「ゴールから考える」~子どもの教育費を考える研修会を開催~

9月23日(土)夢サイトかほにて、一般社団法人みらなび代表冨山(とみやま)一行(かずゆき)さんを講師にお招きし「子どもの教育費を考える研修会」を開催しました。

講話の冒頭に「教育費は誰が出すのですか?親ですか?祖父母ですか?本人ですか?」との投げかけがありました。その答えは家庭によってさまざまではあるものの大半は親と答える家庭が多く、親が子どもの将来を見据えて早めの対策をすることに他ならないとのことでした。また、大学や専門学校に進学した際の学費の総額や令和2年からスタートした奨学金の免除・減額、給付型についての説明を受けました。その中で、奨学金にも色々な種類があり、どれを選ぶとしても自身で動かないとだれも代わりに手続きしてくれないという言葉が印象的でした。

次に、お金には①出してもいいお金②出さないといけないお金(必要資金)③出せるお金(貯蓄できるお金)の3種類あると説明がありました。③出せるお金(貯蓄できるお金)を増やす際、貯まる仕組みを考え収入からまず貯蓄し、残ったお金で生活する方法が有効だと確認しました。また、運用し資産を増やす方法について、子どもが18歳になるまでの限られた時間のなかで、ゴールに向かってお金を準備するには、いかに効率よく時間とともにどうお金を育てるかを考えることが重要だと学びました。

しかし、そうできない状況にある方がいるのも事実であり、残された時間のない方々に対して、家計改善支援事業では、前述の③出せるお金(貯蓄できるお金)をどう生み出すのか、無駄なお金をどう見直すのかを一緒に考え、短期的、中期的、長期的の3段階に分けて必要なお金を見える化し、進学に必要となる費用の総額を把握したり、進学に必要な情報を集める等、今からできる備えを一緒に考えていきたいと思います。

子どもの教育費を考える研修会を開催します

 令和2年から新しい奨学金制度や私立高校授業料の実質無償化がスタートしましたが、家計における教育費の割合は大きく、大学生の約半数が奨学金を利用し、卒業後は借金を背負って社会に出ています。世帯収入は増えないまま食品や日用品、光熱水費などの生活必需品の高騰は続き、家庭の負担が増加しているのが現状です。

 子どもの進学を控える親御さんの中には、教育費に回せる余力が減り、漠然としたお金の不安を抱いている方も多く、進学にはいくらお金がかかるのか?進学に際しての就学支援制度を知りたいなどの声を聞くことが度々あるため、子どもの教育費を考える研修会を開催したいと思います。

 子どもの将来を見据えて、教育にかかる費用などを具体的にイメージできる機会ですので、ぜひご参加ください。

《日時》令和5年9月23日(土)午後1時30分~午後3時30分(受付:午後1時~)

《会場》夢サイトかほ 大研修室

《内容》テーマ「周りの人はどうしているの?教育費と奨学金の最新情報」 講師 一般社団法人みらなび代表 冨山 一行さん

《定員》30人程度

《参加費》無料

《申込締切》令和5年9月15日(金)

《申込・問い合わせ先》社会福祉法人嘉麻市社会福祉協議会 かま自立相談支援センターまで ℡ 0948-43-4751

やり方次第でお金は残せることを再確認~くらしとお金の研修会を開催~

9月10日(土)、夢サイトかほにて、「家計の見直しや債務返済など、くらしとお金の研修会」を開催し、財務省 福岡財務支局 専門調査員 八崎美姫さんを講師に①お金の使い方(家計管理)➁キャッシュレス決済③金融トラブルの事例④多重債務について学びました。生活に困窮する方や多額の債務を抱える方々の相談を受ける中で、支出を見える化し、どう収支バランスを整えるか、どうやって貯金するかを話す場面がありますが、残ったお金を貯蓄にあてるのではなく、収入から無理のない範囲で先に貯蓄し、残ったお金を支出するという話は、新たな気づきとなりました。 また、名義貸しとは、「お金は自分が払うから」などと言われて、自分名義のクレジットカードや通帳、携帯電話などを他人に貸すことであり、この場合、貸した側が詐欺罪に問われる可能性があることを学びました。リボ払いの仕組みは、あらかじめ設定した一定額分だけを毎月支払うもので、計画的な返済ができるというメリットはありますが、利息は月々の返済額に対してではなく、元本に対して発生するため、元本が大きくなるほど利息が高額になって返済できなくなる可能性があるので注意が必要との説明を受けました。アンケートには、「貸付自粛依頼制度」を初めて知ったという記述もあり、参加されたみなさんにとっても自分自身の家計管理を見直す機会となったのではないかと思います。

