南阿蘇村生活復興支援ボランティアセンター12日目

今日も南阿蘇村は快晴でした。センターは休みでしたが、ボランティアさんが何かできることないですかと7名もお見えになったので、継続してお願いされていた土砂の片付け、運搬のお手伝いをしていただきました。資材が足りないと連絡があり、持って伺ったのですが、汗だくになりながら声をかけ合い活動されていて、本当に頭が下がります。
image
ボランティアさんから、南阿蘇村の状況が知りたくて嘉麻市社協のブログを読んでるよと声をかけてもらいました。職員が交代で書いていますので、こんな風に言ってもらえると本当に嬉しくて、暑さがすーっと消えたような気がしました(*^‧^*)
現場から帰る途中、通行止めになっている地区を歩いてまわりました。4ヶ月、時が止まっているかのように、地震の爪痕がしっかりと残っていました。南阿蘇村は、未だに通行止めになっている道が多く、いろんな地区に行くのに本当に不便です。早く道の整備をしてほしい、阿蘇大橋を作ってほしい、みなさん良く言われます。なかなか声が届かない苛立たしさを改めて感じました。
明日は、集積所への運搬や土砂の片付けができるボランティアさんをお待ちしています。

地域支えあい事業 協力会員募集

地域支えあい事業は、市民の方のちょっとした困りごとを同じ市民の方の協力によって解決していく事業です。 現在、ちょっとした困りごとに対応していただける協力会員を募集しています。この季節は、「草取りができずに困っている」「庭木の剪定をお願いしたい」といった相談が増えています。なお、協力していただける方には、協力手数料をお支払いします。協力会員の方を随時募集していますので、関心のある方はご連絡ください。

●主なサービス内容
快適日常サービス    ごみ出し、話し相手など
いきいき家事サービス  住居の掃除、洗濯など
快適専門サービス    低木の剪定や草取りなど
すくすく育児サービス  産前産後の手伝い、家事援助など

●お問い合わせ
嘉麻市社会福祉協議会 0948-42-0751

今月の一冊

8月15日.社協だよりNo.126『今月の一冊』で紹介した本をこのブログでも紹介します。

証言 水俣病
m280815
編者:栗原彬
発行所:株式会社 岩波書店

この本には、10名の水俣病患者の方の体験や想いが語られています。
1959年に水俣病が公式に確認された後も、原因であるチッソ水俣工場からの有機水銀を含む排水のたれ流しが続きました。1968年に水銀流出が止まり、公害病として認められます。しかし水俣病は、行政の審査で認定されなければ患者と認められないため、申請しても棄却となり、治療を満足に受けることができない人も多くいました。本の中では認定患者、未認定患者の間に隔たりができ、地域の人のふれあいがなくなったという被害が一番大きいと語られています。未認定患者の問題に立ち向かうため、自らチッソ水俣工場前に座りこみをして交渉するなどしてたくさんの人が闘われます。しかし、みなさんの心からの叫びは届かず、1996年には裁判や認定申請などを取り下げることを条件に一時金等を支給するという和解案が出され、身を切る思いで和解案の受託という決断をされたそうです。病状が悪く体もいうことをきかなくなってきたため泣く泣く受託をしたこの時のみなさんの心の苦しみは想像ができません。
緒方正人さんは、水俣病患者として生きているわけではない、人として生き、一人の「個」に帰りたいと語られています。病気、差別に苦しめられ、和解案を受託せざるを得なかった方がたくさんいた水俣病事件という事実だけでなく、魂を持った一人の人間として生きていく中で救われたいと願い続ける方がおられることを知り、公式確認から60年がたった今、改めてこの問題は終わることはなく、ずっと考え、学んでいかなければならないことだと感じました。(みぞくち)

夏休みボランティア情報

8月14日、夏休みも折り返し地点に入りました。夏休み期間中のボランティア活動はまだまだあります。ボランティア活動に関心はあるけど、「きっかけ」が無いという方もぜひご参加ください。

