嬉しいお誘い

先日、漆生東行政区にお住まいの方から、坂道の上にある炭鉱住宅に住んでいる高齢者は、買い物や通院に困っている方が多いことや道を挟んだ公営住宅にお住まいの方々との世代間の差があり、地域の繋がりが希薄になっているとの話を聞きました。
今日は、行政区長さんのお宅に伺い、区長さんから見た地域のことを教えてもらいました。「地域のことを話すんだったら、公民館で開催しているカラオケ教室のメンバーに声をかけてあげるから遊びにおいで」と誘ってもらいました。
気軽においでと誘ってもらえるのは、コミュニティソーシャルワーカーとして、とても嬉しく、ありがたい言葉だなぁと実感しました。

山口県地域生活定着支援センター視察研修

2月19日、職員4名で山口県社会福祉協議会が運営する山口県地域生活定着支援センターに、視察研修に行きました。
地域生活定着支援センターは、保護観察所からの依頼で、高齢または障がい等をもち、出所後の住居や家族等の引受手がなく、自立した生活を営む上で、福祉サービスを受けることが必要であると認められる方、また、特別調整の対象となることを希望し、個人情報を提供することに同意している方を対象に、矯正施設を退所する6カ月前から、ご本人と信頼関係を築きながら、出所後のサポートを続けておられます。
今回の視察は、刑余者の出所後の支援と社協の地域福祉活動をどう結びつけていくのかを探ることが目的でしたが、今日の話を聞き、触法という現実が大きな壁となり、地域で支えるネットワークを作っていくのはとてもハードルが高いとわかりました。
このことは、とても難しい課題ですが、再犯を繰り返すことなく、地域で生活していくためには、困った時に相談できる相手や声をかけてくれる人のサポートがとても大切になります。
地域には、間違いなく刑余者の方が生活されています。私たちは、社協としての相談機能を高めていくとともに、関係機関とのネットワークを築いていき、また、受けた相談を地域のみなさんと一緒に考え広めていくことを、これからも続けていきたいと思います。

買い物応援

稲築西地区の協議体「なつきちゃんにし」では、買い物や移動に困っているとの声を聞き、稲穂園さんに協力してもらい、買い物を応援する仕組みづくりを行いました。
今日は、2件目の相談を受け、稲穂園の職員さんとご自宅を訪問し、日頃の生活状況を伺いました。
モデル地域になっている行政区では、ご案内のチラシを回覧板で回してもらいました。お買い物にお困りの方で、対象となる方がおられましたら、本会にご相談ください。

介護を楽しくする工夫

 先日、とても素敵なご夫婦に出会いました。
 Aさんは、ご自宅で要介護5の認定を受けたご主人と2人暮らしです。7年前にご主人が脳幹出血を発症されて以降、自宅での介護が続いています。介護が始まった当初は、自由にならない体を嘆き「死にたい」とAさんに訴えられ、Aさん自身も慣れない介護に、「なぜ、どうして」と、追いつめられる日々が続いたそうです。
 ある日、涙ながらに「殺してくれ」と言われるご主人に、Aさんは「お父さんを殺したくない。辛いと嘆きながら過ごすより、二人でもっと楽しく生活しようよ」と声をかけました。二人で話し合いながら、様々な医療・福祉サービスを利用し、少しずつ自分たちらしい生活を築いておられます。
 デイサービスのない日は、前日から「お父さん、明日はいつもより1時間ゆっくり起きようか」と二人で朝寝坊をしたり、Aさんの頑張ったご褒美にネイルを楽しんだりされています。

 今の目標は、Aさんが70歳を迎えるあと3年間を、自宅で二人で暮らすこと。その時が来たら、自分たちの体と相談しながら、またそれからのことを考えようと決めているそうです。
辛いな、きついなと思う時は、少し離れる時間を作ること。ご褒美や楽しいことを見つけること。短いスパンで頑張りすぎないこと。これらに、在宅介護のヒントが隠されているのかもしれません。どちらかだけが頑張るのではなく、お互いがお互いを思い合う姿に、温かな気持ちになると同時に見習いたいなと素直に感じる出会いでした。

