平成27年度市区町村社会福祉協議会会長・常務理事・事務局長研修会が、今日、明日の二日間開催されています。
1日目の今日は、「市町村社会福祉協議会の現状と課題」「制度改正への取り組み及び地域課事業説明」「社会福祉法人改革の動向等について」等の報告、説明を受けたのち、厚生労働省社会・援護局地域福祉課地域福祉専門官の藤咲宏臣氏から「地域福祉をめぐる課題と施策の動向について~社会福祉協議会に求められる役割~」というテーマで講演がありました。
その中で、生活困窮者自立支援制度が目指す目標は、「生活困窮者の自立と尊厳の確保」と共に、「生活困窮者支援を通じた地域づくり」であるとの話がありました。そしてそのためには、早期把握や見守りのための地域ネットワークを構築すること、既存の社会資源を活用し、不足していれば開発・創造していくこと、そして、「支える、支えられる」という一方的な関係ではなく、「相互に支えあう」関係を作っていくことが重要であることを改めて理解することができました。
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いざという時のために~災害用伝言ダイヤル~
大規模な災害が発生した場合、安否確認や見舞いなどの電話が急激に増加して、電話がつながりにくい状況が数日間続くことが想定されます。そのような場合に、被災地内の家族や親せき、知人などと安否の確認や緊急連絡をとれるようにするものです。
【具体的な利用方法】
被災地の方が、自宅の電話番号宛に安否情報(伝言)を音声で録音(登録)し、全国からその音声を再生(確認)することができます。
●操作手順●
⑴171をダイヤルします。
⑵ガイダンスに従って、録音の場合は「1」を、再生の場合は「2」をダイヤルします。
⑶ガイダンスに従って、自宅(被災地)の電話番号、または連絡をとりたい被災地の方の電話番号を市外局番からダイヤルします。
⑷伝言を録音、再生します。
●注意点●
⑴伝言録音時間は、1伝言あたり30秒以内。
⑵一つの電話番号あたり、10伝言まで登録できます。
⑶伝言の保存期間は、登録してから2日間で、保存時間を過ぎると自動的に消去されます。
⑷提供の開始、登録できる電話番号等については、状況に応じてNTTが設定し、テレビやラジオ、インターネットで告知されます。
【体験利用】
災害時以外にも、体験できるよう「体験利用日」が設定されていますので、家族や親せき間で体験されてみてください。
●利用日●
・毎月1日及び15日 0:00~24:00
・正月三が日(1月1日0:00~1月3日24:00)
・防災週間(8月30日~9月5日17:00)
・防災とボランティア週間(1月15日9:00~1月21日17:00)
●提供条件●
伝言録音時間:30秒 伝言保存時間:6時間 伝言蓄積数:10伝言
第3回稲築地区福祉推進員定例会
午前10時から稲築住民センター2階で平成27年度稲築地区福祉推進員定例会を開催しました。
活動の中で気づかれたこととして最近の詐欺の手口の巧妙化、熱中症についての話がありました。
担当地区内の一人暮らし高齢者のお宅を訪問した際に、北海道の水産会社を名乗る販売員が来たそうです。大手のデパートなどでも販売している商品を(食べ物)を安くで購入できると強引に売りつけようとしたそうです。その福祉推進員さんが名刺を見せもらったところ、会社の番号が携帯電話になっていたことから問いただすと、怒ったようにして、帰って行ったそうです。
他の福祉推進員さんからも電話がかかってきたという話をよく聞くという話もあり、こうした被害を未然に防ぐためには、手口の周知だけでなく地域での見守りが有効であると感じました。
夏の線引き~10周年記念事業~
今日は、夢サイトかほで、少数者の側から問題を提起をすることをテーマにした、第4回支えあいのまちづくりサポーター養成講座を開催しました。
講師は、アーサー・ビナードさんで、アメリカで生まれ育ち、広島文化賞を受賞した詩人です。
アーサーさんのお話は、私たちが知らないことばかりでした。
まず、戦後70年を振り返り、日本の歴史の見方をちょっと変えること、見方を変えるためには今までの概念を捨てて日本語の言葉の意味を考えることなどを話されました。
そして、広島と長崎の原爆投下にふれ、8月6日と8月9日を一緒に考えるのではなく線を引いてみること、原爆を体験された方たちは、原子爆弾という言葉は使わずに、体験された方が作られた「ピカ」「ピカドン」という言葉を使うこと、その意味などを教わりました。また、一つ一つの言葉には、歴史を読み解くほどの力があり、その言葉を使うときに自分がどこに立っているのかを考えることが大切だと学ぶことができました。
