南阿蘇支援竹田ベースキャンプ58日目

6月24日、今日の南阿蘇は朝からとても強い風が吹き、雨が降ったかと思えば、陽が差したりと、不安定な状態でした。
本会職員は、ニーズ班に入り、これまで活動して完了したお宅などを地図へ落とし込んでいく作業をしました。
また、午後からは新たに相談を寄せられた方を状況確認のために訪問しました。
一軒目の方は、石垣が崩れて、大きな石が道路に転がり、隣の方の通行の邪魔になっているため、他のところに移してほしいという相談でした。家は二階部分が瓦の重みでつぶれてしまい、孫、ひ孫さんと慌てて逃げ出されたそうです。今も雨が降り込む倉庫で生活をされていて、今晩の雨を心配されていました。
また、2軒目の方は、地震でできた家の裏の地割れが、先日の大雨によって、崩れ、床下に土砂が流入していました。
ようやく家の中の片付けの見通しがたちそうかなと思っていた矢先に起きて、避難していても雨でまた崩れるのではないか心配だと話されていました。
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夕方からは激しい雨が降ったり、止んだりを繰り返していて、明日にかけても大雨が予想されています。
これ以上被害が拡大しないこと、天気が回復して、ボランティアの活動が再開できることを願っています。

平成28年度ひきこもり相談員研修

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6月23日、今日は、「ひきこもる気持ちへの向き合い方」をテーマに、平成28年度ひきこもり相談員研修を行いました。
不登校やひきこもりの経験がある講師の三村吉郎さんから、自身の経験をもとに、ひきこもりに悩む当事者の気持ちや関わり方についてお話をしていただきました。

ひきこもる原因は人それぞれですが、理由として、家以外に自分の居場所を見付けることが出来ず、誰からも認めてもらえないと感じることにあるそうです。
ご家族は、何とか外に出て欲しい気持ちから「アルバイトしなさい」「学校に行きなさい」と言ってしまう方も多いようですが、それがプレッシャーとなってしまいます。
ひきこもっている方は、決して外に出たくないわけではないことを、周りの家族や支援者は理解し、ひきこもる気持ちに寄り添う支援が必要であると考えさせられました。

三村さんがひきこもらなくなったきっかけも、フリースペースで認め合える仲間との繋がりや、ひきこもりの自分を次第に受け入れてくれた家族の存在にあったそうです。
ご家族のお気持ちを考えると、難しい時もあるかもしれませんが「寄り添い・思いやり・見守り」を継続させていくことが重要だと教えていただきました。

今日の講演を受け、 周りから認めてもらえないと感じながら過ごす毎日は苦痛であり、「話が出来て当たり前」「社会性があって当たり前」といった社会に出るにはとても勇気が必要なことなのだと念頭に置き、ひきこもり支援に関わっていこうと思いました。

当社協でも毎週木曜フリースペースを行っています。
興味のある方は是非、お電話ください!

嘉麻市社会福祉協議会:0948-42-0751
担当:木原・眞杉

南阿蘇支援竹田ベースキャンプ57日目

今日の南阿蘇村災害ボランティアセンターは、今にも雨が落ちてきそうなどんよりとした朝を迎えました。当初の予定どおりボランティア活動の受け付けは休止でしたが、ブルーシート張りのニーズがたまっていることから、日向市消防職員会議の皆さんにお願いすることにしました。

昨日の活動で土嚢を使い切っていたので、本会職員と中津社協職員さんとの二人で活動に間に合うように約30袋を準備しました。

その後、本会職員は5人の消防士さんに同行し、午前2件、午後1件のブルーシート張りの活動を終えました。正午前ごろから激しい雨が降り出し、屋根に上る消防士さんの足元も滑りやすく、非常に悪いコンディションの中でしたが、慎重にかつ手際よく作業を進められていました。

状況に合わせて、ブルーシートの張り方も柔軟に変えていく中でとても印象的だったのが、一人の発案に対して、全員に意見を求め、ほかに良い案がないか、あるいは理解が共通のものなのかを確認したうえで作業にかかられていることでした。

経験や年齢に関係なく全員に聞くことによって、効率的で安全な方法を取り入れ、全員が同じ目標に向かおうという「チームワークの条件」のようなものを感じました。

この3日間、消防のみなさんの活動に同行させていただき、私たちの仕事においても大切なことをたくさん学びました。ありがとうございました。

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第三期市民後見人養成フォローアップ講座3日目

6月22日、今日は第三期市民後見人養成フォローアップ講座3日目を開催しました。
特別養護老人ホーム初花施設長の百枝孝泰さんから「自己実現、自己決定を尊重した支援について」というテーマでお話を伺いました。
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市民後見人養成講座基礎編でも講師として来てくださった百枝さんは、最初に基礎編の振り返りを行い、成年後見制度ではできるだけ自分の人生は自分で生きていけるように、その人の自己決定を尊重した支援をとおして本人の最善の利益を目指すことが大切だという話がありました。
次に演習として3つの事例を基に、「自分だったらどうするか、後見人等としてどうするか」考え、次に近くの人と意見を交わしました。
まとめの部分では、自己決定は本人の特性や周りの環境が大きく影響すること、本人にあった選択肢を探していくためには本人自身や周りの環境をよく見ることが重要であること、また「もし自分だったら」と置き換えて考えることは必要なこともあるが、それだけでは自分の価値観を押し付けてしまう危険があること、何が正解かはわからないけれど、本人と一緒に悩みながら、省み乍ら支援していく姿勢が大切であることを学びました。
次回は6月29日に開催します。

