以前参加した研修会で、講師から紹介された1冊で、少し前にドラマ化され、テレビで放送された「健康で文化的な最低限度の生活」を読んでいます。福祉関係者や医療従事者であれば、誰もが知っている日本国憲法25条の一文がタイトルになっています。
大学を卒業した新人公務員が福祉事務所に配属され、生活保護を担当するケースワーカーとして、生活に困窮した方々を支援していく中で、「生活」に向き合う日々が綴られています。
生活保護には法律やルールに則って様々な義務があり、感情だけでは支援できないことや複合的な課題を抱える方への支援が思い通りにいかず、悩んだり焦ったりしながら、成長していくエピソードが描かれています。登場人物の発言に違和感を感じたり共感しながら、漫画なので読み進めやすいように感じます。最後のページには制度のポイントや豆知識がわかりやすく記載されています。7巻まで発行されており、まだ続くようです。ぜひ、ご一読ください。