今日は、ふれあい・いきいきサロンなかますにおじゃましました。中益公民館に入るとすぐみなさんが集中して作業されている光景が…☆

とっても可愛らしいひな飾りを作られていました。
残念ながら出来上がる前に帰らなければなりませんでしたが、また見せていただけるそうです♩どんな作品ができたのか楽しみです(o^^o)
カテゴリー: お知らせ
第1回 福岡県ひきこもり者支援実施社協連絡会
今日は、第1回 福岡県ひきこもり者支援社協連絡会がありました。会場は、現在本会がフリースペースとして利用している寄ってこハウスでした。
かまひきこもり相談支援センターからも2名参加し、県内11社協14名が集まりました。

近年、不登校や自宅中心の生活を送っている方、そのご家族を支える取り組みが県内社協においても広がりつつあります。
支援担当者が取り組みを進めていく上での悩みや課題を共有することでつながり、情報交換することを目的に開催されました。
はじめに、出席者の自己紹介と各社協の取り組みを説明しました。
その後は、それぞれ抱えている悩みや課題を中心に意見交換をしました。
「社協ができることは少ないけれど、困りごとを抱えた方と何ができるのかを一緒に考えていくという姿勢が求められている。」「地域のまなざしが、困っていることすら言えなくしているのではないか。」などの意見がありました。
本人の気持ちを尊重することや時間をかけて信頼関係をつくっていくことの大切さを感じ、これから生かしていきたいと思いました。
第3期市民後見人養成講座11日目
今日は稲築住民センターにて第3期市民後見人養成講座11日目を開催しました。
1コマ目は新グループホームぼくらの家準備室長の山本真理子さんから精神障がい者の理解というテーマでお話いただきました。精神障がい者の定義や歴史、精神障がい者の現状、統合失調症やうつ病の方の障がい特性について学びました。
2コマ目は特別養護老人ホーム初花施設長の百枝孝泰さんから対人援助の意義と基礎というテーマでお話しいただきました。成年後見制度における対人援助について、対人援助における信頼関係の重要性について説明がありました。
全ての人の自己実現・自己決定の権利を尊重し、その人らしい社会生活の実現のために本人の最善の利益を目指して支援を行っていくことが重要であること、相談援助を行っていくうえで信頼関係を構築することでより良い支援を行っていくこと、信頼関係の構築のためには円滑なコミュニケーションが不可欠であると学びました。その後実際に隣に座った人と演習を行いました。
その中では、一方が立った状態で、座っている方に話をすると、威圧的な印象を与えかねず、目線を合わることが大切なこと、また話をしている方に対する聞く側の表情や相づちなどがいかに大切であるかを実感することができました。
3コマ目は2コマ目でのコミュニケーションについての説明がありました。コミュニケーションのポイントとして、自分の話し方、相手の話を聴く姿勢とその応用について、相談援助における技法について学びました。
今回学んだことを、仕事の上でも、また日常生活にも生かせるよう、見つめ直したいと感じました。
次回は2月23日(火)最終日です。
今月の一冊
社協だより「えがお」No.120に掲載している今月の一冊を紹介します。
『14歳からの戦争のリアル』
著者:雨宮処凛(あまみや かりん)
出版社:株式会社 河出書房新社

