出前講座

下宮行政区で行われたふれあいいきいきサロンで、「災害に備えて」と題した出前講座を行い、6名が参加しました。
警戒レベルが変わったことや分散避難、ハザードマップの確認、持ち出し品や備蓄品について話した後に、いざという時にご近所同士で助け合うために、どのような活動が必要なのかを、みなさんで考えました。
これからの時期は、大雨が心配されます。メモを取りながら話を聞いたり、ご自身の経験を紹介するなど、積極的な発言がたくさん聞かれ、関心の高さが伺えました。

新発見

広報紙の取材のためAさん宅を訪問しました。電話で住所を伺った際に、「わかりにくいところだから迷うかもしれませんよ」とおっしゃっていました。確かに、誰ともすれ違うことのない初めて通る道でしたが、100メートル以上にわたって桜の木が植えられている場所を発見しました。横に立つと枝が顔に当たるほど伸びていて、とても立派です。まだ夏を迎えたばかりですが、ピンクの花びらが満開になる春が楽しみです。

災害ボランティア養成講座③

 6月27日(日)、災害ボランティア養成講座3日目を開催し、9名が参加しました。最終日となる今回は、実際の家屋を使った畳上げや養生シートの貼り方について、一般社団法人 螢火のみなさんに講義をしてもらいました。前半は、まず家屋の基本構造や支援に入る際の準備等について確認しました。

講義のあとはいよいよ演習です。
養生シートを始め、マスカーテープや虎テープといった専用の道具が紹介され、受講生のみなさんの関心を集めていました。


▲最初に講師が貼り方を解説し、続いて受講生も挑戦しました。

 支援に入る際に忘れてはならない点は、いかに支援のためとは言え、人様の家にお邪魔する立場であるということ。活動の過程で家屋を傷つけたり、汚してしまうことを避けるためにも、くまなく貼って回ることが大切であるとわかりました。
 後半は、床下に潜る演習です。講師が先に潜り、受講生が続きます。床下はかなり狭く、行動を制限された中で、泥出しや乾燥、消毒など多くの作業を要求されます。移動はほふく前進、体勢を変えるのも大変とのことでした。


▲カビの発生等を防止するため、床裏を洗浄しています。

最後は壁についての解説です。床上まで及ぶ浸水だった場合、壁の補修も視野に入れなければなりません。また、最近の家屋は断熱材を引いていることが多いため、場合によっては、壁を剥がして断熱材の状態を確認する必要があるとのことです。

 

3日間にわたる講座を通して、様々なことを学ぶ機会となり、主催の立場ながら、一受講生としても貴重な経験をさせていただきました。また、講座を通してたくさんの方と関われたことで、地域のつながりづくりという所期の目的に向けて、大きく前進することができたと感じています。その一方で、今回得たことを単体で完結させないためにも、活動の間口を広げ、より多くの方に関心をもってもらいたいと考えています。その一歩として、8月発行の広報紙「えがお」に本講座の記事を掲載する予定なので、手にとっていただけると幸いです。

6月20日は父の日でした。私は2日遅れで、プレゼントを渡しました。皆さんはお父さんに感謝を伝えましたか?普段はなかなか恥ずかしくて、感謝の気持ちを言えないという人もいるのではないでしょうか。こういったイベントをきっかけにしてみるといいかもしれません。
 そして、全国のお父さん、毎日お疲れ様です。コロナが収束せず、油断できない状況が続きますが、健康第一で過ごしてください。

ひきこもりの家族支援について考える

 6月24日(木)、福岡県精神保健福祉センターが主催した「ひきこもり支援関係者研修会」のオンライン研修会に参加しました。オンラインでの開催であったため、会場29名・ウェブ220名と多くの方が参加されていました。
 はじめに、福岡県精神保健福祉センターから「福岡県のひきこもり対策」についての説明がありました。令和2年度から3年間、集中的に厚生労働省就職氷河期世代活躍プログラムが進められ、「相談窓口の明確化・周知」「支援対象者の実態やニーズの把握」「市町村プラットフォームの設置・運営」に取り組んでいくとのことで、相談窓口が明確化され、広く知れ渡れば、悩んでいる方々が相談しやすくなり、実態が分かることで取り組むべき方向性がつきやすいのではないかと思いました。
 次に、山口大学大学院医学系研究科教授で、NPO法人ふらっとコミュニティ理事長の山根俊恵さんから、ひきこもり支援に携わってきた経験に基づいた家族支援の在り方について話があり、「ひきこもりは病気ではなく現象であること。本人の生きづらさを理解しなければ心は閉ざされるため、まずは家族と支援者が傷ついた心の手当をし、自尊感情を高める支援が必要である」と話されました。支援者として、決して解決を焦らないことが大切であり、生きづらさやひきこもらざるを得なかった気持ちを理解しなければ、支援方法を間違ってしまうという話がとても印象的でした。私たちは、ついつい支援を焦ってしまうことがありがちですが、本人の思いを一番に考えなければうまくいかないと改めて学びました。
 今回の研修を通して学んだことや山根モデルを参考にしながら、かまひきこもり相談支援センターの取り組みを見直し、本人や家族の方々が相談しやすい環境づくりを行っていきたいと思います。
 

