11月12日の研究交流大会は、高知県立大学永国寺キャンパスで開催され、「必須事業の実現に向けて〜家計相談支援の原点に戻る〜」の分科会に参加しました。
午前中は、3つの市が行っている家計相談支援事業の取り組みや課題を聞き、家計相談支援の役割や必要性を改めて学びました。また、家計相談を行う中で大切なことは、相談者と一緒に家計の状況を見える化し、どうやって相談者の意欲を引き出すかであることを再認識しました。
午後からは、多重債務、無料低額診療事業、障がいのある人の家計相談支援についての講演がありました。債務整理を行うにあたって、なぜ借金をしなければならなかったのかを明らかにすること。また、その人の人生を否定するのではなく、寄り添って支援していくことこそが重要であると確認しました。

生活困窮者自立支援法が施行され3年目を迎え、法改正を前に厚生労働省でどのような事項が検討されているのか話しを聞くことができました。2日間の学びを明日からの相談支援に生かしていきたいと思います。
嘉麻ふれあいまつり2017
11月11日(土)、12日(日)の2日間に渡り、嘉麻ふれあいまつり2017が開催されました。本会職員も実行委員として参加し、駐車場のライン引きやステージのセッティングなどを手伝いました。


九州プロレスや加藤一二三さんのトークショー、弥栄神楽座などいろいろなイベントに、たくさんのお客さんがお見えになられていました。リンゴの皮むき大会や抽選会、クイズ大会で入賞した方は、嬉しそうに、またはちょっと恥ずかしそうに商品を受け取る方など様々でした。会場内に並んだたくさんの出店からは、おいしそうなにおいが漂い、参加された方々の笑顔があふれていました。


2日間とも会場は賑わい、とても良い思い出ができました(^^)
第4回生活困窮者自立支援全国研究交流大会(1日目)
11月11日、高知県立県民文化ホールで行われた生活困窮者自立支援全国研究交流大会に参加しました。生活困窮者自立支援法が制定されて、3年目を迎え、社会保障審議会では制度の見直しが行われています。
今日は、基調鼎談や「生活困窮者自立支援制度と地域共生社会」についての討論が行われました。高知市の生活相談センターでは、全ての相談をことわらない、困難な状況でも当事者への支援をあきらめない、課題の解決につながるまで投げださないという三原則を作っているそうです。相談業務を行ううえで大切なことだと改めて思いました。

その後は、懇親会が行われ、自立支援機関の方や、関係機関の方と交流を深め、他県の取り組みを伺い、意見交換をしました。
明日は、分科会に参加し、より実践的なことを学びます。
嘉麻い隊うすい⑧
11月10日(金)、飯田公民館にて第8回協議体「嘉麻い隊うすい」を開催し、11名が参加しました。

初めて参加される方もいらっしゃったので、自己紹介をした後に今までの振り返りや地域でみなさんが気になっていることについて話し合いました。空き家が増えたことや外で子どもの声を聞くことが減り、地区全体が寂しくなっている。地域で顔の見える関係を効果的につくっていくためには、碓井地区全体で世代間を超えたイベントを企画したいとの声がありました。また、自分たちの地域のことを考えるには、区長や民生委員、老人会などの役員さんにも来てもらい、地域全体で話し合っていきたいとの意見もありました。
私たちが忘れてはいけないのは、困っていても困っていると言えずに1人で悩んだり苦しんだりしている人がいるということ。その人たちとつながり、その声をどのように繋げていくのかが大切だということを、みなさんで共有しました。
碓井地区の次回の協議体は、12月8日(金)上臼井公民館にて13時30分から開催します。協議体はどなたでも参加できます。みなさんのお越しをお待ちしています。
フリースペース
11月3日(木)、寄ってこハウスでフリースペースを開催し、5名の方が来てくださいました。
本格的な冬が来る前にと思い出したこたつを見て、みなさんは自然に1年間のことを振り返っておられました。
自宅で起こった話を面白おかし聞かせてくださり、聞いた私たちが励まされたようでした。
また、「何かしていないとマイナス思考になるから、紅葉を見に行きました」と、英彦山のとても綺麗な写真を見せてくださる方もいらっしゃいました。