子どもたちの遊び相手
~嘉麻北日中一時支援事業所~
日時:平成28年7月20日(水)~8月31日(水) 午前8時30分~午後5時
    ※日曜日を除きます。またご都合のよい時間帯だけで構いません。
場所:嘉麻北日中一時支援事業所(嘉麻市鴨生339)
備考:動きやすい服装でお願いします。時間帯によってはお弁当、飲み物をご準備ください

子どもたちの遊び相手
~障がい者支援施設 つばさ学園~
日時:平成28年8月1日(月)~8月31日(水) 午前9時00分~午後4時
    ※活動可能な日、ご都合のよい時間帯で構いません。
場所:障がい者支援施設 つばさ学園(嘉麻市下臼井1012-3)
備考:時間が昼をまたぐ場合には食事を準備します。

作業補助
~指定障がい者福祉サービス事業所 山田学園~
日時:平成28年8月1日(月)~8月31日(水) 午前9時00分~午後4時
     ※活動可能な日、ご都合のよい時間帯だけで構いません。
募集人数:6名程度
場所:指定障がい者福祉サービス事業所 山田学園(嘉麻市上山田1094-116)
備考:上履きの準備をお願いします。

《お問い合わせ先・お申し込み先》
かまボランティア・市民活動センター ☎0948-42-0751

第6回協議体勉強会のご案内

8月13日.介護保険制度改正により、要支援者に対する訪問介護及び通所介護が、新しい地域支援事業に移行されることになりました。嘉麻市では、平成29年度のスタートに向けて体制整備に取り組んでおり、5つの中学校区に協議体を設置するため、勉強会を開催しています。私たちが暮らし続ける地域を、私たちが暮らしやすいようにするために、地域の特性を生かした協議体を作っていきたいと思いますので、ぜひ勉強会にご参加ください☆

★日時 平成28年9月2日(金)13時30分~15時30分
★場所 夢サイトかほ文化ホール(嘉麻市大隈町1228-1)
★内容 「地域の資源を地図にまとめよう」
★講師 さわやか福祉財団 阿部かおりさん、竹下順一さん

地域の方を誘ってぜひご参加ください(*^^*)よろしくお願いいたします。
どなたでも参加できますが、準備の都合上、事前にご連絡いただけると助かります。

《参加申し込み、問い合わせ先》
嘉麻市社会福祉協議会 ☎0948-42-0751

南阿蘇村生活復興支援ボランティアセンター11日目


8月12日(金)、今日はボランティアさんを送り出した後、加勢地区へローラー調査へ行きました。加勢地区は比較的被害が少ない方で、一部損壊のお宅がほとんどでした。
この地区では、昔からお住まいの方同士でコミュニティができており、日頃からよく声を掛け合っているとのことでした。訪問したご高齢世帯の方からは『身体が不自由だけど、よく配達に来る配達業者や近所の方が分かってくれているから、安心して暮らせる』といったお話をお聞きしました。
今まで何度かローラー調査をさせていただきましたが、安心して生活されている方の地域は、ご近所付き合いが豊かであるように感じます。
今回の調査でも『地域のつながり』は一つの防災なのだと改めて考えさせられました。

南阿蘇村ボランティアセンターは、明日からお盆休みとなります。
17日から活動を再開しますので、ぜひ、みなさまのご協力をお願いいたします!
image

南阿蘇村生活復興支援ボランティアセンター10日目

今日は、立野サテライトの開設日でした。
職員1名は、サテライトでボランティアさんの受け付けの準備作業を行なった後、以前、立野地区の世帯を調査で回ったときに、不在だった要援護者の世帯を、桂川町社協職員の方とともに回りました。立野地区はまだ水が通っていないこと、また再び雨が降ると、土砂災害の危険性が高いことから、家に戻られている方は少なく、1日かけて20以上の世帯を回りましたが、直接お会いできたのは、4世帯でした。不在だったお宅も、片づけに戻ってこられているご近所の方に、対象の方がどうされているのかなどを尋ねてまわりました。
話を聞くことができた方からは、「自分はずっと受け継がれてきた田畑を守るために、落ち着けばまたこの場所で生活したい」と話される方、「今後ここで生活していけるのかわからず、家の大掛かりな補修工事もためらっている」という方、「もしここで生活するとしても、近所の人はほとんどいなくなるんじゃないか」と不安を感じられている方など、みなさんが様々な気持ちや思いを抱えながら、生活されているのだと感じました。

