今日は、業務終了後に、職員自主勉強会を行いました。
6月11日に開催されたさわやか福祉財団主催の「生活支援・介護予防の体制整備に向けた研修会」に職員4名が参加して、いち早く社協全体で同じ目標に向かって進めていくことが必要と感じ、そのためにはまず社協職員みんなが一枚岩になることが必要ではないかということで、企画したものです(^O^)
本会木山事務局長から、まず最初に、昭和38年の老人福祉法制定に始まる様々な高齢者をめぐる動向について、皆で話をしながら学びました。どういう流れで法律が制定されていったか、年代ごとの国の方針はどういったものであったか、みんななかなか思い出すのに苦労しましたが、きちんと復習することができました。これから取り組んでいくうえで、まずこれまでの時代の流れや背景をきちんと押さえることが大切だということを感じました。そして、団塊の世代がすべて65歳以上になるという2015年問題と言われた今、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる2025年問題を考えて、社協はどうしなければならないのかを木山事務局長から問いかけられ、一人ひとり真剣に考えていました。
それから、地域包括ケアシステムの構築についてや新しい介護予防事業についてを学びました。新しく始まる介護予防・生活支援サービス事業に加えて、協議体を設置したり、コーディネーターを配置すること、そのために社協はすでに一歩進んでいること、また、通所型サービスは、社協がすでに取り組んでいることを発展させたり足りないこものを補っていくことで対応できることをおさえました。
他にも、ボランティアは、する・されるの関係ではなく、一人ひとりにできることがあり、みんながボランティアという考え方を学びました。
その後は、4つのグループで、どんな地域にしたいか、協議体にはどんな人に参加してもらいたいかを話し、それぞれが発表しました。
普段なかなか話す時間もとれない違う職種のメンバーと、いろんな意見交換ができ、有意義な時間となりました。
最後に木山事務局長が、今、個別支援、集団支援、地域支援に加えて、『地域生活支援』という概念が求められていて、相談を、聞き捨てず、諦めず、援助していくために社協職員全員が取り組まなければならないということで、まとめをしました。
これからもみんなで学ぶこのような勉強会を、定期的に開催していきたいと思います(*^_^*)
カテゴリー: お知らせ
伝えること
今日は、小竹町の虫の家で開催された、「6・22『らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日』講演会」に行ってきました。朝日新聞大阪本社編集委員の高木智子さんが、「『隔離の記憶』の先に ~共感ジャーナリズムから考える」というテーマで講演されました。
高木さんは、ハンセン病のこと、隔離や差別のことについて知った時から、「何がこうさせたのか」「どんな事実があったのか」ということを全国の療養所での取材をとおして追い求められています。「知らない人にどれだけボールを投げることができるか」ということを常に大切にし、興味をひくような言葉を使い、押し付けるのではなく浸透させるというお話を伺い、「読んでもらいたい」という強く熱い思いを感じました。
また、誰のために何のために報道するのかということを常に自分に問いかけ、被害者の方の名誉の回復のためだと言われたことがとても心に残りました。その思いから、できるだけ笑っている写真を使ったり、辛い暗いイメージだけでなく、ふるさとで受け入れる家族もいることを記事にしたり、療養所でたくさんの友人と楽しく過ごされている方のことも伝えられています。
全国の療養所で出会ったお一人お一人の想いを大切しながら取材されている高木さんのこだわりや「伝えたい」という強い気持ちから学ばせていただいたことはとても多く、ハンセン病について学んで伝えていきたいと思っている自分にとって、とても貴重なお話でした。
詐欺について
年金の情報流出に伴い、個人情報を聞き出す電話がかかっているそうです。
平成26年の特殊詐欺認知件数・被害額は、ともに前年を大幅に上回り、特に被害額は初めて500億円を超え、過去最悪でした。
高齢の方が被害にあわれているケースが多く、今まで働いて貯めてこられたお金をだまし取っていることに心が痛みます。
日頃から電話で話をする、オレオレ詐欺等について気をつけるようにメモを貼るなどしてお気をつけください。相手はとてもうまくいろいろな話をしてきますので、急な電話やご家族の話でもおかしいなと思ったら警察や家族などに相談してくださいね。
社会福祉法人の地域貢献活動について
今日は、市内の社会福祉法人職員のみなさんと意見交換会を行いました。
