第3回生活困窮者自立支援全国研究交流大会(2日目)

11月13日、今日の研究交流大会は慶応義塾大学日吉キャンパスにて開催されました。
午前中は、「まずは安心して住むことから!〜これからの居住支援と住居確保給付一時生活支援」の分科会に参加しました。
嘉麻市でも、仕事がない上にお金がない、食べるものがないといった相談とともに家賃を滞納し退去しなければならない、保証人がおらず住まいが見つからないといった相談があり、住まいについては、とてもハードルの高い問題だと感じていました。
不動産会社との連携や空き家を生かした仕組みづくり、賃貸借保証事業の取り組みなどを伺い、様々な機関と連携して進めていかなければ、解決できない課題である事を再確認しました。
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午後からは、自立支援のための家系相談支援活用術〜めざせ必須事業〜の分科会に参加しました。
本会も、平成28年4月から家計相談支援事業を受託しています。経済的に困窮している方のほとんどは、家計支援が必要な方ですが、プランの対象となる方や家計の支援方法に悩むことが多く、また、見える成果を生み出すまでには至っていませんでした。
4つの市が取り組んでいる家計相談支援事業の仕組みや工夫、対象者や今後の課題について話を聞き、センターとしての課題が見えたような気がします。相談者ご自身が家計状況を意識することで、見えてくる改善策や想像する未来の生活などがあり、家計相談支援の役割と支援のあり方を学ぶことができました。

今回の研究大会では、厚生労働省や国会議員などからの話もあり、最先端の情報や目指すべき地域像、課題などを聞くことができました。2日間の学びを、今後の相談に生かしていきたいと思います。

第3回生活困窮者自立支援全国研究交流大会(1日目)

11月12日、神奈川県川崎市教育文化会館で行われた全国大会に参加しました。
生活困窮者自立支援法がスタートして、2年目を迎えました。この制度が今までにない新しい制度であるだけに、地域の実情に応じて多様な取り組みが展開されています。来年は、制度の見直しが想定されており、今回の全国大会は、地域の多様な実践に携わる支援員や諸団体等が学びあい支えあい、更には横断的なネットワークを広げること、また、制度を如何に見直し、充実するのかを共に考えることを目的に開催されています。
今日は、基調鼎談や講演を中心に制度の見直しや自治体政策の転換、助けてと言える地域社会についてなどの話がありました。
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その後は、懇親会に参加し、全国の自立相談支援機関や関係機関の方々と交流を深め、他県の取り組みを伺い、意見交換を行いました。
明日は、午前午後と2つの分科会に参加し、より実践的なことを学びます。

体制整備事業啓発学習会

今日は、山田市民センターにて、にいがた災害ボランティアネットワーク 事務局長の李仁鉄さんをお招きし、「災害から学ぶ地域づくり」をテーマに話していただき、市内外から35名の方が参加されました。
国内では、水害や地震などの災害が増加傾向にあり、同じ災害でも起きた時間や曜日、地域の地盤や地形、また災害の規模や経過によって、必要な支え合いも変わってくるそうです。
災害が起きた時、同じ地域に暮らす人に救助されたケースは多く、災害の規模が大きくなればなるほど、その地域でなんとかしなければならい状況になり、だからこそ、ご近所とのつながりが大切になります。人と人とのつながりは、目に見える成果ではないけれど、災害が起きた時には大きな違いとなるため、日頃から、災害にも強い地域づくりを進めていくことが大切だということを学びました。
グループワークでは、今日の講義の中で印象に残った言葉を話しあいました。
参加された方からは、日頃からの地域活動の大切さを再確認できた、今後の地域づくりに生かしていきたいとの声が聞かれました。
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本会では、お住いの地域のことを考える勉強会を毎月開催しています。12月は、2日(金)に行いますので、是非ご参加下さい。なお、地区ごとに会場と時間が異なりますので、お気をつけください!
・稲築西、東地区→稲築保健センター(10:00~)
・碓井地区→碓井地区公民館(13:30~)
・山田地区→山田生涯学習館(13:30~)
・嘉穂地区→夢サイトかほ(10:00~)

かま福祉ネットワーク委員会で解決への一歩を

今年の4月に発足したかま福祉ネットワーク委員会では、制度の狭間にあるニーズに対して、社会福祉法人ならではの取り組みを考えています。
先日、ゴミの片づけに困っている方から相談がありました。Aさんは、ご自分でゴミを片づけたいと思っていたそうですが、様々な理由からどうすることもできず、長年そのままになっていました。いろんなところにも相談しましたが、対応してもらえず、困っておられました。
そこで、ネットワーク委員会で協議を重ね、お手伝いをすることにしました。
今日は、8法人10施設17名の職員が、裏庭に積み重なったゴミを分別しながら、軽トラックに積み込み運搬しました。
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片づけを終える頃には、Aさんに良かったねと久しぶりに声をかけられるご近所の方がいらっしゃいました。
ご近所とのつながりをつくっていくきっかけにしたいと感じました。

かま自立相談支援センター

かま自立相談支援センターでは、生活に窮する方々の相談をお受けしています。生活上の悩みや経済的な困りごとなどについて、相談支援員が一緒に課題を整理し、どうしたらいいか考え、解決に向けてサポートしていきます。
・病気になりこれからの生活が心配
・仕事をしたいけど働けるか不安。仕事がなかなか決まらない。
・家計のやりくりができず、公共料金などが支払えない
・借金があって生活が苦しい。収入がないので家賃が払えない。
・悩みがあるが相談先が分からない。・子どもがひきこもっている。自分も高齢で、将来が不安。
など、生活上のさまざまな悩みを抱える方は、一人で悩まずに、まずはセンターにご相談ください。電話での相談は、24時間365日対応しています。
TEL 0948-43-4751(直通)かま自立相談支援センター

災害から学ぶ地域づくり

嘉麻市では、子どもから大人まで、年齢や障害、病気の有無にかかわらず、その地域に住むすべての人が安心して暮らせる、みんなで支え合う地域づくりを目指しています。中学校区ごとに設置される協議体では、その地域にお住まいの方が集まり、顔なじみやお互いさまの関係だからこそ分かる困りごとを話し合いながら、その地域に足りないものを考え、居場所や支え合いの仕組みを作っていきます。
今回は災害をテーマに、日頃からの関係づくりや災害が発生した際の地域づくりについて学びたいと思います。ぜひ、ご参加ください!

