今月の一冊

本会の社協だより「えがおNo.145」今月の一冊で紹介した「老後破産 長寿という悪夢」を紹介します。

 生活困窮者自立支援法がスタートした平成27年4月、本会に生活に困窮する方の相談窓口が開設されました。他人に自分の収入が少ないことや困っていることを打ち明けるには大きな勇気がいる中、センターには「今日食べるものもない」「ライフラインが止まっている」といった相談が多く寄せられています。
 私自身が今まで目を向けてこなかった「お金」という困りごととどう向き合うのか、伴奏型支援の難しさを突きつけられる中、「老後破産」というショッキングなタイトルが目にとまりました。
 この本には、年金だけでは暮らしていけない高齢者のリアルな生活や社会との「つながり」を失い、誰のために、何のために、生きているのかわからないという厳しい現実が書かれています。3世代同居が珍しくない昭和30年代。国民皆年金の基礎ができた当時は、今のように核家族化することは予測されていなかったのかもしれません。
 老後破産は、高齢者だけに起きている現象ではなく、働く世代にも「連鎖」や「共倒れ」の形で表れ始めており、若い世代にもそのリスクは続いています。こうした事態を打開するために何が必要なのだろうかと、考えさせられる一冊です。

権利擁護フォーラムを開催します

平成28年に施行された成年後見制度利用促進法について、市民のみなさんと学び、支え合うまちづくりのために、私たちにできることは何なのかを見つけていきたいと思います。ぜひご参加ください。
開催日時 : 平成30年3月19日(月) 13:30〜
会場 : 夢サイトかほ(嘉麻市大隈町1228-1)
参加費 : 無料
第1部
・「成年後見制度利用促進法と市民後見人の役割」福岡家庭裁判所飯塚支部 主任家庭裁判所調査官 横溝良幸さん
・後見市民支援員リポート
第2部は社協職員の連絡会を行います。
参加には申込みが必要です。下記までご連絡ください。
嘉麻市社会福祉協議会 0948-42-0751

1カ月ぶりの梅の木に

1月23日に紹介したお宅の梅の木の近くを通りかかり、どれくらい咲いたかな?と思いのぞいてみると、1割も咲いていなかった花が、6割ほど咲いていました。今週はお天気の良い日が続き、待ち遠しかった春が一段と近づいてきたように感じます。

本会の広報紙「えがお」で紹介している炭鉱の記憶では、地域の方から寄せられた情報をもとに、炭鉱が栄えた時代のエピソードや遺構を紹介してます。今日は、市民の方が「嘉麻市の人が新聞に掲載されてたよ」と、コピーを持ってきてくださいました。本会では、みなさんに興味をもって楽しく読んでもらえる広報紙を目指し、地域の様々な活動や人を紹介しています。「こんな集まりがあるよ」「こんな場所があるよ」などなどの情報を、ぜひお寄せください。

買い物応援

稲築西地区の協議体「なつきちゃんにし」では、買い物や移動に困っているとの声を聞き、稲穂園さんに協力してもらい、買い物を応援する仕組みづくりを行いました。
今日は、2件目の相談を受け、稲穂園の職員さんとご自宅を訪問し、日頃の生活状況を伺いました。
モデル地域になっている行政区では、ご案内のチラシを回覧板で回してもらいました。お買い物にお困りの方で、対象となる方がおられましたら、本会にご相談ください。

なつきちゃんにし ⑩

1月18日(木)、稲築保健センターにて第10回なつきちゃんにしを開催し、13名が参加しました。
前回の協議体で、買い物のチラシを回覧する際に、協議体をわかりやすく説明するため、漫画にしてみたらどうかとの意見が上がりました。みなさんのアイデアから作成したチラシを見てもらい、更に意見交換を行いました。チラシと一緒に協議体の仕組みや今までの経過も載せたほうが分かりやすいとの意見が上がりました。
また、来年度は、地域の方々の声を聞くため、更には協議体の周知を図るためにも各地区の公民館で開催できるよう、行政区長に相談中であることを説明しました。新たな公民館の候補が上がったので、早速、調整したいと思います。