家計の見直しや債務返済など、くらしとお金について学ぶ研修会開催のお知らせ

 私たちのくらしは、何らかのかたちで収入を得て、それを消費(支出)することで成り立っていますが、誰しも予期せぬ病気や失業、さらには社会状況の変化(新型コロナウイルスのまん延による経済活動の停滞、ロシアのウクライナ侵攻による生活必需品や公共料金の値上げなど)によって家計の収支バランスが崩れたり、借金を重ねて債務返済に陥る危険性があります。また、住宅ローンや教育費が家計を圧迫していたり、老後の生活設計に不安があったり、限られた収入の中で保険などを見直して少しでも生活を楽にしたいなど、それぞれのライフスタイルや年代によってお金の悩みは様々です。

 そこで、今回の研修会は、お金の使い方(家計管理)や各種カードの機能及び留意点、多重債務に陥らない生活および陥った場合の手立てなどについて、見識を深めていければと考えておりますので、ぜひ、ご参加ください。

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新たなことに挑戦

先日、自立相談支援センターで関わっているAさんとお会いしました。
Aさんは、昨年から仕事が決まり働いていましたが、持病の悪化で退職せざるを得なくなりました。再度就職活動を行い、身体への負担を考慮してこれまでとは違う職種に就くことになりました。
1月から行き始め、仕事に慣れるまでは、まだまだ時間がかかりそうだと話されていましたが、やりがいを感じながら働けているそうです。
新たなことに挑戦しているAさんの姿を見て、Aさんの生活がより良いものになるように支援を続けていきたいなと思いました。

職業紹介責任者講習

本会は、厚生労働大臣の許可を得て、平成28年に無料職業紹介所を開設しました。有効期間は5年で、更新手続きが必要となるため、職業紹介責任者講習で制度の説明や職業安定法、関係法令及び具体的な事業運営について学びました。
本会の無料職業紹介所は、かま自立相談支援センターで相談をお受けした、就職を希望する方と求人者をつなぎ、雇用のあっせんをおこなっています。この5年間で、法改正も行われているため、法律に沿った運営ができているか見直し、今後の業務にいかしていきたいと思います。

元気な様子に

 かま自立相談支援センターでかかわっていたAさん(60代男性)は、体調を崩し3月に入院しました。8月からは老人保健福祉施設に入所しましたが、コロナウイルスの影響で面会ができず、担当職員や甥御さんを介して体調や生活の様子を伺っていました。今日は6カ月ぶりにお会いしましたが、顔色もよく、浮腫みも取れ、体調も良いとのことでした。
Aさんから、銀行や買い物に行けず困っていると聞いたので、お金の管理の必要性を感じました。Aさんの望む生活について、一緒に考えていきたいと思います。

新たなスタート

先日、今月の中旬から新しく仕事を始めたAさんから近況報告の電話がありました。その中でのAさんの「外仕事が多いため、体力的にきついと感じることはありますが、仕事が楽しいので就職活動を行ってきてよかったです」との言葉がとても印象に残り、一緒に頑張ってきて良かったなと思いました。
また、Aさんとは、5月から一緒に就職に向け頑張ってきましたが、支援をする中で、就職することだけが支援のゴールではないと感じました。Aさんには、まだ持病や住まいに関する課題があるため、ここからが新たなスタートとして、まずは仕事を続けることができるようにサポートをしながら、支援を行って行きたいと思います。

スタートライン

先日、ある会社の面接を受けたAさんから、採用の連絡があったと報告を受けました。新たな分野での就職を考えて、面接を受けていましたが中々思うようにいかなかったたこともあり、得意としている車関係の仕事に就くことになりました。しかし、今回は外での仕事が主になるため、「きちんと通院をして、仕事が始まる9月までに体力づくりをしないといけないね」と話され、新しい仕事に意欲的な様子でした。
4月からAさんと関わってきて、Aさんは、やっと新たな生活のスタートラインに立てたのではないかと思いました。今後も、Aさんの生活がより良いものになるように、これからの生活における課題の整理を一緒に行い、サポートをしていきたいと思います。