こころに寄り添う話の聴き方

7月13日(土)、稲築住民センターにて2019年度心配ごと相談員研修会を開催し、27名が参加しました。

社会福祉法人 福岡いのちの電話 教育委員会委員長の松尾公孝さんを講師としてお招きし、相談援助の真髄である「こころに寄り添う話の聴き方」を学びました。
はじめに、いのちの電話が始まった経緯や実際にあった相談の内容を、松尾さんの経験を交えながら分かりやすく話してもらいました。
その後、さまざまな場面での対応を例に出しながら、声の出し方や姿勢など傾聴の方法について教えてもらいました。
相談を受けると、「答えを出さないといけない」と思いがちではありますが、解決方法を探るのではなく、相手に話をしてもらい、不安が和らぐよう気持ちに寄り添っていくことが大事だということがわかりました。特に、最初の30分間は、話を聴くことに徹し、30分後、相談者は今まではどうやって乗り越えてきたか、上手くいったことはないかを話すこと、ストーリーではなく気持ちに焦点を合わせること、話の間の取り方を大切にすること、どんな聴き方をしているのか、温かい声や柔らかい声を出せているか、セルフモニターをするという話が印象に残っています。今日学んだことを忘れず、一人ひとりの気持ちと向き合っていければと思います。