平成29年度から、社会福祉法人には、地域貢献の計画策定と実施が義務化されますので、これからこの活動をどのように考えていくのかについて意見を伺いました。
初めての取り組みでしたので、まずは自己紹介を行い、現在実施している活動を教えていただきました。
その後は、本会のセンターに寄せられている事例をもとに、市内には、孤立やひきこもり、ごみ屋敷、DV,ネグレクトなど様々な困りごと抱えた方の解決方法を一緒に考えました。早速解決への一歩につながるのではと期待される意見もありました。
これから定期的に集い、情報交換をしながら横のつながりを深め、嘉麻市でしかできない活動を一緒に考えていきます。
ひきこもり勉強会
今日、寄ってこハウスでひきこもり勉強会を開催しました。
不登校の親の会「ほっとケーキ」の支援者である湯越さんに講師として来ていただきました。
湯越さんは、子どもと夫との間でつらかったことや、どうやって乗り越えてきたのか、これからのことなどについて話してくださり、それぞれの家族の悩みに対して親身にあたたかい言葉で一緒に考えて下さいました。ひきこもり家族の会の方も「同じ悩みを持つ方の話を聞いて、自分の気持ちを話すことができたし、勇気がもらえた。」と話されました。
最後に「要するに、元気でいれば何とかなりまります。」と笑顔で話され、たくさん悩んで乗り越えてこられた方の言葉のあたたかさと重みを感じました。
お話を伺い、本人が一番つらいということ、家族の悩み、世間からの目や家庭内での関係など沢山のことを知り、少しでも気持ちに寄り添おうとすることが大事だと改めて思いました.
支えあいのまちづくりについて
今日は、上山田住民センターにて、上山田女性学級の開講式があり、嘉麻市社協が行っている『支えあいのまちづくり』についての出前講座をしてきました。
まずは、相談窓口をわかりやすくするために社協に6つのセンターができたこと、各センターにいろいろな相談が寄せられていること、だれにもSOSが言えなくて孤立している方がおられることを伝えました。また、介護保険が改正され介護予防がなくなることやひきこもりで悩んでいる方が多いことなどを話すと、みなさん真剣なまなざしでうなずきながら話を聞かれていました。
最後に、地域には、みなさんからのサポートが必要な方がおられるけれど、支えられるだけではつらいので、その方もだれかを支えるような取り組みが地域でできたらいいですねと話すと、「自分たちにできるちょっとしたことから考えていきたいね」と話されていました。
元気いっぱいに活動されている女性学級のみなさんと一緒にこれからいろいろなことを考えていきたいなと思いました。
フォローアップ講座2日目
今日は、2日目のフォローアップ講座を開催しました。
「あらためて支援について考える ~障害者が地域で生活するということはどういうことなのか?」というテーマで、NPO法人ちくほう共学舎「虫の家」事務局長の髙石伸人さんからお話いただきました。
最初に、「虫の家」は地域生活支援事業として行っているが、地域生活を支援するということがどれだけ難しいことなのか、いかに失敗しているかということについて、メンバーの方との関わり等を交えて話されました。
「虫の家」で生活をされていた重度の障がいをもつ方が、家族の関係もあり施設に入所され、帰りたいという気持ちをもちながら生きておられることの話があり、髙石さんはとても切ないと話されました。
そして現在の社会では、施設の介助する側(健常者)とされる側(障害者)の間に権力関係があり、それを相対化するためには、健常者が自らの健常者性(差別性)を日常の中で注意深く見つめていかなければならない、それはしっかり意識していないとできないけど、その意識が必要なんだということを強調されました。そして、地域で生活するためには当然に「介護受給権」の確立と制度の充実が欠かせないことも説明されました。
また、「自立」とは何かを説明され、重度障害をもつ人が地域で自立して生活するということは、人の手を借りながら生活するということを教わりました。その時に私たちは、常に助けられる側の切なさに、どこまで想像力を働かせることができるかが大切だということも学びました。「お互い様だよ」という言葉は、される側の人が言うことは決してなく、する側が言う言葉だというお話に、受講者のみなさんも頷きながら真剣に聞かれていました。
他にも、障害者運動の歴史についてのお話があり、脳性麻痺の方の団体「青い芝の会」や劇団「態変」の活動について、今当たり前にあるバリアフリーや公的なサービスは、こういった方々の一生懸命な社会への対抗、当然のことを求める取り組みがあったからこそ叶ったということを教えていただきました。
支援とはどうあるべきか考えさせられた時間でした。
次回の講座は25日(木)です。