この本には、著者の雨宮処凛さんが、戦争をそれぞれの立場で体験された8人の方に取材された内容がまとめられています。イラク戦争に参加した元アメリカ海兵隊員、太平洋戦争時、南洋のトラック島で多くの仲間を餓死で失った元軍人、自身が戦場出稼ぎ労働者となって、イラクに潜入したジャーナリストなど、どの話からも緊迫した現地の様子が伝わります。
そして、戦争は現地だけで起きているのではなく、イラクでは、劣化ウラン弾の影響で生まれた時から重い病気や障がいをもって生まれてくる子どもがたくさんいること、イラク戦争から帰還した兵士は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)で苦しんでいる人が多く、帰国後の自衛隊員の中からも自殺者が出ていることなど、尊い命が奪われ続け、負の連鎖が続いている現状が書かれています。読み進めていく中で、2003年から始まり今も混乱した状況が続いているイラクのことを、テレビの向こう側の出来事として捉えてしまっていた自分に改めて気付かされました。集団的自衛権についても詳しく説明されていて、決して遠くの国で起きていることではないという危機を感じるとともに、このままではいけないという思いが溢れました。戦後70年、たくさんの眠れぬ夜を過ごす方々がいらっしゃることに思いを馳せ続け、武力に対して武力で解決しようとしていることを改めて考え直さなければならないと思いました。
本の中で語られている方の言葉にもありましたが、自分にできることは、知ること、そして「自分だったら」と考えること。そのことが、政治や法律の問題を考えることにつながり、それが生きづらさや自分のまわりの生きづらさを抱えた人のことを考えることにつながっていくと思います。
地域の中でふつうに暮らしたい 〜何が「障がい」で、だれが「障がい者」か?
今日は、イイヅカコミュニティーセンターで行われたNPO法人 人権ネットいいづか啓発事業~障がい者問題を考える〜に参加しました。NPO法人ちくほう共学舎「虫の家」事務局長の髙石 伸人さんが、『地域の中でふつうに暮らしたい 〜何が「障がい」で、だれが「障がい者」か?』というテーマで講演されました。
はじめに、地域の中でふつうに暮らすとは健常者の社会で生きるということであり、これは障がいを持っている方にとってハードルが高いことなのだと話されました。また、障がい=なおすべき対象、マイナス、不幸。ずっとそう見られてきた人たちはどう感じてきたのだろうか、分からないからこそ心の奥底を想像しなければならないということや、近代化を進める中で、人に社会の役に立つことを求め、精神障がい者やハンセン病者を隔離し、人生を奪った責任が私たちにあるということについて話されました。
話の中で、「一つだけ障がいを引き取ってくださいと言われたら、あなたは知的・身体・聴覚・視覚・精神のうちどの障がいを引き取りますか」と問われ各々で考えました。その答えには、それぞれの障がい感が反映されている、その障がい感はどうなのか、自分は障がいの最重度から最健常のどの位置にいるのかを問われました。からだの条件はみんな違う、決められた枠の中に入ったら「障がい者」と呼ばれるだけであり、自分との違いが大きい人を見て「障がい者」と呼んでいるのだと指摘されました。
他にも自分の価値の押しつけや、合理的配慮などいろいろな話をされました。その中で特に印象に残ったのは、すべての「いのち」は、とても小さな確率で生まれてきてくれたのであって、それだけで奇跡。生まれてきたいのちに過不足はなく100%なのだという話でした。障がいを持っている持っていない、何かが出来る出来ないではなく、その人のありのままを認め、その人がありのままに生きていくことが大事なのだと感じました。
第2部記念講演「生きているだけですごいんだ~居場所のちから~」
嘉麻市社協設立10周年記念式典第2部では、フリースペースたまりば理事長 西野博之さんに記念講演をしていただきました。
西野さんは、1986年より不登校児童、生徒や高校中退した若者の居場所づくりに関わられています。また、1991年に川崎市高津区にフリースペースたまりばを開設され、不登校児童、生徒やひきこもり傾向にある若者たち、さまざまな障がいをもつ人たちと共に地域で育ちあう活動をされています。
「生きているだけですごいんだ~居場所のちから~」をテーマに、30年にわたる活動の中で感じられたことをお話しいただきました。
まず、大人が感じている不安から子どもや若者が生きづらさを感じていることや失敗から学ぶことがたくさんあるのに、大人が先回りすることで失敗させる経験を奪っていることなど、子どもや若者を取り巻く環境について鋭く指摘されました。
また、子どもが「大丈夫」と思えるように安心の種をまくことが大切であり、不登校やひきこもりが悪いというネガティブな発想から脱却し、子どもたちが「ひきこもっていた時間は意味があった」と思えるように見守り、受け入れることを、一番苦しい思いを抱えているのは誰なのかを考え、「善意」の押しつけにならないように寄り添う支援が必要だとも話されました。

