12月9日、就労支援員養成研修最終日を迎え、企業へのアプローチについて学びました。
新規企業の開拓は、1度の訪問で話がまとまることは少なく、短時間でも企業担当者と会う回数を増やすことがポイントになるとの話があり、以前、訪問した企業さんにアプローチしていないことを反省しました。また、企業側への雇用支援の方法についても学びました。
研修最後のグループワークでは、“これからの就労支援で、あなたが踏み出したい第一歩は何でしょうか”をテーマに模造紙に書き出しました。関係機関との連携や横のつながり、ストレングス視点などの意見が並びました。基本的なことですが、とても大切なことだと感じました。
最後に講師から「全国に支援員の仲間がいて、悩みがあれば連絡を取り合い、情報を共有し、切磋琢磨しながらコツコツ進んでいきましょう」との心強いお声かけをいただきました。
前期、後期合わせて6日間の研修で学んだことを、これからの業務にいかしていきたいと思います。
投稿者: kaji
就労支援員養成研修[後期]2日目
12月8日、昨日に引き続き就労支援員養成研修を受講しています。今日は、佐賀県のNPO法人や他の自治体が行っている就労支援についてお話を聞きました。全国の約6割の自治体が就労準備支援事業(いわゆる中間的就労)を実施しており、就労準備支援事業を行っていないところは、無料職業紹介所の許可を得て活動をすることが増えているとのことでした。本会でも8月から無料職業紹介所を開設しており、生活困窮者自立支援制度における出口支援(就労支援)の重要性を感じています。相談者に応じた職業開拓を行うのはもちろん、企業側への支援を合わせて行うことで、その方に応じたワークスタイルを提案できるとの話があり、とても勉強になりました。
就労支援員養成研修[後期]1日目
12月7日、神奈川県で行われている平成28年度自立相談支援事業従事者養成研修の後期研修(就労支援員養成研修)を今日から3日間にわたり受講します。1日目は、同じグループ内で自己紹介を行ったあと、後期研修で学びたいことを書き出しグループで共有しました。また、事前課題として準備した事例について支援検討をしました。普段忘れがちになっているストレングス視点に気づかされ、日頃から意識したいと改めて思いました。考えられる支援について付箋に書き出しグループ内で共有しました。一支援員では多重な困難を抱えた相談者の支援は難しく、連携やチーム制が必要であることを再確認しました。熱い支援員の皆さんと意見を交換し、刺激を受けた1日でした。
今月の一冊
社協だよりえがおNO.129に掲載した「今月の一冊」を紹介します。
ルポ消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る
著者/NHKスペシャル「消えた子どもたち」取材班 出版社/NHK出版
この本は、何らかの理由で、社会とのつながりを絶たれた子どもを「消えた子ども」ととらえ、子ども本人に直接話しを聞き、独自のアンケート調査や取材をした報道番組「NHKスペシャル」を書籍化したものです。 2014年5月、神奈川県厚木市のアパートの一室で、男の子が白骨化した遺体で発見された事件をきっかけに取材は始まりました。18歳まで親に監禁された少女、貧困により車上生活を送った少年、精神疾患の親を世話していた少女など、様々な親の事情によって学校に通えず教育を受けられなかったことや、家族以外の人との接点が絶たれ誰にも助けを求められなかった当時の様子が、子どもたちの声によって語られています。過酷だった人生の一部を自らの言葉で話すことは、とても勇気のいることであり、「自分のような思いをしてほしくないから話すと決めた」という決意と大切なメッセージが込められています。なぜこのような問題がおこるのか、子どもたちの周囲にいる人々が気づけなかったのかと考えた時に、家庭の問題として片付けるのではなく、社会の問題としてとらえる必要があると思います。様々な生きづらさを抱えた親が誰かに相談できていれば、もしくは異変に気付いた誰かが行動を起こしていれば、もっと早い段階で子どもたちの声なきSOSに気付けたかもしれません。何か異変に気付いたとしても、いきなり隣近所の家庭に介入することは容易ではないので、日頃からの「困った時はお互い様」と言えるような関係づくりが大切であると感じました。
平成28年度自立相談支援事業従事者養成研修[前期]
