災害ボランティア養成講座②

 6月20(日)、嘉麻市役所駐車場にて災害ボランティア養成講座を開催し、11名が参加しました。今回は、住宅の基礎構造や災害時に役立つロープワークについて、NPO法人KID’S workの大久保大助さんにご講義いただきました。
 前半は住宅模型を使って、住宅の構造を確認しました。床下浸水が起きた場合は、基礎の構造はもちろんのこと、畳かフローリングか等によっても対応が変わり、特に畳や床板は、材質によっては取り外すだけでもかなりの労力を有します。また、処理に時間がかかるほど、カビの発生など住環境に影響を与えるリスクが増加するため、限られた時間や環境の中で、効率良く作業することが求められるとのことでした。

 後半はロープワークを行いました。災害時には、被災者の救助や資材の運搬の際など、何かとロープが活躍します。その為、様々な場面を想定して、初歩的な結び方から南京結び(トラックに荷物を固定する結び方)などの特殊なものまで、数種類が紹介されました。見ている時には何となく理屈で分かっていても、実際に体験してみると上手く結べず、苦戦されている方もいましたが、受講生同士で確認しあったり、時にはアドバイスしあうといった場面も見受けられ、楽しんで参加いただけたのではないかと思います。


▲軽トラの荷台を使って南京結びに挑戦しています。

 本講座を通して感じたことは、普段使わない知識は、活用しないとすぐに忘れてしまうということです。ロープワークを例にあげると、これまで何度か触れる機会はあったものの、誰かができるだろう…と敬遠してしまっていたと話される受講生がいらっしゃいました。今回教わる側だった方たちが、得た知識を持ち帰り、今度は周りに広めていく役割を担うことで、「誰かができる」から「誰もができる」を共有する地域づくりの実現につながるのではないでしょうか。そういった意味でも、誰かに話したくなるような、有意義な時間を過ごせたように思います。自分自身も今回学んだことを忘れないようにし、日々の中で活かせるようにしたいと感じました。
 また、本講座の様子をケーブルステーション福岡に取材いただきました。初回放送は終了してしまいましたが、6月22、23日に下記の時間帯で再放送されるとのことなので、時間の都合がつく方は是非ご覧ください。

 毎朝、職場まで通勤しているときに登校中の小学生とよく一緒になります。先日、小学校の先生と話した際に、「社協の職員さんの通勤時間と被っているから、大人がいる環境の中で子どもたちが安心して登校できる」というようなことをおっしゃっていました。あまり気にしていませんでしたが、意識を変えることで見守り活動の1つになるのだと感じました。子どもたちの行動に気をつけながら、通勤時間を過ごしたいと思います。

嘉麻市災害ボランティアセンター

近年、線状降水帯がもたらす豪雨により、各地で災害が頻発しています。本会は、平成25年に嘉麻市と災害ボランティアセンターの設置等に関する協定を結びましたが、時間の経過とともに現状に即していない事項が出てきたため、防災対策課と見直しに向けて話し合ってきました。
今日は協定締結に向けた最終確認と、嘉麻市災害対策本部に組織された市民・ボランティア班との顔合わせが行われ、今後は細かな取り決めや情報共有を図っていくことになりました。

災害ボランティア養成講座1日目

6月13日(日)、山田ふれあいハウス会議室にて、令和3年度災害ボランティア養成講座を開催し、10名が参加しました。初日となる今回は、九州防災パートナーズの藤澤健児さんに、災害ボランティアの目的・役割についてご講義いただきました。
 被災経験は、恐怖や不安につながる他、家を失ったり、コミュニティとの断絶による孤立を生んだりと様々な影響を与える可能性があります。そのため、災害ボランティアと一口にいっても、現場支援や避難所支援など多岐にわたり、各機関が得意な分野を担うことで、総合的に支援に取り組むことが重要であると学びました。
 一方で、外部の支援団体や公的な機関では対応できない、地域ならではの困りごとに直面することもあり、そういった点で、本講座のメインテーマである地域ボランティアの重要性を再確認するきっかけになりました。
 今回の講義を通して、個人的に特に印象に残ったのは、被災による関連死は、事後、時間が経過して増加する傾向にあるということです。このことから、災害は乗り越えて終わりではなく、むしろ、そこからの支援をどう展開していくかが重要なのだと感じました。支援を求めている人に必要な支援が届くように、災害ボランティアセンターとしての役割を整理し、有事に備えたいと思います。

