今日は、夢サイトかほで、第9回の支えあいのまちづくりサポーター養成講座を開催しました。今回は、Office keiのカウンセラー 中島晶さんをお招きしました。
まずは、児童虐待の定義や分類について、わかりやすく説明いただきました。しつけと児童虐待の違いや虐待を受けていることに気づいていない子どもが多いことを話されました。また、児童虐待の相談件数が増えていることは、悪いことではなく、助けられている子どもが増えていることであると強調されました。
その後は、ご自身の体験を語られました。誰も助けてくれなかったことや児童虐待の被害者だったと気づいたのは、大人になってからだったこと、またその時に自分が虐待をしているのではと思ったことなど心にせまるお話でした。また、助けてと言えずに悩んでいるのは、子どもだけではないことも教えていただきました。
参加者の方からは、「貴重なお話をしてくださったことに頭が下がります。」「現在子育て中なので、いろいろなことが頭をよぎりました。実際に虐待にあった方に出会ったときに私はどうすればよいのか、何ができるのかを考えていきたいと思いました。」との感想をいただきました。
支えあいのまちづくりサポーター講座としては最終回の講座でした。たくさんの方と少数者の側からの問題提起について考えることができる時間となりました。
投稿者: kihara
筑後地区社協ひきこもり研修
今日は筑後市中央公民館で開催された筑後地区社協職員連絡会全体研修会に参加しました。
まずは、「家族会組織化を通して知った筑後地区の現状と課題」について、筑後市社協の卜部さんから説明がありました。将来を担う若者を支える仕組みがないことが大きな問題であることや筑後地区での連携の必要性について話され、みなさん真剣に聞き入っておられました。
また、SOSに気づき、それを地域社会の問題にしていくことが、社協の基本的な役割であるという話もありました。
その後、嘉麻市社協が行うひきこもり支援について話をしました。平成23年度から今までのひきこもり支援事業や、困りごとを抱えているが助けてが言えない方と社協がつながることについて話をしました。
午後からは、職種ごとに分かれ、職種を生かした支援の仕組みについてグループワークをしました。
ひきこもりという課題を身近に感じていることや何ができるかを真剣に話し合いました。
これからのひきこもり支援に参考になる話ばかりで、たくさんの学びがありました。
生活支援コーディネーター養成研修2日目
生活支援コーディネーター養成研修(2日目)
昨日に続いて、平成27年度福岡県生活支援コーディネーター養成研修(2日目)を受講しました。
午前中は、本会の木山事務局長から、地域アセスメントとは何なのか、どのような手法や効果があるのかの話を聞きました。
誰も排除されず、その人らしく生き生きとした生活を営むことができる地域づくりを目指すコミュニティソーシャルワーカーとして、大切な視点や考え方を学びました。
午後からは、北九州市社会福祉協議会の磯田さんから、北九州市の地域状況や地域支援コーディネーターの活動、活動を通して見えてきた課題や成果について話を聞きました。
その後、グループに分かれて事例検討を行いました。少ない情報の中から、ワーカーとしての想像力を膨らませ、様々な視点から解決策を導き出す手法を通して、課題を整理し解決策を考え、個別の課題を地域課題に転換する実践を学びました。
最後に、さわやか財団の阿部さんから、全国の市町村でどんなサービスが創出されているのかを聞き、身体の居場所ではなく心の居場所を作る事やリスクマネジメントに配慮する事などを学びました。
最後のグループワークでは、いろいろな要望が書かれたカードを選び、それを手伝ってくれる人を探す「助け助けられゲーム」を行いました。
2日間の研修を通して、地域支援コーディネーターとして、今から何をしていかなければならないのかを学ぶことができました。
総合事業への理解を深める
生活支援コーディネーター養成研修(1日目)
北九州八幡西生涯学習センターで開催された、平成27年度福岡県生活支援コーディネーター養成研修(1日目)を受講しました。
まず初めに、福岡市社会福祉協議会の藤田さんから、生活支援コーディネーター及び協議体の目的や役割について、福岡市の取り組みを交えて話がありました。次に、直方市健康福祉課の宇野さんから、生活支援コーディネーターと協議体の活動理念や従来の制度での課題を踏まえた地域づくりのあり方についての話がありました。
次に、福岡福祉サービス協会の野口さんから、高齢者の身体機能や生活環境の変化により生じる生活ニーズへの対応方法についての話がありました。
