相談からの学びを伝える

社会福祉士の資格取得を目指す大学生が、ある事業所に実習に来ることになり、本会の自立相談支援センターについて話してほしいとの依頼を受け、センターの相談を通して感じたことや学んだことを、事例を交えながら伝えました。
センターが始まった当初は、それまでに想像もしていなかったような相談や考えたこともなかった困りごとを抱えた方の差し迫った生活を目の当たりにして、どうしたら良いのかわからず、解決策も見出すことができず、無力感を感じる日々が続きましたが、その困りごとから必要な事業を作り出したり、協力してくれる方々とつながることができたりと、一歩ずつ進んできた日々を振り返ることができました。
相談者の身になって生活を想像し、いかに自分のこととしてリアルに感じ取り、相談者の希望する生活に近づけるようにどうしたら良いのかを一緒に考えること、その中から支援の方向性を見立てること。簡単ではありませんが、一方的な支援ではなく、「ともに」を大切にしたいと改めて感じました。