困ったときはお互い様

私が定期的に訪問している方で、とても助けられ上手な方がいらっしゃいます。
Aさんは、高齢なこともあり、日常生活の中で自分でできないことも増えてきたそうですが「通院時の送迎は、世話好きなBさんが、昔可愛がっていたCさんが、エアコンのフィルター掃除や電球の交換をしてくれる。困ったときは、周りの人が助けてくれるから、安心して楽しく生活しているよ」と、いつもとびっきりの笑顔で話してくださいます。
そんな明るいAさんの周りにいる方も、いつも楽しそうに笑っている様子を見て、みんなに助けられているAさん自身が、自然と周りの人を元気にしているんだなと感じました。
地域には、「本当は助けてほしいけど、人に頼ることは申し訳なくてできない」という気持ちをお持ちな方がいらっしゃる一方で、「誰かが困っていれば手伝いたいけど、突然話しかけると不審がられるかな」という気持ちをお持ちな方もいらっしゃいます。
「助ける、助けられる」という関係だけではなく、感謝をされることで嬉しい気持ちになったり、会話を交わすことで元気づけられたりと、「お互い様」という関係が広まっていくと、困った時に自然と助け合うことができるのかな、と感じました。