【日時】 平成28年11月9日(水)
     13:30~15:00
【会場】 山田市民センター(嘉麻市上山田451-3)
【講師】 にいがた災害ボランティアネットワーク
       事務局長 李 仁鉄さん
【内容】 「災害から学ぶ地域づくり」

新地域支援勉強会

9月20日、公益財団法人さわやか福祉財団による「福岡県における新地域支援勉強会」に参加しました。
介護保険制度の大きな改正により、市町村の実状に応じた支えあいの仕組み作りが求められており、協議体の設置や生活支援コーディネーターの配置など、制度を理解しながら進めていかなければならない事がたくさんあるため、昨年度から定期的に勉強会が開催されています。
今日は、14の市町村から40名が参加し、それぞれの進捗状況を報告したり、仕組みづくりを行う上での悩みを話し、それに対してさわやか福祉財団の阿部さんや竹下さん、本会事務局長の木山が説明する形式で行われました。
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住民一人ひとりが、その人らしく生きていくためには、住民参加と協働の地域づくりが大切であることを確認し、サービスを作る事ばかりにとらわれず、また、行政から押しつけられた感じにならないように注意することや地域にあるばらばらの仕組みをまとめていくようにとの話がありました。
仕組みづくりは短時間でなし得るものではないため、現在、嘉麻市で行っている毎月の勉強会や行政区ごとのアセスメントなど、一つ一つを丁寧に進めながら、個別課題からの地域づくりに取り組んでいきたいと思います。

認知症地域医療連携協議会

9月9日、飯塚記念病院で行われた認知症地域医療連携協議会に参加しました。
まず初めに、飯塚記念病院のソーシャルワーカーから、平成27年度事業報告と今年度の進捗状況が報告されました。
次に、認知症の人と家族の会 福岡県支部代表者から、家族会のあゆみや相談体制、活動内容が紹介され、悩みを聞いてほしいと電話相談される方の中には、近所に知られたくないと匿名で話される方もおられ、認知症介護の経験者や現在介護をされている方が、対応されているとの事でした。
最後は、グループワークを行いました。3つのテーマ(遠距離介護、近所に認知症の事を知られたくない、認知症の方の運転免許)の中から、私達のグループは、遠距離介護について話し合いました。
医師や弁護士、行政や施設など様々な職種の方が、それぞれ携わっているケースを紹介しました。地域で活動されている方からは、民生委員や福祉推進委員さんなど、懸命に活動されている方の中には、地域で支える事を負担に感じたり疲弊している方がおられることを理解した上で、連携や地域という事を考えてほしいと投げかけられました。
市や町全体で支える仕組みを考えるとともに行政区毎の小地域でも、地域をしっかりとアセスメントし、支える仕組みを作っていく必要があり、まさに、現在、嘉麻市で取り組んでいる地域づくりに通じる事だと思いました。

できる事から始めよう

8月31日、本年度2回目のかま福祉ネットワーク会議を開催し、12法人15施設から、18名の方が参加されました。
事前に提供していただいた4つの事例をもとにグループワークを行い、①課題②法人や制度で対応できる事③ネットワーク委員会で考えていく事を整理しました。
地域や施設の分野を問わず、ランダムにグループ分けしたため、初めは硬い雰囲気でしたが、話しが進んでいくと、笑顔で話される方や質問される方が出始め、会議全体が柔らかい雰囲気に変わっていきました。
また、具体的にうちの施設にあれがあるよとか、あそこの市民の方や企業さんは協力してくれるんじゃないかなといった話も出て、委員会の横の繋がりが地域に広がっていく可能性を感じました。
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委員会では、制度の狭間にある個別の課題に対して、ネットワーク委員会としてできる事をやろうとの意識が高まりました。
まずは、それぞれの法人に相談窓口を設置し、社協や他の法人が連携し支援していく事。その中で、既存の制度では対応できない困り事に対して、委員会としてできる事を柔軟に考えていく事になりました。
また、法人だけで抱え込むのではなく、相談された方が、地域で生活していくために、協力してくださる仲間を増やすなどの、地域福祉の視点を大切にする事を共有しました。
今後も、ネットワーク委員会の活動を紹介していきたいと思います。

社会福祉法人による社会貢献事業 大阪府視察1日目

大阪府では、全国に先駆けて地域貢献事業に取り組んでおられ、大阪府全体で「大阪しあわせネットワーク」を展開されています。嘉麻市でも社会福祉法人の地域貢献活動を推進していくために、今日と明日の二日間で、大阪府社会福祉協議会の取り組みを学びに来ています。
今日は、社会福祉法人から50名近くの方が出席された、豊能ブロックの事例検討会に参加しました。
コミュニティソーシャルワーカーから提供された事例をもとに、グループで感じた事や質問、施設で行ったケースを話し合いました。
事例を整理する上で、いつ、どの時点がポイントになるかを整理し、本人の気持ちを大切にしながらも、スピード感を持ってサポートする事が大切だと感じました。明日は大阪府社会福祉協議会で、制度の仕組みを学びます。
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