参加者の方からは、「初めて聞いた話ばかりで感銘を受けた」「戦時中のことを思い出した」「ショックな話だった」など、いろいろな感想をいただいた講座となりました。
講演後には、アーサーさん、併設している嘉穂図書館から頼まれ、図書館にあったアーサーさんの本全部にサインをされていましたよ。嘉穂図書館には、現在、アーサーさんの本を展示したコーナーがありますので、良かったら行ってみてくださいね。
嘉穂地域福祉推進委員会
今日は、老人福祉センターで、嘉穂地域福祉推進委員会を開催し、7名の方が出席されました。
事務局から、本会の組織体制と27年度の事業内容や寄せられている相談について話をしました。また、介護保険制度改正についての説明を行いました。
委員のみなさんからは、高齢化率がどんどん上がっているため、ますます地域での支え合う活動が必要だという意見が出ており、みなさんと一緒に取り組みを進めていきたいと考えます。
また、「もっと地域の方に社協のことを知ってもらえるような出前講座が必要」という意見もいただきましたので、積極的に地域に出向いていきたいと改めて感じました。
フォローアップ講座最終日
今日は、フォローアップ講座の最終日でした。
初めに、高齢者介護課の池田課長から挨拶をいただきました。市の高齢化率はどんどん上がっていて、嘉麻市内で認知症の症状がある方は2,000人近くいることが分かっており、このような時代に、市民の方の力が欠かせないということのお話もありました。
その後は、本会事務局長の木山が最後の講義を行いました。先週の講座から1週間たち、その中で成年後見制度についての変化があり、現在は法的に認められていない郵便物の開封や死後の火葬手続きなどを、後見人が代行することを認めるといったことの国会提出を目指す動きがあることの話がありました。
成年後見人の権限が拡大されるとともに、担い手の確保がますます重要になりますので、嘉麻市社協は今後も市民後見人養成講座を開催していく予定です。
その後はグループに分かれ、ワイワイ楽しく学習しました(*^_^*)グループ分けからアイスブレイクで、言葉や字を書いたりせずに、ジェスチャー等で誕生日順に分かれ、相手といろんな方法でコミュニケーションをとって確認し合うことの大切さを学びました。
それから、一枚の絵を見て、二つの見え方に気付くかどうかというゲームをチームで考え取り組みました。
例えばこの絵は、、、
一見カエルにしか見えませんが、少し見方を変え、首を右横に傾けて見ると、馬にも見えます。
このような絵を何枚か、チームで教え合いながら、二つの見え方を探しました。一回見えたものがなかなか頭から離れず、もう一つの見方が分からずに、、私自身が苦労してしまいました(^_^;)
このことから、物事を多角的、多方面から見つめることを教わりました。たとえば利用者の方を支援する時も、自分の価値観だけをおしつけずに、いろんな考え方をもち、まわりの考え方も聞きながら関わっていく事が大切だと思います。
最後に、閉講式を行い、11名の市民のみなさんに修了証をお渡ししました。一人ひとりから感想もいただきましたが、「まだまだ学ぶことがたくさんある」「何かの役に立ちたい」「現場で実際に利用者の方と関われたことがとても勉強になった」とみなさん語って下さいました。
今日で全てのカリキュラムが終了しました。ありがとうございました。
これから、みなさんと支えあいのまちづくりを一緒に進めていけたらと思います(*^_^*)
フィールドワーク事前学習
第5回目の10周年記念事業では、熊本県菊池恵楓園へのフィールドワークを予定しています。
このフィールドワークの事前学習として、今日は、小竹町にあるちくほう共学舎「虫の家」に設けられている「杉野ハンセン病資料室」に7名の方と一緒に行ってきました。
資料室には、療養所で使われていた家具や生活用品、各地の療養所の写真などハンセン病に関する資料が展示されていました。その展示を見ながら、虫の家事務局長の高石さんから、訪れた療養所の様子や差別の歴史などを丁寧に説明していただきました。
重監房という場所に監禁された方がおられたことや生まれてこれない命があったことなどの話は、胸にぐっとせまるものがあり、涙を見せられる方もおられました。
現在もハンセン病への差別は終わっていないことやハンセン病を学ぶことは様々な差別を考えることとつながっていること、一度誤った偏見をもってしまう恐ろしさなどフィールドワークに向け、学ぶことができました。
8月3日のフィールドワークのことは、またこのブログでお伝えします。