かま自立相談支援センターのB相談員は、Aさんから、悩んでいることや今後の生活に関する希望、ご家族への思いなどについて相談を受けました。そのなかで、Aさんの精神状態が不安定なことが気になり、希望に沿うままに支援の方向性を考えるだけで良いのか悩んでいました。
そこで、他の相談員を交えて、Aさんの支援の方向性についてあらゆる可能性を考え、まずは関係機関を介して、Aさんの最近の様子や生活状況を探った上で、支援の見通しを立てていくことにしました。
直接相談を受けた相談員にしか感じられないAさんの視線や話し方、雰囲気から感じたことを話します。その内容を聞きながら、B相談員の考え方や思いに対して、感じたことや考え方を伝えます。話し合うことで、見えなかった課題や何から始めたら良いのかを、見いだすことができました。
師走
12月になり、2020年もいよいよ残り1か月を切りました。
12月といえば師走ですが、一説によるとその由来は忙しさに師が走り回るというところからきているそうです。
年末は、1年の締めくくりや新年の準備をしたりと何かと忙しい時期になりますので、非常に的を射ている表現ではないでしょうか。
残り数週間、年の瀬に慌てて息切れしてしまわないよう、公私共々やるべきことを整理してなるべく来年に持ち越さないようにしたいと思います。
12月心配ごと相談のご案内
12月の心配ごと相談は、以下の日程で開催します。
2名の相談員が、地域のみなさんが抱える生活上の悩みや困りごとの相談に応じます。
事前予約の必要はありません。
先に相談されている方がいらっしゃる場合、お待ちいただくことがありますので、ご了承ください。相談は無料です。
開催日時
12月9日(水)13:00〜15:00
12月23日(水)13:00〜15:00
※開催場所については、いずれも稲築地区公民館です。
地域の見守り
先日、協議体のメンバーのAさんから、近所に住む一人暮らしのBさん(80代)が最近痩せたようで心配と聞き、一緒に訪問しました。Bさんは「一度にたくさん食べられないから、少しずつ分けて食べているよ」と話され、テーブルなどに果物やお菓子が置かれていました。家の様子を見たAさんも少し安心した様子でした。
毎夕、Bさんが散歩をしているのをAさんや近所の方々が見守っておられ、変化があれば気付いてもらえる関係ができています。今後も、Bさんのことで気になることがあれば、一緒に考えていくことになりました。
夜空に満月
今日は満月です。11月はビーバーを捕獲するための罠を仕掛けるころということに由来して、11月の満月を「ビーバームーン」と呼ぶそうです。
ニュースでは、半影月食が起こる貴重な夜と紹介されていました。月面から見て部分日食が起こる現象のことで、月が欠けて見えるのではなく、片側がグラデーションのように少し暗く見えるそうです。
肌寒く、空気が冷たい夜です。あたたかくして楽しんでみてはいかがでしょうか。
セルフネグレクトについて
先日、某番組にてセルフネグレクトについての特集が組まれていたので拝見しました。
セルフネグレクトとは?
生活環境や栄養状態が悪化しているのに、それを改善しようという気力を失い、周囲に助けを求めない状態を指し、家族との死別や病気等、陥るきっかけは様々です。(ネット記事より抜粋)
番組で取り上げられた事例は、一見すると普通のサラリーマンの方で、生計の面では特に課題がないのに対し、自宅では生活サイクルが崩壊し、ごみが散乱しているというものでした。
このように、誰にでも陥る可能性があり、自覚するのが難しく、支援に結び付きにくいのがセルフネグレクトの特徴ということです。その為、地域での「孤立」を防ぐことが、セルフネグレクトのを防ぐことにもつながると言えます。一方で、高齢者や児童のいる世帯と比べ、若者の単身世帯等は、一見すると見守りの必要性を感じることが難しく、普段の様子を知らなければ小さな変化に気付きにくいのではないかと思います。
地域のつながりの大切さを改めて感じるとともに、幅広い世代が交流でき、支え合える仕組み作りについて考えていきたいと感じました。
嘉麻市認知症家族の会「こころ音の会」11月
先日開催した嘉麻市認知症家族の会「こころ音の会」では、2か月ぶりに参加したAさんの奥さんの近況について話し合いました。最近は、物忘れの症状が顕著になり、家事をすることも難しくなっているそうです。Aさんは、自分が体調を崩した時の事を心配に思い、奥さんの要介護認定の申請を考えていると話されました。今後は、奥さんの症状を見ながら、申請方法やどのようなサービスを利用していく事がよいか意見交換をすることになりました。
8050問題について考える
先日、某テレビ局で8050問題を題材にしたテレビドラマがありました。
学校の先生だった80代の父親と約10年間ひきこもっている50代男性の二人暮らしで、父親が余命宣告を受けたことをきっかけに、息子の将来を案じます。父親はひきこもりの本に出会い、同じように悩んでいる家族がいることを知り、家族会等に参加し、ひきこもりについて理解しようとします。息子は部屋の中で、ひきこもりから抜け出す道を必死で探す様子が描かれていました。
この番組から、ご家族だけで悩んでいるケースが多く、長期化すると社会とつながることが難しいこと、親の高齢化による将来の不安等、多くのことを考えさせられました。
本会のひきこもり相談支援センターでは、ひきこもっているご本人やご家族からの相談を受け付けています。一人で悩まず、ご連絡ください。
問い合わせ先 0948-43-3511
メール tiiki@kama.syakyo.com
あっとふるやまだ⑤
11月25日、あっとふるやまだを開催し9名が参加しました。目的地を決めて、山田から市バスを使って移動する交通調査の方法について話し合いました。1月に実施できるよう、次回は役割分担を行うことにしました。
養成研修会に参加して
本日11/25(水)、宮若市社会福祉センターで、日常生活自立支援事業生活支援員養成研修が開催され、参加しました。午前中は制度の概要や生活支援員の役割についての講義が行われ、専門員との関係性や支援の際の注意点などを確認しました。
午後は実際に支援中のAさんの事例について、考察や質疑応答が行われました。金銭管理だけでなく、生活を支えることを意識して、また、今日学んだことや感じたことを忘れずに、今後の業務にいかしていきたいと思います。
