日常生活自立支援事業を利用しているAさんは、最近、認知症が進行し、判断能力が不十分な状態となってしまいました。Aさんには子どもがおらず、ご近所に住む妹さんが、様々な手続きを手伝っていますが、高齢になり負担になっていました。以前から、成年後見制度の申し立てを提案していましたが、書類の準備や家庭裁判所に対する敷居の高さから、なかなか申し立てには至りませんでした。最近、他の姉妹の協力が得られるようになり、申し立てに必要な書類の準備を進めています。今日は、「登記されていないことの証明書」を取り寄せるため、東京の法務局に郵送で申請書を送りました。
かま権利擁護センターでは、成年後見制度の申し立てについても相談に応じています。まずはお電話でお問い合わせください(0948-42-0751)
カテゴリー: 地域係
おしゃべりサロンを開催
3月15日、おしゃべりサロンを開催しました。新型コロナウィルスの影響でマスクがなかなか手に入らない状態が続いているため、マスクをつくりました。
アイロンでくっつくバイアステープなどを利用するため、針と糸を使うのは左右の直線のみです。小学校低学年のお子さんでも簡単に作ることができました。
空き家管理 住まいるサービスのご案内
市内では、庭の草木が生い茂っている空き家が増えています。
本会では、市内の空き家を管理していくことで、地域の安全と環境保全を図る標記サービスを実施しています。
空き家の管理でお悩みの方は、下記までご相談ください。
嘉麻市社会福祉協議会 42-0751
冷蔵庫に入れられた段ボール箱の中には
一人暮らしのAさんは、いつも「娘に連絡するが全然電話に出ない。帰っても来ない」と寂しそうに話されます。しかし、先日Aさんの自宅を訪問したところ、娘さんから素敵な贈り物が届いていました。
Aさんは、未開封の段ボール箱を冷蔵庫に入れたままにしていたため、一緒に中身を確認すると、小分けされた手作りのおかずがたくさん入っていました。
1つ1つチャック付きのポリ袋に詰められており、おかずの名前の他、電子レンジで何分温めたら良いかまで書いてありました。
また、お金を用途ごとに仕分けるためのクリアポケットも一緒に入っていました。
遠く離れていても、父親を想っているということが贈り物を見て伝わってきて、Aさんも嬉しそうでした。
いざという時に
先日、1人暮らしのAさんが、体調を崩し受診したところ、治療が必要な病気が見つかり、急遽入院することになりました。貴重品以外は着の身着のままだったため、着替えやタオルなどが揃いませんでした。幸いなことにレンタルが可能な病院だったため、最低限のものは揃いましたが、いざというときのために日頃からの準備が大切だと痛感したそうです。
お一人暮らしの方は、2〜3日分の衣類や下着、タオルや歯ブラシなどをバックに入れて準備しておきましょう。また、日頃から使う眼鏡や携帯電話の充電器、保険証や薬などは、すぐに準備できるよう、メモに書き起こしておきましょう。
住い探しの難しさ
最近、市営住宅や賃貸アパートを強制退去になったとの相談を受けることが増えました。
住まいを見つけるとなると、保証人や緊急連絡先の確保、仕事が安定しているかなどを求められることがほとんどです。しかし、本会に相談に来られる方の中には、家族や親戚とのつながりが途絶え、収入も不安定で、すでに消費者金融の借り入れや携帯電話の未払い等があり、保証協会の審査に通らない方もおられます。
市内に空き家はたくさんありますが、家賃保証や万が一のトラブルも想定され、貸す側のリスク管理も重要視され、住まい探しのハードルはとても高いと感じています。
極限状態に陥る前に、相談につながることができるような方法を、考えていきたいと思います。
人生の教訓
先日お会いしたAさんは、人生の教訓として、3つのことわざを大切にされているそうです。
1つめは、「人を呪わば穴二つ」。人に悪いことをしようとすると、自分の身にもそれが返ってくるという意味です。
2つめは、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということわざ。これは、知識や徳を積んだ人ほど謙虚であるという例えです。
3つめは、「一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う」で、一人の行いが、他の人の行動を駆り立ててしまうとの意味があるそうです。
Aさんから「これはあなたも覚えておいた方がいいよ」と教えてもらい、今回意味を調べてみました。
地域に出ていくと私にとっては人生の大先輩ばかりで、人として大切なことを教えていただくことも多々あり、とても勉強になります。
嘉麻市認知症家族の会「こころ音の会」休止のお知らせ
嘉麻市認知症家族の会「こころ音の会」は毎月第4土曜日に開催しており、3月28日に行う予定でしたが、会場の都合上、休止をいたします。
同会は、認知症の方を介護しているご家族が集まり、今抱えている悩みや不安を話して、解決に向けてお互いに考えていく場です。事前申し込みは必要ありません。お菓子やお茶を飲みながら、お話してみませんか。
来年度は曜日を変え、毎月第3水曜日の13時30分より行います。ぜひご参加ください。
年金日までどう過ごす
数年前からセンターで相談を受けているAさんは、年金をうまく使うことができず、周囲の人へ助けてもらっていました。時にはお金を借りることもあり、少しずつ金額が嵩み、返済が難しくなっていきました。ついには、病気も重なり、どうして良いのか分からなくなったそうです。Aさんと一緒に何が原因なのかを考え、金銭の管理をサポートしてもらうことにしました。
今後は、次の年金まで、どうやって生活するのか、いろいろな方法を探っていきたいと思います。
3月の協議体について
3月に予定していた協議体は、新型コロナウイルスの感染予防対策のため、開催しないことになりました。4月以降の予定につきましては、改めてお知らせします。