いろんな価値観

先日、金銭管理のお手伝いをしているAさんの自宅に伺い、来月の予定を打ち合わせしました。
Aさん宅には、布団やエアコンがないため、購入しないか尋ねたところ「夏は暑いから、畳の上で寝ているよ。柔らかいところで寝るのは苦手だし、今は何の不自由もなく過ごしているよ。エアコンの冷たい風は苦手で、窓を閉めきると窮屈な気持ちになるから必要ない。今の環境が1番過ごしやすいんだよ」と話されました。
布団やエアコンは、生活するうえで必需品だと思っていたのですが、それはあくまで私個人の考え方であり、人それぞれ考え方や感じ方が違うんだと気付かされたひとときでした。今後も、相手の考え方や価値観を大事にしながら、その人にとって1番良い生活を一緒に考えていきたいと思います。

災害ボランティア3日目

7月28日、今日も暑い中、昨日伺ったお宅での活動を行い、完了することができました。
明日からは、通常業務を行います。
今年も、たくさんのボランティアさんやかま福祉ネットワーク委員会の協力により、4件のお宅で作業を完了することができました。本当にありがとうございました。

子ども未来食堂のお知らせ

稲築地区に子ども食堂がオープンします。
第1回目の開催は、明日、7月27日です。
日時:7月27日(土)15時から19時まで
場所:CANDY(嘉麻市岩崎979-5 )
稲築西学童保育所A下の青い屋根が目印のお店です。
メニュー:ハンバーグカレー、スープ、その他
今後も、ボランティアさんの協力を得ながら、月に1回のペースで、子どもたちだけでも立ち寄りやすいよう低価格で食事を提供するそうです。お友達同士やお子さんと一緒に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

おしゃべりサロンを開催しました

6月に予定していたおしゃべりサロン。大雨の影響で7月20日に延期したところ、台風5号が接近し、またまた雨の予報が…
当日は、大雨が降ることもなく、4家族14名の親子が参加してくれました。
講師に原田恭子さんをお招きし、ハーバリウムを作りながらおしゃべりを楽しみました。
お子さんのしつけや進路に悩むお母さん、自宅中心の生活を送るお子さんをどうサポートしたらよいのかと試行錯誤しているお母さんなど、それぞれの環境の中で、精一杯頑張っておられました。話しているうちに、悩んでいるのは自分だけじゃないんだと思えるようになったり、そんな方法もあるんだと安心できたり、お母さん方のいろいろな表情を見ることができました。
今後も、子育ての不安や悩み、楽しさを話し合えるようなサロンを企画していきたいと思います。

令和元年度 生活福祉資金事務説明会

7月19日、クローバープラザで開催された令和元年度 生活福祉資金事務説明会に、職員2名が参加しました。
初めに、福岡県福祉労働部 保護・援護課の豊田広樹さんから、生活保護制度と生活福祉資金の連携についての話を聞き、生活保護の基本的なことを確認しました。
次に、本会のかま自立相談支援センター渡辺進センター長が、生活困窮者自立支援事業を受託してから出会った方々の相談を通じて、気づいたことや学んだことを、事例を交えながら話しました。
センターでは、①総合相談窓口として、全ての相談を断らない。②どんな状況でも相談者への支援をあきらめない。③解決につながるまで投げ出さない。という基本方針を掲げて、相談を受けています。
その中でも、相談援助のプロセスを大切しており、相談者の生活を想像しながら傾聴し、問題の性質や原因を明らかにし、支援計画を作成します。相談者が訴える困った状況と本当の課題は必ずしも一致せず、専門職としての視点を持って、相談員が課題を設定します。1人で抱え込まないよう、短時間のディスカッションや全体ミーティングの場で、見立ての共有や意見交換を行います。
経済的困窮と社会的な孤立は深く重なり合っており、単に経済的問題を解決しても本質的な課題解決には至りません。支援者として無力さを感じることはありますが、今まで関わりの薄かった機関等との繋がりができました。また、相談を受ける側には、多制度の知識も必要となります。
地域にはまだまだ出会えていない困窮状態にある方がおられます。もし出会えたとしても相談を受ける側にその意識がなければ通り過ぎてしまいます。「声なき声」は存在すると言う意識を持ち、「なんとかしなければ」という熱い想いと行動力が大切だと話しました。
午後からは、生活福祉資金の貸付と償還に関する事務手続きについて、要件や注意事項など、細部にわたって確認しました。相談者がどのような状況や理由で困っているのか、貸付で生活が改善でき、かつ償還が可能なのかをしっかりアセスメントしていくことが必要だと学びました。

第11回福岡県生活支援コーディネーター連絡会

7月17日(水)、大牟田文化会館にて、第11回福岡県生活支援コーディネーター連絡会が開催され、職員1名が参加しました。
公益財団法人さわやか福祉財団 阿部かおりさんから、「公的介護保険制度の現状と今後の役割」についての話がありました。2000年(平成12年)に介護保険が始まった背景や仕組み、協議体の役割について教えてもらいました。
また、社協は今まで地域づくりを行っており地域の方々が地域のことを教えてくれるという強みがあり、社協が体制整備事業に取り組む意義を、再確認しました。
今後も、情報発信や社会資源の整理、見える化をしながら、あったらいいなあと思うことを協議体の中でみなさんと考えていきたいと思います。

草刈り

先日、今月から小学校が夏休みに入るため、遊びに来てくれた子供たちが怪我などをしないように、山田ふれあいハウスの草刈りを行いました。
梅雨のこの時期の草刈りは、真夏の草刈りとはまた違ったきつさがあります。地域支え合い事業などで協力頂いている方たちの凄さやありがたさを改めて感じました。

訪問

民生委員・児童委員の方から、地域に気になる人がいるとの相談を受け訪問すると、Aさんがとても辛そうな顔をして出て来られました。「話は次回にしてほしい」とのことで、改めて訪問することにしました。
訪問2日目、Aさんの返事はなく、心配を抱えたまま、その日は手紙を残し自宅を後にすることになりました。
すると、翌日、Aさんから「体調は良くなりました」と電話があったそうです。
次回会うときには笑顔で一緒に話ができればいいなと思っています。

こころに寄り添う話の聴き方

7月13日(土)、稲築住民センターにて2019年度心配ごと相談員研修会を開催し、27名が参加しました。

社会福祉法人 福岡いのちの電話 教育委員会委員長の松尾公孝さんを講師としてお招きし、相談援助の真髄である「こころに寄り添う話の聴き方」を学びました。
はじめに、いのちの電話が始まった経緯や実際にあった相談の内容を、松尾さんの経験を交えながら分かりやすく話してもらいました。
その後、さまざまな場面での対応を例に出しながら、声の出し方や姿勢など傾聴の方法について教えてもらいました。
相談を受けると、「答えを出さないといけない」と思いがちではありますが、解決方法を探るのではなく、相手に話をしてもらい、不安が和らぐよう気持ちに寄り添っていくことが大事だということがわかりました。特に、最初の30分間は、話を聴くことに徹し、30分後、相談者は今まではどうやって乗り越えてきたか、上手くいったことはないかを話すこと、ストーリーではなく気持ちに焦点を合わせること、話の間の取り方を大切にすること、どんな聴き方をしているのか、温かい声や柔らかい声を出せているか、セルフモニターをするという話が印象に残っています。今日学んだことを忘れず、一人ひとりの気持ちと向き合っていければと思います。