もう一名の職員は、ボランティアの受付、3件のマッチング、グルーピングを終えた後、土砂撤去の活動をされている赤瀬地区のお宅を訪問しました。流木や大きな石が混じっていると捨てることが出来ないため、仕分けをする班、土砂を土嚢袋に入れる班、捨てる班に分かれて効率よく作業をされていました。
午後からは、訪問調査を行い、お盆が明けてから活動出来るように調整を行いました。
明日はゴミ集積所がお休みであるため、加勢地区のローラー調査に出る予定になっています。

image

南阿蘇村生活復興支援ボランティアセンター9日目

8月10日、今日から新たなクールの職員2名が南阿蘇村生活復興支援センターで活動しています。
今日は4件のニーズに、延べ28名のボランティアさんが活動されました。
午後からは職員1名が地元社協職員の方とともに、今後ボランティアさんが活動する予定のお宅に伺いました。これまで何度かボランティアさんが活動され、少しずつ片づけがすすんでいるものの、まだボランティアさんの協力が必要な状況でした。
夏休みに入っているということもあってか、センターへは、今日一日で20件を超えるボランティア活動に関する問い合わせが寄せられました。しかし、今日訪問したお宅のように、協力が必要なニーズは90件近くあります。みなさまのご協力をよろしくお願いします。
センターには、大濠高校新聞部の生徒さんと顧問の先生が来られました。同校の生徒向けに、年に4回新聞を発行していて、前号では熊本市内で取材をしたそうです。しかし、それによって、被災された方に辛い記憶を思い起こさせてしまったのではないか、邪魔になったのではないかという気持ちが残ったそうです。今回の南阿蘇村への取材も、迷いや葛藤を抱えながら来られたそうです。センターのスタッフから南阿蘇村の現状などの話を聞く中で、「自分たちにできることを見つけることができました」と話されていました。
広報活動への取り組みの姿勢や何かしたいという強い思いを感じ、とても大きな刺激をいただきました。
image

南阿蘇村生活復興支援ボランティアセンター支援7日目

8月8日、今日はローラー調査を予定していましたが、以前から相談を受けたまま連絡がとれないお宅や調査に再確認が必要なお宅が4件あったため訪問しました。
離れて住むお子さん宅に避難したり、他県で働かれていたりと、お会いすることはできませんでした。
image
現在、南阿蘇村では、仮設住宅が数カ所で建設中です。震災を機に住まいを離れて避難生活を送っていらっしゃる方々は、1日も早い完成を待ち望んでおられます。
まずは、プライバシーの確保された空間で一息つくと同時に、これからの生活を考え、準備していかなければなりません。また、新しいコミュニティとしての関係づくりも必要となります。
センターでは南阿蘇村社会福祉協議会と連携して、従来のボランティアさんたちによる震災や水害の片づけだけでなく、サロン活動や避難生活をされている高齢者の訪問活動も行っています。
生活復興支援のあり方は、地域のみなさんの困りごとや悩みによって変わっていくものだと思います。
今後は、ローラー調査などで出会った方々や要援護者台帳をもとに、訪問できるように準備を進めています。

南阿蘇村生活復興支援ボランティアセンター支援6日目

8月7日、本会職員は、受付ニーズ班と資機材班で活動しました。
震災から4カ月近くが経過し、センターに寄せられる新規の相談は減っていますが、今までに受けた相談で、調査や活動が終わっていない相談は80件以上あります。屋根にブルーシートを張ったり、危険度判定で危険や要注意の判定を受けた、一般のボランティアさんでは対応できないニーズがほとんどです。
専門の団体につないだり、連携を図りながら、一緒に活動する事も増えています。
image
また、竹田ベースキャンプを通じて、南阿蘇に来られていたボランティアさんの中には、車中泊やボランティアさん対象の割引サービスを利用して宿泊しながら、引き続き活動して下さっている方々がいらっしゃいます。
顔見知りになったボランティアさん同士が、以前から親しかった友人のように言葉を交わしあっておられる姿や、お互いの体調を気づかう姿に、心が温かくなります。
明日は、ローラー調査を実施する予定です。