8月31日から3日間に渡り、東京都霞ヶ関にある全国社会福祉協議会灘尾ホールで、平成28年度自立相談支援事業従事者養成研修[前期]を受講しました。主任相談員、相談支援員、就労支援員共通のカリキュラムで、今回は第3回目の開催となり、46都道府県から274名の就労支援員が参加しました。
1日目は、「生活困窮者支援の基本的考え方」や「自立相談支援事業の目的、支援の流れ」、「他制度の活用・連携」、「支援員に求められる倫理・基本姿勢を支える人材育成と職場づくり」について講義を受けました。この制度の役割は、どんな相談でもまずはきちんと話を聞く総合相談窓口であること、支援員1人が複合的な課題を抱えた相談者と向き合うのではなく、関係機関とチームで支援にあたることが重要であることを学びました。
2日目は、「生活困窮者支援に必要な視点 対象者の特性を踏まえた支援、発達障がい者への支援のあり方」、「生活困窮者支援を通じた地域づくり」をテーマに講義を受け、DV被害を受けた方の支援やひきこもり支援、発達障がいをもたれている方の支援について、具体的な事例から支援員として気をつけること、支援を通じた地域づくりについて学びました。
3日目の今日は、「相談支援の展開」、「就労支援の考え方と実施方法」について、この制度が始まる前からモデル事業として活動されてきた就労支援員から、これまでの活動と振り返って思うことなどを伺いました。全国の支援員と色々な意見交換をする機会を得ることができ、とても刺激を受けた3日間でした。
私が就労支援員として、目指したい姿を日々意識し、今後の業務で実践していけるように頑張りたいと、気持ちも引き締まりました。12月には神奈川県で後期研修があります。また熱い支援員のみなさんと交流できることが今からとても楽しみです!
南阿蘇支援竹田ベースキャンプ41日目
6月7日、今日はゴミの集積所がお休みのため、竹田ベースキャンプからのボランティアの受け入れはありませんでした。グループホームでの活動のみで、2名の方が参加されました。本会職員はニーズ班とローラー班に分かれ活動を行いました。立野地区にて、2人一組で4班に分かれ113件のお宅を訪問しました。そのうち、23件のお家の方からお話を伺いました。新規のニーズは5件あり、そのうちの4件はボランティアセンターで対応していくことになりました。道が寸断されていて南阿蘇地域から孤立しているように感じるとの声もあり、家の片付けはほとんど終わったとのことでしたが、ボランティアセンターのチラシを渡し、他に困ったことがあれば連絡をくださるように伝えました。ニーズ班では、3件の現地調査に同行し、新規ニーズとして3件あがりました。これからも、住民の方の不安な気持ちや困りごとをしっかりと聞いていくことが必要だと強く感じました。
南阿蘇支援竹田ベースキャンプ29日目
5月26日、南阿蘇の天気は曇りでしたが、昨日の雨の影響でごみの受け入れをしてもらえるかの判断が難しくニーズも少なかったため、竹田ベースキャンプからのボランティアの受け入れは中止になりました。今日は、6件のニーズがあり延べ30人のボランティアの方が活動に参加されました。昨晩到着された直方市社協職員2名と本会職員3名は、マッチング班とローラー班に分かれ、マッチング班では、オリエンテーションを中心とした活動を行いました。
ローラー班は、午前9時から、乙ケ瀨地区のメルヘン村と栃木地区ののんびり村で活動を行いました。
こちらは、ペンションが多く、また今回の地震で家屋が崩壊するほど被害が大きかった地区です。今もまだ、ライフラインが通ってないところもありました。今回の調査で、震災後、道路も寸断され、2.3日は情報が全く入らず、孤立した状態となったこと、毎日が不安で夜も休めなかったことなど、いろんな話を伺うことができました。
実際にニーズとしてあがったのは3件でしたが、今後は、物資的なお手伝いから見えない部分のお手伝いへと、まだまだたくさん課題があることを痛感しました。また、常日頃から住民の方々に情報を提供し、困ったときにはすぐ社協へ相談できる体制を取ることの大切さを感じました。
南阿蘇支援竹田ベースキャンプ28日目
5月25日、今日の南阿蘇は朝から雨でした。屋内でのみの活動となり、竹田ベースキャンプからのボランティアは受け入れ中止となりました。
避難所となっていた中学校が閉鎖されたため、物資の整理や荷物運びなどのニーズが4件あり、延べ41名の方が活動されました。
気温は28℃くらいあり、朝から蒸し暑い1日でしたが、すべてのニーズを終えることができました。雨天が続けば屋外活動ができないため、長期的にボランティアさんの協力が必要であると感じました。