本会では、生活に窮し食べるものもないという方の今日を支えるため、フードバンク事業を行なっています。先日、ある機関から事業内容についての問い合わせを受けました。食品ロス対策について調べるなかでこの事業を知ったそうです。事業を始めるきっかけとなったAさんとの出会いや寄付の受付に関する取り決め、賞味期限の管理方法などを説明しました。
最初は、お米しかありませんでしたが、今は社会福祉法人などの協力により、レトルトや麺類なども充実しています。相談者の困りごとに応じて、日用品や赤ちゃんの紙おむつなども準備しています。
フードバンクは、次の手立てにつなぐまでの応急的手段として有効性を感じており、フードバンク事業と食品ロス対策が、うまく合致すればと考える一方で、保管方法や賞味期限の管理、提供の必要がある人への受け渡し方法など、考えなければならない課題もたくさんあり、簡単にはいかないなと思いました。
カテゴリー: 地域係
にじいろのベンチ
先日稲築東校区を訪れた際に、40周年記念公園という場所があることを知り、休日を利用して散歩に訪れてみました。公園の敷地内の高台の上に慰霊碑があるのですが、かつて山野炭鉱で起きた事故による犠牲者を悼むものだそうです。
周りには色とりどりの花が植えられた花壇と、慰霊碑と向き合うように虹色のベンチが設置されており、快晴も相まって心が温かくなりました。
炭鉱の歴史をほんの少し垣間見ることができ、また一つ嘉麻市のことを知るきっかけになりました。
稲築福祉推進員定例会
12月6日(日)、稲築地区公民館にて稲築地区福祉推進員定例会を開催し18名が参加しました。
会議の中では、ふれあい・いきいきサロンを再開した地区のみなさんに開催方法や気をつけていること等を共有してもらい、今後再開を考えているみなさんと意見交換をしました。
また、12月、1月に開催予定のブロック別懇談会の日程決めを行ったため、懇談会ではその地域ごとの取り組みや課題についてみなさんと話し合いたいと思います。
一人で悩まず
かま自立相談支援センターのB相談員は、Aさんから、悩んでいることや今後の生活に関する希望、ご家族への思いなどについて相談を受けました。そのなかで、Aさんの精神状態が不安定なことが気になり、希望に沿うままに支援の方向性を考えるだけで良いのか悩んでいました。
そこで、他の相談員を交えて、Aさんの支援の方向性についてあらゆる可能性を考え、まずは関係機関を介して、Aさんの最近の様子や生活状況を探った上で、支援の見通しを立てていくことにしました。
直接相談を受けた相談員にしか感じられないAさんの視線や話し方、雰囲気から感じたことを話します。その内容を聞きながら、B相談員の考え方や思いに対して、感じたことや考え方を伝えます。話し合うことで、見えなかった課題や何から始めたら良いのかを、見いだすことができました。
師走
12月になり、2020年もいよいよ残り1か月を切りました。
12月といえば師走ですが、一説によるとその由来は忙しさに師が走り回るというところからきているそうです。
年末は、1年の締めくくりや新年の準備をしたりと何かと忙しい時期になりますので、非常に的を射ている表現ではないでしょうか。
残り数週間、年の瀬に慌てて息切れしてしまわないよう、公私共々やるべきことを整理してなるべく来年に持ち越さないようにしたいと思います。
12月心配ごと相談のご案内
12月の心配ごと相談は、以下の日程で開催します。
2名の相談員が、地域のみなさんが抱える生活上の悩みや困りごとの相談に応じます。
事前予約の必要はありません。
先に相談されている方がいらっしゃる場合、お待ちいただくことがありますので、ご了承ください。相談は無料です。
開催日時
12月9日(水)13:00〜15:00
12月23日(水)13:00〜15:00
※開催場所については、いずれも稲築地区公民館です。
地域の見守り
先日、協議体のメンバーのAさんから、近所に住む一人暮らしのBさん(80代)が最近痩せたようで心配と聞き、一緒に訪問しました。Bさんは「一度にたくさん食べられないから、少しずつ分けて食べているよ」と話され、テーブルなどに果物やお菓子が置かれていました。家の様子を見たAさんも少し安心した様子でした。
毎夕、Bさんが散歩をしているのをAさんや近所の方々が見守っておられ、変化があれば気付いてもらえる関係ができています。今後も、Bさんのことで気になることがあれば、一緒に考えていくことになりました。
夜空に満月
今日は満月です。11月はビーバーを捕獲するための罠を仕掛けるころということに由来して、11月の満月を「ビーバームーン」と呼ぶそうです。
ニュースでは、半影月食が起こる貴重な夜と紹介されていました。月面から見て部分日食が起こる現象のことで、月が欠けて見えるのではなく、片側がグラデーションのように少し暗く見えるそうです。
肌寒く、空気が冷たい夜です。あたたかくして楽しんでみてはいかがでしょうか。
セルフネグレクトについて
先日、某番組にてセルフネグレクトについての特集が組まれていたので拝見しました。
セルフネグレクトとは?
生活環境や栄養状態が悪化しているのに、それを改善しようという気力を失い、周囲に助けを求めない状態を指し、家族との死別や病気等、陥るきっかけは様々です。(ネット記事より抜粋)
番組で取り上げられた事例は、一見すると普通のサラリーマンの方で、生計の面では特に課題がないのに対し、自宅では生活サイクルが崩壊し、ごみが散乱しているというものでした。
このように、誰にでも陥る可能性があり、自覚するのが難しく、支援に結び付きにくいのがセルフネグレクトの特徴ということです。その為、地域での「孤立」を防ぐことが、セルフネグレクトのを防ぐことにもつながると言えます。一方で、高齢者や児童のいる世帯と比べ、若者の単身世帯等は、一見すると見守りの必要性を感じることが難しく、普段の様子を知らなければ小さな変化に気付きにくいのではないかと思います。
地域のつながりの大切さを改めて感じるとともに、幅広い世代が交流でき、支え合える仕組み作りについて考えていきたいと感じました。
嘉麻市認知症家族の会「こころ音の会」11月
先日開催した嘉麻市認知症家族の会「こころ音の会」では、2か月ぶりに参加したAさんの奥さんの近況について話し合いました。最近は、物忘れの症状が顕著になり、家事をすることも難しくなっているそうです。Aさんは、自分が体調を崩した時の事を心配に思い、奥さんの要介護認定の申請を考えていると話されました。今後は、奥さんの症状を見ながら、申請方法やどのようなサービスを利用していく事がよいか意見交換をすることになりました。