みなさんそれぞれに色々な事情や悩みを持ちながら、フリースペースに来てくださっています。だから優しい言葉や温かい雰囲気が広がっているのだと改めて感じることができました。「フリーススペースで過ごす時間に助けられているよ」と言われ、私自身、今年出会えた方々を思い返し、とても嬉しく有難い気持ちになりました。
在宅介護者の集い「こころ」定例会 平成29年11月
11月9日(木)、山田ふれあいハウスにて在宅介護者の集い「こころ」を開催し、本会の職員も含めて6名が参加しました。
介護は、介護する側の心遣いも大切だけれども、疲れてしまう事もあるので、気持ちを分かり合える仲間が集まって話したり、息抜きすることが貴重な時間になるとの声がありました。また、介護を受ける人も人の集まりなどに出て話すだけでも、認知症予防になったりリフレッシュできるのではないかとの意見が出ました。
前回の定例会で話した協議体については、参加された方の中にも移動手段や買い物について困っている方がおられ、今度は参加して自分の意見を言いたいと話してくださいました。
次回の定例会は、12月14日(木)13:00から稲築住民センターで行います。ぜひご参加ください。
想い出
先日、ある相談者のご自宅に伺うと、駐車場に枝の低いイチジクの木がありました。イチジクの収穫時期は10月頃までと言われていますが、まだまだ、熟していない実もたくさんたくさんついていました。おうちの方に話を伺うと、亡くなった奥さんが手入れされていた木で、お子さんたちが小さい頃は、競い合うように実を取って食べていたそうです。
イチジクはどんな花が咲くのかな?と疑問に思い尋ねたところ、おうちの方も見たことがないと話されました。スマートフォンを使って一緒に調べると、花は実の中に隠れて咲くそうで、私達が食べているプチプチした部分は花嚢(かのう)といい、6月頃に花嚢の中で白い小花が咲くそうです。花が外側から見えない事から「無花果」の漢字があてられたようです。
イチジクは生命力が強いと信じられ、神話にも多く登場したり、1日に一つずつ実がなることから、一熟(いちじゅく)がイチジクと呼ばれるようになったなど、様々な諸説が書かれていました。
奥さんやお子さんたちとの思い出を振り返りながら、懐かしそうに、そして少し寂しそうに話される様子が、とても印象的でした。

市民後見人養成フォローアップ講座5日目
11月7日(火)、市民後見人養成フォローアップ講座を開催し、本会権利擁護センターの渡辺主任から、嘉麻市社会福祉協議会が取り組む日常生活自立支援事業や本会が独自で行っている地域権利擁護事業について話しました。受講生のみなさんにとっては、各施設での実習を終えて最初の講義となり、新たな気持ちで受講されました。

支援の過程では、「利用者の気持ちの揺れに一緒に寄り添うこと」「環境の変化に則し支えていくこと」の視点を持ち、一つひとつのことを利用者が納得して決めるプロセスが大切である。そのためには、日頃からのコミュニケーションが大切だと学びました。単に生活できればいいというものではなく、本人らしい生活やその変化を支えることを含めて、権利擁護を捉えることが求められているということを、みなさんと一緒に考えました。

次回で本講座は最終回を迎えます。是非、本会の市民支援員に応募いただき、みなさんに地域の中の権利擁護の輪に加わっていただきたいと思います。
イベント情報~みんなで学ぼう助け合い~
社会福祉法人稲穂会では、『みんなで学ぼう助け合い』と題して「介護保険」や「認知症」などについてのお話、なんでも相談会、介護用品の紹介など、地域の皆さんを対象とした相談・学びの会が下記の日程で開催されます。ぜひ、ご来園ください。
場所:軽費老人ホーム稲穂園(嘉麻市山野2373-116)
日時:平成29年11月18日(土)
10時~15時(施設開放)
内容:①10時~11時30分
お話「介護保険・認知症について」
②11時30分~15時
「なんでも相談会」「介護用品展示」
「喫茶コーナー(せんざい・ケーキなど)」
お問い合わせ 0948-42-6500
畑が教えてくれること
訪問先に伺うと、馬見山登山のときにお世話になった方に偶然お会いしました。
畑を借りて、人参やキャベツ、ブロッコリーなどを無農薬で育てているそうです。

枯れ葉を集めて肥やしを作り、畑に使われているとのことで、肥溜めを見せてくださいました。

収穫前の芋を猪や鹿に食べられたので、畑の周りにネットを張ったら、次は穴熊が来てネットに穴を開け畑を荒したそうで、対策に柵を作ったそうです。
一安心できるかと思ったら、手作りの肥やしが好物のミミズが増え、そのミミズを狙って、モグラが来るようになり、今はモグラ対策を考えているということでした。棒を畑に刺してスカスカな箇所は、モグラが通った証なので、土を入れ直す作業をするそうです。

「ほら、青虫もキャベツに付いてる、もう色々来てくれて大変なんよ」と言いながら顔は笑っておられました。「生きているのは人だけやないから」と教えてもらいました。感慨深い気持ちになった時間で、とても温かい雰囲気の素敵な畑でした。