最後に、さわやか財団の阿部さんから、先進地でどのようにして生活支援コーディネーターや協議体がつくられたのかを聞いた後、グループに分かれ、協議体に入ってほしいメンバーを考えました。
大人から子どもまで、誰もが地域で暮らせる支えあいのまちづくりについて深く学ぶことができました。
明日は、地域アセスメントの手法やサービス開発の方法など、より実践的なことを学びます。
職員自主勉強会で菊池恵楓園へ
今日は、職員自主勉強会として、ハンセン病回復者の方々が生活されている国立療養所菊池恵楓園へ行きました。
現地に到着し、まずは、入所されている杉野芳武さん、桂子さんご夫妻の講話を聴きました。
入所するときの複雑な思い、収容所のような生活、様々な差別を受けてきたことを話されました。辛い過去を振り返り、お話をしてくださる、このことをどう受け止めていくのか、職員一人ひとりが考えていかなければいけないと感じました。
また、社会交流会館学芸員さんから差別についての話がありました。自分の中にある差別の心に気づくことが大切だと思いました。
その後は、社会交流会館歴史資料館や園内を見学しました。納骨堂には、故郷に帰ることができないたくさんのご遺骨が置かれ、その数は1000を越していました。無言の叫びを胸にとどめ、フィールドワークを終えました。
様々なことを学んだ勉強会となり、これからの仕事につなげていきたいと感じました。
みんなの力で地域を支えあう
今日は、みんなの力で地域を支えあうフォーラムを開催しました。
第一部は、「市民後見人の役割と成年後見制度の活性化〜2025年問題を考える〜」をテーマにNPO法人高齢者・障害者安心サポートネット理事長の森山彰さんから講演いただきました。
団塊の世代が75歳を迎える2025年には、ますます成年後見制度の利用が増えること、その担い手として市民後見人が注目されていることなどを教わりました。自己決定を大切にしながらその人らしい生活を送ることを地域で支えるための成年後見制度であることを改めて感じました。
午後からは第二部として、公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート福岡支部の副支部長加藤丈雄さんから「成年後見制度の問題点と民法改正について」をテーマに講演いただきました。その後は2つの分科会に分かれ、グループワークをしながら成年後見制度の実務を学びました。
分科会1では、引き続き加藤さんにファシリテーターをしていただき、法人後見をしている社協を対象に課題を共有しました。
分科会2では、山鹿市社協の芥川智之さんにファシリテーターになってもらい、「なぜ、社協が成年後見制度に取り組むのか」について考えました。
たくさんのみなさんと地域で安心して暮らせるまちづくりについて、学ぶことができた1日でした。
理解を深めた分科会
今日も昨日に引き続き、生活困窮者自立支援全国研究交流大会に行ってきました。
2日目の今日は、分科会形式だったので、3つの分科会に職員が分かれて参加しました。
第1分科会は、「再入門!生活困窮者自立支援法」をテーマに、必須事業である相談支援事業や就労支援の考え方を、実践実例から支援を拒否される方へのアプローチなどを学びました。
第2分科会は、「自立相談支援 どう受け止めるか、いかにつなぐか?」をテーマに、実践報告がありました。多様なつながりをいかにつくっていくのか、当事者の主体性をいかに引き出していくのかを考えました。
第6分科会は、「貧困の連鎖をとめる 子ども・若者支援」がテーマでした。貧困の連鎖を防止するために必要な新しい支援の輪や学習支援でつながる子どもたちとの関わり方について学びました。
最後に、全大会として今回の大会のまとめがあり、この制度は、これから現場で作っていくものであり、地域を作っていくものであるとの話がありました。二日間の研修でたくさんのことを学び、困りごとを抱えた方と一緒に地域を作っていくことの大切さを深く感じました。
SOSが言えない方を支える
今日は、福岡大学で開催された第2回生活困窮者自立支援全国研究交流大会に職員3名で参加しました。
生活困窮者自立支援法の施行から半年が経ったことを踏まえ、この制度の意義や背景、現場での課題などについて、基調鼎談やディスカッション、徹底討論などがありました。生活困窮者自立支援全国ネットワークの主催の大会で、全国から集まった支援関係者は、約1600名もおられました。満員の会場は、学びを深めようという熱気に満ちていました。
本会では、嘉麻市から委託を受け、かま自立相談支援センターを今年の4月に開設しました。話を伺いながら、いろんな方から受けた相談が頭に浮かびました。寄り添い、一緒に考えていくことの大切さを改めて感じ、前向きな気持ちになりました。明日は、2日目で、分科会があります。しっかり勉強してきます^_^