気持ちになりました。
 ご夫婦と接し、相手の話をよく聞き、否定したり遮ったりしないこと、相手を認め尊重することなど、普段忘れがちな大事なことを教えてもらいました。

市民支援員会議で情報共有

かま権利擁護センターでは、市民支援員を交えて、毎月1回支援員会議を開催しています。次月の支援予定を確認した後に、担当する利用者さんの気になることや支援を通してわかった手続き、法律などを共有します。
12月下旬から、嘉麻市でも新型コロナに感染した方が増えており、今日は感染予防について話し合いました。支援員は、ご自宅を訪問することがほとんどですが、利用者のなかにはプライベートな空間であるため、マスクを着用していない方もいらっしゃいます。部屋の広さによっては、距離を確保することが難しい場合もあります。手指消毒やうがいを心がけるよう、全員で確認しました。

早めの対応を

先日某テレビ番組で、病気にかかった時の対応について取り上げられていました。
予想もしていない状況に直面した際に、「自分は大丈夫だろう」や「その内よくなるだろう」と都合よく捉えてしまうことを正常性バイアス(偏見)といい、性格的なものではなく、誰しもに備わっている心を守る機能の一種なのだそうです。
全国で日々感染が拡大し、コロナが身近に迫ってきている中、「自分は大丈夫」という考え方はできなくなりつつあります。「体に少しでも違和感があれば、無理をしない」を常に心がけて過ごしたいと思います。

大寒たまご

今日は、二十四節気の「大寒」で1年で1番寒い日とされています。
大寒について調べてみると、「大寒たまご」というものがありました。昔は、この時期になると寒さでにわとりがたまごを産む数が減り、希少とされていました。大寒の日に寒さに負けずに産んだ卵はとても栄養価が高く、食べると健康運や金運が上がると言われて縁起物とされているそうです。
今週末は、雨が降り気温が上がるとの予報が出ており、気温差で体調を崩しやすくなります。私もたまご料理を食べて栄養をつけ、この季節を乗り切りたいと思います。

姉妹で協力して

 先日、地域を訪問中に、家族の介護をしていたAさんに会いました。Aさんは嘉穂校区に住む父親のところに、食事や買い物、様子を見るため週2~3回通っておられたそうです。最近の様子を伺うと「先日、亡くなったのよ。姉妹で看取ることができた」と話され、家族で見送りができたとの思いを語られました。
最近、孤立死や孤独死という言葉を聞く中で、家族で看取ることについて考えさせられた場面でした。

受験シーズン到来

今朝の新聞にセンター試験の問答が掲載されており、少し目を通しました。難しさに思わず苦笑いでしたが、今年も受験シーズンが始まったんだなと懐かしくなりました。
コロナ禍ということもあり、学習計画に支障がでたり、合格祈願に行けないまま受験を迎えた方もたくさんいらっしゃると思います。
受験という大事な節目、それぞれに不安はあるかも知れませんが、しっかりと感染対策をし、これまでやってきたことを信じて精一杯やりきってほしいです。

同じ悩みを抱えているからこそ

先日、認知症家族の会に参加されているAさんにお会いした際に、前回初めて参加されたBさんがみなさんから助言をもらったことで、新しく定期巡回サービスの利用を始めたらしいよと教えてもらいました。
前回の家族会でBさんは、在宅で仕事をしながら母親の介護をすることに負担を感じていたため、少しでも手伝ってもらえるサービスはないかとの思いを話されていました。みなさんから定期巡回サービスがあることを教えてもらい、すぐにケアマネジャーに相談をして利用が決定したそうです。
Aさんが、「Bさんの悩みを解決することができてよかった」とうれしそうに話される様子を見て、家族会の大切さを改めて感じました。

相続放棄と死亡保険金について

先日、あるケアマネージャーから、担当しているAさんの家族が亡くなったため、金銭管理や相続に関する手続きに困っているとの相談を受けました。自宅を訪問してAさんに話を聞いたところ、Aさんだけでなく亡くなった方にも多額の負債があることがわかりました。相続放棄をした場合、死亡保険の受け取りに不都合が生じるのではないかと不安に感じたため、弁護士に相談しました。契約者と被保険者が同一人の場合、受け取る死亡保険金は死亡した人の財産ではなく、保険金受取人の固有の財産となるため、相続を放棄しても死亡保険金は受け取れることがわかりました。念のため、保険会社への確認を勧められたため、Aさんと一緒に電話で問い合わせると、相続財産にあたらないとの説明を受けました。3か月以内に相続放棄の手続きができるよう、また年金の死亡一時金や国民健康保険の葬祭費等についても申請が可能かどうか確認していきたいと思います。

食品ロスについて考える

セブンイレブンジャパンより、食品や生活用品といった資材を寄贈していただきました。これらの資材は、かま福祉ネットワーク委員会に登録している各法人に分配され、本会ではフードバンク事業を中心に役立てさせていただく予定です。
昨今は、フードバンク事業等の他、定額制の食品提供サービスなども充実してきており、食品ロス対策への関心が高まってきています。限りある資源が、本当に必要としている人々の手元に届くように、これらの事業がもっと活発になっていってほしいと思います。