今後のための打ち合わせ

今日は、山田庁舎で、高齢者介護課の方2名、さわやか福祉財団の竹下さん、嘉麻市社協職員6名で、新地域支援事業の打ち合わせを行いました。
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地域で支える仕組みをつくっていくための体制整備を進めるために、どのような取り組みが必要になるか、予算はどうするのかなどを話し合いました。

水俣病と家族の歩み

今日、午後1時30分から稲築地区公民館で支えあいのまちづくりサポーター養成講座を開催しました。
今日で、第8回目を迎えるこの講座は、本会の設立10周年記念事業として開催しているものです。
今回は、水俣市立水俣病資料館で語り部をされている杉本肇さんを講師に、「水俣病と家族の歩み」をテーマに話していただきました。
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杉本さんは、水俣という地名が病名になっているため、「水俣出身」というだけで差別を受けてきたこと、また被害者と加害者が同じ地域の中で生活していることからこの問題を語ることもできない雰囲気があったことを語られました。また感染症を疑われて、周囲の地域の方からとても厳しい眼差しを向けられたこと、訴訟を起こしたことで親族からも縁を切られたこと、学校ではいじめの対象とならないように家族の話は誰にもしなかったことなど、水俣病を患われたご家族との歩みを語られました。
しっかりと事実を学び続けること、それを自分に置き換えて普段の生活を省みること、そしてそれをこれから先に生かしていくことが大切だと改めて感じました。

今月の一冊

広報紙えがおに、毎月職員が読んだ本を『今月の一冊』として、掲載しています。
11月号に掲載した『気にしすぎ症候群』という本をご紹介します。
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著者:伊藤 明 出版社:小学館

気になる物事というのはどんな人にもあると思います。明日の天気や家族の健康、他人の顔色、事故のニュース、国内外の政治の動き、外国でのテロ、環境問題等々。
この本では、気にするという行為そのものは生き残るための「リスク回避」ですが、気にしすぎは「過度なリスク回避」であり、気にすることで自分が生きていく上での不安を全て排除できるという思い込みから来ていると述べられています。
現代社会はメディアやインターネットにおいて様々な情報が溢れています。新聞を読む、テレビを見る、あるいは検索をすることで情報はすぐに手に入ります。平均貯蓄額、食品添加物の情報、環境問題、SNSでは個人のプライベートなことまで。それらの情報が即座に入ってきてしまうがゆえに他人と比較し、必要以上に自分の状況を悲観的にとらえてしまうことで「気にしすぎ症候群」になってしまうとも筆者は主張しています。
そんな「気にしすぎ」を治す方法はまず自分が気にしていることに気づき、そこからそれぞれのタイプによって対処をし、気にする時間と量を削っていくという方法があること、一気に治すのではなく徐々に段階を踏んで治していくことが一番の近道であると述べられています。
日々を過ごしている中で「気にしない」ことはできませんが、「気にしすぎ」の自分がいることを受け止めながら、少し考え方を変えたいと思います。(まる)

第8回 支えあいのまちづくりサポーター養成講座のご案内

今年度は、嘉麻市社協が設立して10周年の節目にあたります。『孤から個へ 個から地域へ』をテーマに、いろいろな問題を少数者の側から提起し、課題を共有しながらともに学ぶ「支えあいのまちづくりサポーター養成講座」(全10回)を開催しています。
第8回目のテーマは、水俣病です。水俣病の公式公認は1956年。そこから長い年月がたち、患者さんたちが声をあげてきましたが、いまだに水俣病事件は終わっていません。
そこで、今回は水俣病資料館で語り部をされている杉本肇さんに、水俣病について講演いただき、差別や偏見のない地域をつくるために何が必要なのか考えたいと思いますので、ぜひご参加ください。

●日時 11月18日(水)13時30分~15時30分
●場所 稲築地区公民館(嘉麻市岩崎1141番地)
●テーマ 『水俣病と家族の歩み』
●講師 水俣病資料館 語り部 杉本肇さん

お問い合わせ
嘉麻市社会福祉協議会 0948-42-0751

職員自主勉強会で菊池恵楓園へ

今日は、職員自主勉強会として、ハンセン病回復者の方々が生活されている国立療養所菊池恵楓園へ行きました。
現地に到着し、まずは、入所されている杉野芳武さん、桂子さんご夫妻の講話を聴きました。
入所するときの複雑な思い、収容所のような生活、様々な差別を受けてきたことを話されました。辛い過去を振り返り、お話をしてくださる、このことをどう受け止めていくのか、職員一人ひとりが考えていかなければいけないと感じました。
また、社会交流会館学芸員さんから差別についての話がありました。自分の中にある差別の心に気づくことが大切だと思いました。
その後は、社会交流会館歴史資料館や園内を見学しました。納骨堂には、故郷に帰ることができないたくさんのご遺骨が置かれ、その数は1000を越していました。無言の叫びを胸にとどめ、フィールドワークを終えました。
様々なことを学んだ勉強会となり、これからの仕事につなげていきたいと感じました。
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男性料理教室