熱中症

最近、急激に平均気温が上がり、30℃を越える日も多くなってきました。少しずつ夏に近づいてきているのが分かる中、この時期に注意すべきなのが熱中症ですね。
ニュースでも取り上げられていますが、特に昨今はマスクの着用により、熱がこもりやすかったり、喉の渇きに気づきにくかったりと、例年とは違うところに影響が出ています。定期的に水分を摂ったり、1~2分時間を取って、思いきってマスクを外し、一息いれるタイミングを作ったりしてもいいかもしれません。感染対策も大事ですが、無理のない範囲で自分にあった方法を見つけ、熱中症対策も心がけていきましょう。

 新聞を読んでいると、200168日に起こった大阪教育大附属池田小学校の事件から20年経ったという記事を見つけました。そして、この事件を機に校門の施錠や防犯ブザーの配布、登下校時の教職員による見守りなどの防犯対策が進んだと書いてありました。
 現在、このような防犯対策は普通になってきました。その当たり前だと感じていることが教訓の上にあったのだと知り、過去を振り返ることの大切さを感じました。
 「温故知新」故きを温ねて新しきを知る。仕事でも私生活でも原点に帰ることや過去の教訓を活かすことを忘れないようにしたいと思います。

相談からの学びを伝える

社会福祉士の資格取得を目指す大学生が、ある事業所に実習に来ることになり、本会の自立相談支援センターについて話してほしいとの依頼を受け、センターの相談を通して感じたことや学んだことを、事例を交えながら伝えました。
センターが始まった当初は、それまでに想像もしていなかったような相談や考えたこともなかった困りごとを抱えた方の差し迫った生活を目の当たりにして、どうしたら良いのかわからず、解決策も見出すことができず、無力感を感じる日々が続きましたが、その困りごとから必要な事業を作り出したり、協力してくれる方々とつながることができたりと、一歩ずつ進んできた日々を振り返ることができました。
相談者の身になって生活を想像し、いかに自分のこととしてリアルに感じ取り、相談者の希望する生活に近づけるようにどうしたら良いのかを一緒に考えること、その中から支援の方向性を見立てること。簡単ではありませんが、一方的な支援ではなく、「ともに」を大切にしたいと改めて感じました。

6月心配ごと相談のご案内

6月の心配ごと相談は、以下の日程で開催します。
2名の相談員が、地域のみなさんが抱える生活上の悩みや困りごとの相談に応じます。
先に相談されている方がいらっしゃる場合、お待ちいただくことがありますので、ご了承ください(相談は無料で、事前予約の必要はありません)。
なお、6月9日の開催場所については稲築地区公民館を予定しておりましたが、緊急事態宣言の延長に伴い、山田ふれあいハウスに変更させていただきます。お間違いのないようご注意ください。23日の開催場所についても変更になる可能性がございますので、事前にお問い合わせをいただけると幸いです。

開催日時
6月9日(水)13:00〜15:00
6月23日(水)13:00〜15:00

第74回理事会

6月4日(金)、山田ふれあいハウス会議室にて第74回理事会を開催し、以下の議案について承認されました。
・議案第236号 次期理事候補者の定時評議委員会への推薦について
・議案第237号 次期監事候補者の定時評議委員会への推薦について
・議案第238号 次期評議員候補者の評議員選任・解任委員会への推薦について
・議案第239号 次期評議員選任・解任委員会委員の選任について
・議案第240号 令和2年度事業報告及び収支決算書について 監査報告
・議案第241号 令和3年度第一次補正予算について
・議案第242号 第5回定時評議員会の開催について
また、以下の事項を報告しました。
・報告第74号 定款第21条4項に係る理事会報告事項について
・報告第75号 高額寄付について
・報告第76号 登記手続きの完了について

 先日、あるテレビ番組を見ていると、興味深い話がありました。それは「遠くの音が聞こえたら、そのあと雨が降る」という話でした。
 雨が近づくと低気圧が接近し、上空にあたたかい空気がはいりこみます。音は温度の高い方から低い方に曲がるという性質を持っているため、音が空に逃げずに地上にとどまり、音が聞こえやすくなるそうです。
 いつもは聞こえない音が聞こえたときは雨が降る合図かもしれないので、気にかけてください。