平成から令和へと年号が変わり、本会でもいろいろなことがあり、慌ただしく日々が過ぎ去って行ったような気がします。
そんな日々の中、生活に困窮した方や認知症などにより、さまざまな困りごとから生きづらさを抱えた方などとの出会いを通して、私自身、多くのことを学ばせてもらいました。
学んだことが、次の相談に生かされることもあり、充実した日々を過ごすことができました。
4月からは、事務所が山田ふれあいハウスに移転することになっています。今まで以上に、困った時に頼ってもらえるような社協になれるよう、努力していきたいと思います。令和2年も、宜しくお願いします。
月: 2019年12月
私たちの役割
本会の権利擁護センターでは、月に1度、市民支援員を交えた会議を行い、金銭管理のサポートをしている方の情報交換をしています。今月の会議では、市民支援員として活動するAさんが「今年の秋から訪問しているBさんは、初めてお会いした時は緊張した様子でした。早く打ち解けられるといいなと思っていたのですが、3回目に訪問したときには「お金の管理を手伝ってもらえるようになってから、生活が安定し、自宅にテレビもつけられるようになり、嬉しいです」と笑顔で話してくれたので安心しました」と話されました。
Bさんが安心して生活できるようになったことで、表情も明るくなったエピソードを聞き、温かい気持ちになるとともに、私たちは利用者さんの生活を支える、重要な役割を担っているんだと改めて感じた瞬間でした。
100年を超える家
先日、Aさんのお宅を訪問した時に、大きな梁があったため、話を伺うと明治時代に建てられたお家とのことでした。
冬は、隙間風が入って寒いため、サッシとサッシの間にスポンジを張ったり、工夫しているそうです。特に、コタツホース(ファンヒータから温風をコタツに取り込むホース)は、暖かくて電気代の節約にもなっているとのことでした。
Aさんは、子どもさんたちは他に家を建てているため、この家も自分の代で終わりかなと少し寂しそうに話されました。
今年もご協力ありがとうございました
本会では、市民のみなさまからお寄せいただいたアルミ缶とリングプルを換金し、貸し出し用のチャイルドシートを購入しています。
先日、2019年最後となる14回目のアルミ缶換金へ行ってきました。今回のアルミ缶・リングプルの重量は20kgで、1月から12月までにお寄せいただいた総重量は、948kgにもなりました。
年末年始にかけて、親族や友人の集まりなど、ご家庭で飲み物を飲む機会が増えると思いますので、飲み終えたアルミ缶は捨てずに、ぜひ本会にお寄せ下さい。
また、アルミ缶お寄せいただく際は、できる限りでかまいませんので潰していただけると助かります。
アルミ缶は、以下の窓口にて受け付けております。来年もご協力をよろしくお願いします。
★稲築住民センター 嘉麻市岩崎1143番地3
受付時間 平日 8:30~17:00
★山田ふれあいハウス 嘉麻市上山田502番地6
受付時間 8:30~17:00(12月28日~1月4日までは休館)
プレゼント
12月27日、今日は仕事納めでした。
生活費をお届けし帰ろうとした時、玄関に、紙皿でできたリースが飾られているのを見つけました。
リースとペットボトルのスノードームは、デイサービスの隣にある幼稚園の子どもたちが作ったもので、クリスマスにプレゼントしてもらったそうです。
Aさんは、今年一番の笑顔で「デイサービスで、子どもたちに何か作って、ババちゃんからと言ってお返ししたい」と話し、とても嬉しそうでした。
空き家管理
空き家管理住まいる事業を契約している8件のお宅を、協力会員と職員がペアを組んで1週間かけて訪問し、基本サービスを行いました。
その際、庭の草が伸びたお宅があり、家主に報告した上で、草刈りをしていると、草の中からカエルが飛び出してきました。樹の色にそっくりです。冬眠の準備はできたのかな?
あっとふるやまだ⑧
12月24日、筑紫集会所であっとふるやまだを開催し、12名が参加しました。
先日行われた市バス説明会に参加した職員がいたため、デマンド型の交通手段についてみんなで共有しました。疑問や不安に思うことなど意見を出し合い、質問を整理し、明日の説明会に参加する人に確認してもらうことになりました。
その後は、高齢者の一人暮らしや空き家、危険に感じる道路や災害の不安があるエリアを確認し、筑紫行政区の地図に落とし込みました。住んでいるからこそ分かることや同じ行政区でも把握できないこともありましたが、今後も地域を回りマッピングを続け、見える化を目指したいと思います。
気持ちの変化
10月から日常生活自立支援事業の利用を始めたAさん。
本会が関わることになったのは、担当のケアマネージャーから「Aさんがお金を使いすぎてしまい、次の年金支給日まで食べるものも買えない状況にある」と相談があったことがきっかけでした。
契約して2カ月が過ぎ、Aさんの気持ちに変化がありました。度々「通帳が手元にないと寂しいから、返してほしい」と話していたAさんですが、「どうしたらいいか分からなくなった時、相談にのってもらって助かっている。通帳を返してほしいと言ってきたが、2月までは手伝ってもらえないか」と話すようになりました。
Aさんがどのような思いで「2月まで」と話したのかは分かりませんが、本人が考えて決められることを尊重しつつ、安心して生活ができるようにお手伝いしたいと思います。
嘉麻市認知症家族の会「こころ音の会」 12月
12月21日(土)、山田ふれあいハウスにて嘉麻市認知症家族の会「こころ音(ね)の会」を開催して3名が参加しました。
先日、市外に在住の在宅で介護をされている方からこころ音の会について問い合わせがあり、見学をしてみたいとの相談があった事をみなさんに伝えたところ、ぜひ見学に来てもらって情報交換をしたいとの意見が出ました。来年、実際に参加してもらって、 交流ができたらと思います。
嘉麻市認知症家族の集い「こころ音の会」は認知症の方を介護しているご家族が集まり、今抱えている悩みや不安を話して、解決に向けてお互い考えていく場です。事前申し込みは必要ありません。お菓子やお茶を飲みながら、お話してみませんか。