参加された方からは、「これからの地域での活動を考えるきっかけになった」「ひきこもりや不登校の子どもたちに関する考え方が変わった」という感想がありました。
この講演で、西野さんから貴重なお話を伺い、不登校やひきこもりに関して、地域のみなさんのあたたかい目線が求められていること、子どもから大人まで、だれもが集まれる居場所が地域には必要であること、助けてや困ったが言えない方たちに出会うことや居場所を作ることの大切さを学ぶことができました。
今年度は、かまひきこもり相談支援センターができ、少しずつ相談件数も増えてきています。
これからも地域のみなさんと一緒にだれもが安心して暮らせる嘉麻市を考えていきたいと感じました。
法人設立10周年記念式典~さらなる発展にむけて~第一部
今日は、なつき文化ホールにて法人設立10周年記念式典を開催しました。
第一部では、まず本会 野見山副会長から開会のあいさつがあり、村上会長が式辞を述べました。来賓を代表して3名の方より祝辞をいただき、ご臨席された来賓の皆様の紹介をさせていただき、表彰へ移りました。
本会の役員、評議員として10年にわたり在職された方で、本会の発展に寄与し、その功労が顕著な5名の方が会長表彰を、また本会の役員の任務途中でお亡くなりになられ、本会の発展に寄与し、その功労が顕著な2名の方が会長特別表彰を、そして、本会の地域福祉推進委員会委員、福祉推進員を10年にわたり務められた方で、地域福祉の進展に寄与し、その功労が顕著な15名の方が会長感謝を受けられました。
最後に、本会の芹野副会長による閉会の言葉により第一部を終了しました。

廊下には法人設立当時から現在までの嘉麻市社協広報紙「えがお」の表紙をパネル展示しました。パネルを見て「懐かしいね、これから何年経ったんだろうね」という声が聞こえてきて、今までたくさんの方が地域の中で活動されて、今の嘉麻市があるということを感じました。
市民後見人養成講座10日目
午後1時から市民後見人養成講座(10日目)を開催しました。
最初の講義では「当事者支援とは」というテーマで、NPO法人ちくほう共学舎「虫の家」事務局長の髙石伸人さんに講義をいただきました。
「無縁死」「単身化社会」といった言葉が表すように、人と人とのつながりが希薄になってきてしまっている中で、「助け合い」がとても重要な意味を持っていること、「私たちを抜きに私たちのことを決めないで」というような自己決定権を尊重した支援が重要であることなどの話がありました。
また私たちの身近にあるパターナリズムについて、具体的な例を挙げながら、問題点を考えることができました。

2コマ目も引き続き髙石さんを講師に「知的障がい者の理解について」というテーマでお話しいただきました。これまで、知的障がいをもつ方たちがどのように見られてきたのか、またどのよう困難があるのかについて理解を深めました。また、社会には、さりげなく優生思想があふれていること、多様な生き方を認め合うこと、息遣いに耳を澄ませてみる(息遣いに心を寄せてみる)ことなど、ハッとさせられることがたくさんありました。
3コマ目では、宅老所よりあいの代表をされている村瀬孝生さんを講師に、「認知症の理解について」というテーマでお話しいただきました。初めに、認知症と診断されている人の多くは、加齢による変容(ぼけ)であって、認知症として病気として扱ってしまうことには疑問を感じるを投げかけられました。
「ぼけ」という言葉は、忌み嫌われてきた反面、時差ぼけというように人間の変容として、時にユーモアを交えて捉えられてきた歴史があるが、現代は、「ぼけ」を許さない社会になりつつあると話され、ぼけにつきあう、ありのままを受け入れることがいかに大切かを考えさせられました。
地域と家族、専門職がつながることで、その方のありのままを受け入れる「許容量」が増えていくこと、なにか問題が出てきたときが、協力し合ったり、つながりを作るチャンスだと捉えて、ありのままの老いをみんなで受け止める社会をつくっていく視点が重要であることなど、とてもたくさんのことを学ぶことができました。
昨年11月から開催してきたこの講座も残すところ2日となりました。次回は2月16日(火)に開催する予定です。