南阿蘇支援竹田ベースキャンプ56日目

早朝、震度4の揺れで目を覚ますと、道路を叩きつけるような雨と雷で嵐のような状況でした。こうした悪天候のため、南阿蘇村災害ボランティアセンターの活動は休止となりました。

しかし、断続的に降り続く豪雨による雨漏りがひどく、屋根のブルーシートを張りなおして欲しいという相談が数件入り、本会職員は日向市消防職員協議会の方と二人で現地調査を行いました。直ぐにでもやってもらいたいというお気持ちは十分に伝わってくるのですが、雨だけではなく時折吹く強い風で危険が伴うことを理解していただき、明日以降の活動にさせてもらいました。

他の1件も同様に、部屋一面にブルーシートを敷きつめ、その上にいくつものバケツが並べてあり大変な状況でしたが、降り止まない雨のために活動は延期させていただきました。

阿蘇大橋が崩落した黒川を見に行くと、数日間の雨が濁流となり水しぶきを上げながら激しく流れていました。もうこれ以上の被害がこの地に訪れないことを心から願います。

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大雨に警戒してください

6月22日、今日は、朝から雨となり、時折非常に激しく降っています。
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午後1時過ぎには、土砂災害警戒情報が、またその直後には、熊ヶ畑地区、宮野地区、足白地区に避難準備情報が出されました。
市防災対策課の方の話では、午後4時の時点で、市内で被害は出ていないとのことです。
しかし大雨、洪水警報は継続中で、今後も激しく降ることも予想されます。
不必要な外出は控えていただき、今後の気象情報に十分にご注意ください。

南阿蘇支援竹田ベースキャンプ55日目

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本日の南阿蘇村災害ボランティアセンターは、定例の休止日でした。

南阿蘇村は、昨夜の豪雨で村内各所で土砂崩れによる通行止めが発生しており、震災に加えて水害も心配される状況です。

さて、本会職員は、日向市消防職員協議会の3人に同行し活動しました。倉庫の屋根にブルーシートをかけて欲しいということで、現場に到着すると、まずは、作業の完成イメージを全員で確認し、そのための行程を打ち合わせて取りかかります。作業中も声を掛け合って安全を確保しながら、手際よく作業を進めます。

日頃から危険と隣り合わせの現場で過ごされている方々から、大変貴重な学びを頂きました。他人の安全確保のためには、自分が安全に作業をすることが必要であり、十分な準備と心配りが欠かせないことなどは、私たちの普段の仕事にも通じることだと感じました。

私は、割れた瓦の撤去やロープ張りなどの後方作業を行い、2時間半で全てを終えました。後片付けをしていると、隣家の方から「昨日の雨で田んぼに山から流木が入り込み取り除けないか」という相談を受け現地を見に行きました。

田植えを終えたばかりで、綺麗に整列している稲苗を覆うように、土砂や大小様々な木々が流れ込んでいて、明日以降、天候を見ながら活動することにしました。

午後からも消防の人たちに同行して、屋根のブルーシート張りのお手伝いをしながら、気配りや目配りの仕方などを経験させてもらいました。作業を終えてセンターに戻ると、施設の駐車場に土砂が流れ込んでいるという電話が入っており、早速、現地確認に行くことにしました。近くの川が増水し、そこから押し流された土砂が20センチほど堆積しており、人手がいることから明日以降の活動になることを告げると、「今夜の雨でさらに流れ込むのでは」と心配されていたので、土嚢を取りに帰り応急処置を行いました。

明日は、嘉麻市からボランティアバスを予定していましたが、雨予報のために残念ながら中止となりました。また、機会がありましたら、ぜひご尽力ください。

かま福祉ネットワーク委員会役員会

6月21日、かま福祉ネットワーク委員会の役員さんと事務局が集まって、8月31日に予定しているネットワーク会議の打ち合わせを行いました。
限られた時間の中で、かま福祉ネットワーク委員会としての方向性や目標、実際に行う活動を明確にできるように、どのように進行したら良いのかを話し合いました。
まずは、地域にどのような課題があるのかを整理することにし、会議の前に、各法人が今までに受けた相談の中で解決できなかったケースを集め、個別ケースの中から地域の課題を整理することと、グループワークで事例検討する中で、制度の狭間にある課題や複合的な課題を整理することにしました。その上で、かま福祉ネットワーク委員会として出来ることをみなさんで考えます。
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ネットワーク委員会が、地域の新たな支え手として活動していけるよう、市内の社会福祉法人が連携して取り組んでいきたいと思います。

福岡県における新地域支援勉強会

6月20日、午後1時30分から稲築住民センター2階会議室で、さわやか福祉財団主催の主催による『福岡県における新地域支援勉強会』が開催され、県内の市町村社協、行政の担当課、地域包括支援センターの職員など55名が参加されました。
今回は、初めにさわやか福祉財団の竹下さんから地域ケア会議と協議体の違いについて説明がありました。地域ケア個別会議、地域ケア推進会議、第1層協議体、第2層協議体のそれぞれの役割を抑え、連携していくことが必要であることを学びました。
その後、それぞれの市町村の進捗状況や今後の進めていくうえでの課題などを発表され、共有しました。
住民の方が主体的に参加し、その地域のニーズに即したサービスを作っていける協議体づくりを進めていくこと、そのためにもやはり、もう一度地域を見つめ、その状況や課題を多くの住民の方と共有していく活動を丁寧に行っていきたいと思います。