来月の協議体は、2月15日(木)10時から稲築保健センターで開催します。どなたでも参加できますので、ぜひご参加ください。

 

生活支援コーディネーター連絡会

平成30年1月17日(水)、稲築地区公民館にて生活支援コーディネーター連絡会が開催され、県内の生活支援コーディネーター80名以上が参加しました。

初めに、協議体についての説明がありました。住民が主体となって、地域の方に仕組みや協議体の方向性を決めてもらうことや、そのためには生活支援コーディネーターが、今ある社会資源を見える化することが大切であると学びました。
また「我がごと丸ごとの地域づくり」において、地域の連携が必要であること。地域の方に協議体に参加してもらうには、生活支援コーディネーターが地域に出向き、その行政区の生活や困っていることを身近に感じることが大切であると教えられました。
その後、2人組をつくり、生活支援コーディネーターとして取り組みたいことやそのために必要なことを2分間で話し、感想やアドバイスを伝え合いました。
今回の連絡会で、生活支援コーディネーターとしての姿勢や役割を改めて認識することができました。

あっとふるやまだ⑩

平成30年1月16日(火)、第10回あっとふるやまだを開催し、11名が参加しました。

前回、商工会議所から聞いた話を共有し、今後の協議体をどのように進めていくか話し合いました。「仕組みをつくるには、まず地元商店の声を知ることが大事だね」「商業団の方に協議体に参加してもらい、一緒に仕組みづくりを考えたいね」との意見がありました。
仕組みを考える上で忘れてはいけないことは、本当に買い物に困っている人が利用できる仕組みをつくること。年をとっても、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域の買い物に困っている方や地元商店の意見を取り入れながら、仕組みづくりを考えていきたいと思います。
次回の協議体は、平成30年2月13日(金)13時30分〜 山田生涯学習館にて開催します。ぜひお越しください(^^)

凍結にご注意を

昨日に続いて今日も、雪景色の朝を迎えました。今朝は路面が凍結し、公道をゆっくり走る車や足元を確認し、地面をふみしめながら歩く人の姿が多く見られました。
凍てつく寒さの中、ランニングや散歩を楽しんでいる方々の吐く息は真っ白です。

天気予報では、今夜から明日にかけても気温が上がらずマイナスの予報となっており、道路の凍結や水道管破裂の恐れがあります。十分にお気をつけください。

山田地域福祉推進委員会

1月10日(水)、山田ふれあいハウス会議室にて第29回 山田地域福祉推進委員会を開催し、8名の委員が参加しました。
村上委員長の挨拶に始まり、任期満了に伴う新地域福祉推進委員会の構成について選出団体を協議しました。その後、日頃から地域で活動されている委員から、地域の現状や課題、困りごとについて伺いました。
「もっと公民館を上手に利用していき、人が集まり、人を育てる場所として生かしていきたい」「持て余している空き家をどうにかしたいがどこで情報が得られるか、という相談があった」「色々な意見が出てもリーダーシップをとれる人がいないと言うだけで終わってしまう」など、それぞれの視点でたくさんの意見があがりました。また、廃校となった学校の活用方法や建設が予定されている施設などの最新情報についても知ることができ、実際に地域で生活しているからこそ分かるリアルな話し合いができました。

今後は、本日協議した各選出団体に委員の推薦を依頼し、新しい任期での地域福祉推進委員会の開催に向けて準備を進めていきます。各団体の活動状況なども共有することができ、地域の中で様々な役割を担っている方が集まって話し合うことに意義を感じた時間となりました。

成年後見制度

高齢のご家族の物忘れが進行し、お子さんが預貯金の払い出しや株証券の情報開示を求めたところ、成年後見人の手続きを勧められ、払い出しや解約ができなかったとの話を聞くことが多々あります。
成年後見制度は判断能力が不十分になっている方々を法的に支援する制度です。
かま権利擁護センターでは、成年後見制度に係る相談や申立て方法の案内、専門関係機関の紹介など、制度の利用について支援していますので、ぜひご相談ください。