定時評議員会及び理事会を開催

6月24日(木)午前中に、山田ふれあいハウスホールにて第5回定時評議員会を開催し、以下の議案について決議されました。
・議案第104号 次期理事の選任について
・議案第105号 次期監事の選任について
・議案第106号 令和2年度事業報告及び収支決算書について 監査報告
・議案第107号 令和3年度第一次補正予算について
また、以下の事項を報告しました。
・報告第26号 登記手続きの完了について

午後からは、新役員による第75回理事会を開催し、引き続き坂田会長、野見山副会長、坂口副会長が選定されました。

災害ボランティア養成講座②

 6月20(日)、嘉麻市役所駐車場にて災害ボランティア養成講座を開催し、11名が参加しました。今回は、住宅の基礎構造や災害時に役立つロープワークについて、NPO法人KID’S workの大久保大助さんにご講義いただきました。
 前半は住宅模型を使って、住宅の構造を確認しました。床下浸水が起きた場合は、基礎の構造はもちろんのこと、畳かフローリングか等によっても対応が変わり、特に畳や床板は、材質によっては取り外すだけでもかなりの労力を有します。また、処理に時間がかかるほど、カビの発生など住環境に影響を与えるリスクが増加するため、限られた時間や環境の中で、効率良く作業することが求められるとのことでした。

 後半はロープワークを行いました。災害時には、被災者の救助や資材の運搬の際など、何かとロープが活躍します。その為、様々な場面を想定して、初歩的な結び方から南京結び(トラックに荷物を固定する結び方)などの特殊なものまで、数種類が紹介されました。見ている時には何となく理屈で分かっていても、実際に体験してみると上手く結べず、苦戦されている方もいましたが、受講生同士で確認しあったり、時にはアドバイスしあうといった場面も見受けられ、楽しんで参加いただけたのではないかと思います。


▲軽トラの荷台を使って南京結びに挑戦しています。

 本講座を通して感じたことは、普段使わない知識は、活用しないとすぐに忘れてしまうということです。ロープワークを例にあげると、これまで何度か触れる機会はあったものの、誰かができるだろう…と敬遠してしまっていたと話される受講生がいらっしゃいました。今回教わる側だった方たちが、得た知識を持ち帰り、今度は周りに広めていく役割を担うことで、「誰かができる」から「誰もができる」を共有する地域づくりの実現につながるのではないでしょうか。そういった意味でも、誰かに話したくなるような、有意義な時間を過ごせたように思います。自分自身も今回学んだことを忘れないようにし、日々の中で活かせるようにしたいと感じました。
 また、本講座の様子をケーブルステーション福岡に取材いただきました。初回放送は終了してしまいましたが、6月22、23日に下記の時間帯で再放送されるとのことなので、時間の都合がつく方は是非ご覧ください。

 毎朝、職場まで通勤しているときに登校中の小学生とよく一緒になります。先日、小学校の先生と話した際に、「社協の職員さんの通勤時間と被っているから、大人がいる環境の中で子どもたちが安心して登校できる」というようなことをおっしゃっていました。あまり気にしていませんでしたが、意識を変えることで見守り活動の1つになるのだと感じました。子どもたちの行動に気をつけながら、通勤時間を過ごしたいと思います。

嘉麻市災害ボランティアセンター

近年、線状降水帯がもたらす豪雨により、各地で災害が頻発しています。本会は、平成25年に嘉麻市と災害ボランティアセンターの設置等に関する協定を結びましたが、時間の経過とともに現状に即していない事項が出てきたため、防災対策課と見直しに向けて話し合ってきました。
今日は協定締結に向けた最終確認と、嘉麻市災害対策本部に組織された市民・ボランティア班との顔合わせが行われ、今後は細かな取り決めや情報共有を図っていくことになりました。

災害ボランティア養成講座1日目

6月13日(日)、山田ふれあいハウス会議室にて、令和3年度災害ボランティア養成講座を開催し、10名が参加しました。初日となる今回は、九州防災パートナーズの藤澤健児さんに、災害ボランティアの目的・役割についてご講義いただきました。
 被災経験は、恐怖や不安につながる他、家を失ったり、コミュニティとの断絶による孤立を生んだりと様々な影響を与える可能性があります。そのため、災害ボランティアと一口にいっても、現場支援や避難所支援など多岐にわたり、各機関が得意な分野を担うことで、総合的に支援に取り組むことが重要であると学びました。
 一方で、外部の支援団体や公的な機関では対応できない、地域ならではの困りごとに直面することもあり、そういった点で、本講座のメインテーマである地域ボランティアの重要性を再確認するきっかけになりました。
 今回の講義を通して、個人的に特に印象に残ったのは、被災による関連死は、事後、時間が経過して増加する傾向にあるということです。このことから、災害は乗り越えて終わりではなく、むしろ、そこからの支援をどう展開していくかが重要なのだと感じました。支援を求めている人に必要な支援が届くように、災害ボランティアセンターとしての役割を整理し、有事に備えたいと思います。