11月11日(水)に山野第一公民館で開催された男性料理教室にお邪魔させていただきました。

男性8名の方が参加され、女性の方からサポートを受けながら、調理されていました。
毎年参加されている方は年々手際が良くなっているそうで、かに玉、煮物、サバの味噌煮、すまし汁等、計6品を予定時間より早く完成させていました。

できあがった後は「年々作る料理のレベルがあがってきた」などと感想を言い合いながら、みなさんで和気あいあいと話しながら楽しく食事をされていました。

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みんなの力で地域を支えあう

今日は、みんなの力で地域を支えあうフォーラムを開催しました。
第一部は、「市民後見人の役割と成年後見制度の活性化〜2025年問題を考える〜」をテーマにNPO法人高齢者・障害者安心サポートネット理事長の森山彰さんから講演いただきました。
団塊の世代が75歳を迎える2025年には、ますます成年後見制度の利用が増えること、その担い手として市民後見人が注目されていることなどを教わりました。自己決定を大切にしながらその人らしい生活を送ることを地域で支えるための成年後見制度であることを改めて感じました。
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午後からは第二部として、公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート福岡支部の副支部長加藤丈雄さんから「成年後見制度の問題点と民法改正について」をテーマに講演いただきました。その後は2つの分科会に分かれ、グループワークをしながら成年後見制度の実務を学びました。
分科会1では、引き続き加藤さんにファシリテーターをしていただき、法人後見をしている社協を対象に課題を共有しました。
分科会2では、山鹿市社協の芥川智之さんにファシリテーターになってもらい、「なぜ、社協が成年後見制度に取り組むのか」について考えました。
たくさんのみなさんと地域で安心して暮らせるまちづくりについて、学ぶことができた1日でした。

相談援助の基本を考える

毎朝、センター毎の情報を共有し、連携するため、ミーティングをしています。今日は、日々の相談事例を振り返り、相談者のリアルニーズは何か、そこからどうやって支えあう地域を作っていくのかについて考えました^_^
今年度は、6つのセンターができたこともあり、半年で2,000件もの相談がありました。おひとりお一人の大切な声にしっかり向き合っていかなければと気を引き締めました。
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「全国一斉奨学金問題ホットライン」開催のご案内

日本弁護士連合会・福岡県弁護士会による「全国一斉奨学金ホットライン」が開催されます。
大学入試に必要な費用をどう準備したらよいかわからない、収入が不安定で返せない、借りたいが返せるかが不安…など奨学金に関する相談を受け付けています。
奨学金の返済について各種救済制度の利用や法的整理・訴訟対応について弁護士が無料で相談に対応します。これから奨学金のご利用をお考えの方もご相談ください。他にも、奨学金の返済と関連した多重債務などの借金問題、奨学金返済が困難となるきっかけとしての解雇・賃金未払いの労働問題など多様な法律相談にも対応します。

・日時 2015年11月18日(水)13:00〜19:00
・電話番号 0120-459-783 特設番号です。当日以外はご利用いただけません。

研修二日目

今日は、昨日に引き続き、平成27年度福岡県生活支援コーディネーター養成研修を受講しました。
まず初めに、高齢者に係る地域アセスメントの手法についての講義があり、介護保険制度改正は、社会保障のピンチであるが、これから地域で何をつくっていかなければならないのかを考え、住民のニーズに合わせて支えるというような地域に変えていくことができるチャンスであるとのお話がありました。コーディネーターとして行わなければならないアセスメントは、アウトリーチしながら、ネットワークづくりや新たなサービス開発、福祉教育などを進めていくことが大切であるということを学びました。その後、グループワークで事例検討をし、生活支援コーディネーターとしてどう相談に対応するか、ニーズは何か、地域にどのような支援が必要だろうかということを話し合いました。既存のサービスだけではなく、どんな資源を作り出さなければならないかみんなで考え、コーディネーターとしての視点を再確認することができました。
午後からは、北九州市における地域支援コーディネーターの活動についての講義があり、取り組まれているふれあいネットワーク活動について、コーディネーターが取り組んでいる地域資源の発掘や組織化についての話を伺いました。その次に、足りない助け合い活動の創出についての講義があり、地縁活動を活性化することや居場所を作ること、有償ボランティアの考え方、高齢者の社会参加について、さわやか福祉財団が取り組まれていることを教わり、必要な資源をどのように作り出していくのかを勉強しました。最後のグループワークでは、カードを使ったゲームを行いました。「草取りしてほしい」「一緒に出かけてほしい」などと要望が書かれたカードがたくさんあり、1人3枚選びます。自分が選んだカードの内容をお手伝いしてくれる人、または手伝ってくれる方を紹介してくれる人をグループ内で探します。話が終わった後、全体で、お手伝いしてくれる人が見つからなかったカードが何だったのかを発表し、じゃあそれはどこに頼むのか、有償なのか、そのようなコーディネーターの視点をゲームをとおして考えました。
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2日間で、コーディネーターとして考えなければならないことをたくさん学ぶことができました。