今日も雪景色

今日も、一面雪景色の朝を迎えました。通勤時間は、路面凍結による影響でゆっくり進む車が多く、あちらこちらで渋滞となっていました。
通学路上の危険な交差点には、交通安全協会や民生委員さんなどの地域の方が、今日も見守り活動をされていました。凍てつく寒さの中、信号が青になるのを待ちながら、「おはよう、寒いね。風邪ひかないようにね」と優しく声をかけられる様子を目にしました。ある小学校の坂道では、子ども達や送迎する車が滑らないように、前日から先生や地域の方が協力して、融雪剤をまいてくださったそうです。
子ども達は、家族だけでなく学校や地域の方に支えられながら、日々成長していきます。地域のつながりが希薄化していると言われがちですが、日常の中にある繋がりを大切にしたいですね。

来年度に向けて

地域の方と顔の見える関係をつくっていきたい。もっと地域の方々の声を聞きたいとの思いから、行政区長さんにお会いして、地域にある活動の場を教えてもらったり、協議体の開催について相談したりしています。
サロン以外にも、囲碁やフラダンス、お茶飲み会などの集まりの場があることや出会った人から炭鉱が栄えていた頃の話が聞けたりと、思いがけない発見がありました。
改めて、アウトリーチの大切さを実感するとともに、もっともっとこの繋がりを広げていければいいなと思います。

梅の花発見

1月23日、訪問したお宅の庭先に、梅の花を見つけました。先週から暖かい日が続き、みるみるうちにつぼみが膨らみ開花したそうです。今日は気温が下がり明日も雪の予報ですが、かわいらしい花を見つけると心がほっこりします。肩をすくめ、「さむいですね~」が挨拶のように言葉を交わす日々が続いていますが、確実に春が近づいているのだと実感しました。

認知症サポーター養成講座

1月22日(月)、下山田小学校にお邪魔して、5年生の授業で認知症サポーター養成講座を行いました。

テキストを使って認知症について学んだり、個人ワークを取り入れながら、「共に生きる」をテーマに、みんなで考えました。
特別なことをするのではなく、日頃から自分たちがしている挨拶や友達を思いやる心を、地域へ向けて広げていくことが大切なんだということに気づきました。
最後に、認知症サポーターとなったみなさんに、オレンジリングを手渡しました。誰もが住み慣れた地域で暮らしていくために、小さなサポーター達がとても大きく、頼もしく感じました。

みそ作り

1月21日、碓井地区公民館で開催されたみそ作り教室に参加しました。
碓井地区公民館では、地域の子どもたちを対象にした保護者と参加できるイベントや小中学校と連携した行事を定期的に企画されています。
今日は、碓井在住の鹿江さんと浦部さんに教えてもらいながら、子ども達は蒸した大豆と塩きり麹を混ぜたり丸めたりと、その感触を楽しんでいました。
みそは、24時間365日休まず発酵を続け、お盆を過ぎる頃にやっと食べられるそうです。2週間に1回は、みその状態を確認し、カビが生えていないか、色はどうかなどを確認します。美味しいみそができあがる楽しみができました。
最後は、昨年のみそを使って豚汁を作りました。包丁を使って野菜を切ったり、火で炒めたり、普段できない経験をたくさんしました。
公民館が地域を繋ぐ拠点になるといいなぁと感じました。

自分の住んでいる地域のことを話しませんか?

本会では、高齢者介護課から生活支援体制整備事業を受託し、5つの中学校区で地域のことを話し合う協議体を毎月開催しています。もっとたくさんの市民のみなさんに参加してもらえるように、来年度は地区公民館での開催を増やしていきたいと考えています。
年齢を重ねると、生活の中で困ることや不安に感じることが増えていきます。その困りごとや不安を、一人だけの問題とするのではなく、地域の中には同じ困りごとを抱えている人がいるんだという視点で、地域で解決できる仕組みづくりを目指しています。
協議体は誰でも参加できます。また協議体の開催に合わせて、出張相談窓口も開設していますので、ぜひご参加ください。
・稲築西地区、東地区
1月18日(木)、2月15日(木)、3月15日(木)、いずれも時間は10時から、場所は稲築保健センター3階です。
・碓井地区
2月9日(金)碓井地区公民館、3月9日(金)人権啓発センターあかつき、いずれも時間は13:30からです。
・山田地区
1月16日(火)山田市民センター、2月13日(火)山田生涯学習館、3月13日(火)山田生涯学習館、いずれも時間は13:30からです。
・嘉穂地区
1月15日(月)13:30~足白公民館、2月19日(月)10:00~夢サイトかほ、3月12日(月)13:30~夢サイトかほ